大理石の洞窟があるマーブル・カテドラル

アルゼンチンとチリの境界にあるマーブル・カテドラルを紹介します。

マーブルカテドラルがあるのはアルゼンチンのヘネラル・カレーラ湖であり、チリのヘネラル・カレーラ湖です。
つまり、アルゼンチン名がブエノス・アイレス湖で、チリ名がヘネラル・カレーラ湖となります。
氷河の作用でつくられた湖で、アンデスの山々に抱かれ、湖水はバケル川(英語読み:ベイカー川)から流れ出て、太平洋に注いでいます。
全体の面積1,850km²のうち、970km²がチリのアイセン・デル・G・カルロス・イバニェス・デル・カンポ州で、残りの880km²がアルゼンチンのサンタクルス州にそれぞれ属しているそうです。
南米屈指の広大な秘境であるパタゴニアに位置し、湖の名前はどちらも国際的に受け容れられています。
深さは586mと深く、チリ最大の湖でもあり、アルゼンチン第四の湖でもあるそうです。
マーブルカテドラルは大理石によってできており、6200年もの長い年月をかけて湖水の侵食によって削られてできた彫刻作品のようなたたずまいを見せる美しい洞窟です。
大理石はマグマに溶かされた石灰岩が再び固まってできたものなので、流れるような断面の模様がとても優美なマーブル模様を生み出しています。
驚くほど鮮やかなこの湖だけでも一見の価値のある名所なのですが、さらにその湖の色をひときわ美しく反射したスカイブルーの洞窟が、マーブルカテドラルです。
サケやマス釣りのスポットとしても有名なため、釣り好きの方にはさらにおすすめだそうです。
ただし、近年では水力発電所の建設計画が持ち上がっているそうで、周囲の生態系が崩れないか懸念されているとの声もあるみたいです。


日本では、なかなかこのような大理石のスカイブルーはお目にかかれません。
湖上の洞窟でのひとときは、行ってみれば感動すると思います。

【チリ】青く輝く洞窟「マーブルカテドラル」がまるでゲームの世界
マーブル・カテドラル内には、ところどころでこぼこしていたり、ぎざぎざととがっているところもありますが、すべて自然の力でできたものだそうです。

【チリ03】マーブルカテドラル 青く輝く大理石の洞窟 (15)
波で、いろいろ侵食を受けています。
面積が1,850 km²だそうです。
琵琶湖の面積が670.4 km²なので、約3倍近くもあります。
外国の人が瀬戸内海を見て、湖だと言うのもわかる気がします。

小型船のツアーに参加
ボートで洞窟を探検している様子です。
ボートもいいのですが、ある程度の人数がそろえば開催されるという、プエルト・トランキーロという町から出る小型船のツアーに参加して、ぜひ内部まで探検してみたいものです。

愛媛県の「DASH島」の地形・地質と歴史

かつては、テレビでも有名でした「DASH島」こと由利島を紹介します。

由利島(ゆりじま)は、伊予灘に位置し、愛媛県松山市に属する島です。
松山港の沖合16kmの無人島で、面積0.45km2の小島で、標高194mです。
地形的には、大小二つの島が砂州で繋がっており、それぞれ大由利、小由利と呼ばれています。
地質としては、小由利のほぼ全域と、大由利の中腹から頂上にかけての基盤岩は安山岩で、大由利の中腹から下は、高縄山系でよく見られる粗粒花崗閃緑岩で構成されています。

この由利島は、当時の人気グループTOKIOのテレビ番組「ザ!鉄腕!DASH!!」の無人島を開拓する企画「DASH島」の舞台になっていました。
その番組では、この「DASH島」は、どうやら瀬戸内海の無人島のようだと言われていましたが、これが由利島だったそうです。

「DASH島」でも言っていましたが、弥生時代の土器が出土しており、この頃から人が住んでいたものと思われています。
この頃には、既に周防国(山口県)や安芸国(広島県)、それに九州との中継地となっていたと見られています。
かつては由利千軒と呼ばれるくらいたくさんの人家があったと言われていますが、弘安年間(13世紀)に地震(津波とする説もあり)により水没したと言われ、海中にそれをうかがわせる石積みも見えます。
特に、真ん中の石浜の部分が陥没して今の姿になったと言い伝えられています。
付近の海域は古くから鰯などの好漁場として知られ、高浜港と二神島との漁民の間で、漁場をめぐる争いが絶えなかったそうです。
また、近世には紀州の塩津村から漁期のみ人が住み着き、今日でいう入漁料を払って漁労を行っていたそうです。
後年には、忽那諸島の二神島や長師(中島)だけでなく、安芸の瀬戸村や岩城島(越智諸島)などからも出漁し、争いが絶えず、寛文9年(1669年)にとりかわされた取り決め文書が残っており、干鰯として加工していたそうです。
その後は、次第に二神島から漁民が移り住むようになり、特に昭和初期には好漁が続き、夏の漁期には数百人が暮らしていたそうです。
ここには、かつて、連絡用に赤電話が引かれ、出作の人や漁民などの連絡用として用いられていたそうです。
家屋型の電話ボックスもあり、作家でエッセイストでもある椎名誠さんは、この島を訪ねた際に赤電話を使用したことなどをエッセイで紹介しています。
この赤電話は、無人島時代にも年2000円ほどの公衆電話使用料があったそうです。
利用が少ないため撤去する動きがあり、二神島の住民が費用をもつことで存続されたものの、結局、海底ケーブルの切断により1993年(平成5年)には不通となり、電話機も撤去されたそうです。
また、太平洋戦争時には日本海軍により、大由利に監視台も置かれていたそうです。
やがて不漁となったため、人口も減り、1960年(昭和35年)には人口6人との記録があります。
1965年(昭和40年)にはこの6人も島を離れ、無人島となったそうです。
砂州のところにはかつて集落、漁港があり、魚干し場や井戸の跡が残っています。
この由利島は、現在は無人島なので定期便などは出ていません。
実際に行くとしたら、松山港からのチャーター便を借りて行く方法が一番いいのかもしれません。
しかし、無人島といっても由利島には所有者がいます。
関西学院大学の論文によると、由利島の所有者は田村富男さんだそうです。
したがって、許可なく無断で上陸すると「不法侵入」に当たるそうです。
そのため、無断上陸すると最悪の場合3年以下の懲役又は10万円以下の罰金になります。
現在では、無人島になったことも影響しているのか、ここは大型のアジを始め、カレイ、グレ、太刀魚、キス、メバルホゴ、鯛といろんな釣りが楽しめるそうです。
ただし、上陸すると不法侵入ですが。


ひょうたん島みたいな、大由利島と小由利です。
真ん中で細くなっているところが砂州で、ここの部分が主に水没したと言われています。

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この細くなっているところが砂州です。

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由利島の地形をわかりやすく説明しています。


ここが、南の石浜です。


朽ち果てた集落です。
南の石浜に上陸し高い山の方へ少し入ると10軒ばかりの朽ち果てた集落があります。
もう廃墟なので、コウモリの巣になっているようです。
朽ち果てた集落の奥の山際には大きくて深い井戸もあります。


低い山の方へ進むと港があります。
太平洋戦争の時、海軍の人が来て細長い池の、海に面した部分を切り開き港にしたそうで、住民の人は港と呼ばず池と呼んでいたそうです。
今は小船の緊急避難場所として使われているそうです。
また小説家の椎名誠さんが、キャンプをして本に取り上げた場所でもあり、TVでお笑いのタレントさんが無人島生活をして、いかだで脱出すると言う番組の舞台でもありました。


ここが北の石浜です。


電話ボックスです。
昭和40年(1965年)に無人島になるまで何十名もの人びとが生活し、このように電話も引かれていて、無人島になった後も1993年まで海難事故などの緊急連絡用として話す事が出来たそうです。
この付近では、黒いウサギを何匹も見かけるそうです。

鹿児島県の甑島の断崖と緩斜面

鹿児島県に甑島があります。

甑島(こしきじま)は、鹿児島県薩摩半島にある薩摩川内市から西へ約30kmの東シナ海に浮かぶ上甑島・中甑島・下甑島と縦に3島からなる島で、国定公園にも指定された風光明媚な離島です。
その全長は約35km、面積は約119平方kmです。
上・中甑島は、下甑島に比べて山が低く、なだらかで女性的です。
一方下甑島は山が高く、特に西海岸は切り立った断崖(鹿島断崖や瀬々野浦断崖)が延長約16kmも連なっています。
気候は温暖で、平均気温は17.5度、年間の降水量は約2,500mmです。
台風銀座といわれるほどの台風の通り道でもあります。
そして、古い地層が連続してよく観察できることから平成21年5月に「日本の地質百選」に選定されました。
下甑島(しもこしきじま)北端にある「鹿島断崖」は、高さ200mの断崖で、御物瀬(ごもつせ)・人形瀬・鶴穴などさまざまな名前が付いた奇岩や大岩が点在しています。
横縞模様の層を持ち、層理面が顕著に見られるすばらしい景観です。
ここにはウミネコの営巣地があり、日本の繁殖南限地として有名です。
ウミネコが飛ぶ姿は、断崖を見下ろす藺落(いおとし)展望所(駐車場から遊歩道を歩いて10分)から見られます。
ちなみに、漫画「Dr.コトー診療所」の舞台である古志木島は、この下甑島がモデルとなっているそうです。
観光船も出ています。
下甑島の西海岸の断崖を船に乗って直近から見上げると、その迫力に圧倒されるそうです。
「鹿島断崖」も「瀬々野浦断崖」も100mから200mの断崖が連なり、変化に富んだ海岸線は見飽きることがないそうです。
「鹿島断崖」は、尾屋山がその断崖を構成しています。
これは、中生代・白亜紀後期の姫(ひめの)浦(うら)層群(約8,000万年前)で、下甑島の海岸部分のほとんどを占めており、南から北にいくに従って次第に年代が新しくなり、上甑島は桑之浦などの西海岸の一部にあるだけで、ほとんどが約5,000万年前の新生代・古第三紀層となっています。
先に述べたように、この甑島の白亜紀から古第三紀層にかけての地層が「日本の地質百選」に選定されました。
鹿児島県内では霧島、桜島、屋久島に次ぐ指定でした。
そして、平成20年、21年と立て続けに鹿島の地層から肉食恐竜の化石が発見され、平成23年には草食恐竜であるケラトプス類の化石も発見されました。
約8,000万年前の甑島は、大陸と陸続きになっているとされているため、種々の恐竜が闊歩していたと想像できます。

地層は、湖底や海底に積み重なった砂や泥が堆積してできる、砂岩と泥岩で構成されており、鮮やかな層を形成しています。
層の中には形が残っていなくても生物の痕跡がびっしりと詰まり、歴史が刻まれています。
そんな思いで地層と向き合うと愛おしくなる。離れて眺めるとその優美さに魅入られてしまう。
岩種が同じでも、色の変化がよく見られますが、これは層の中に含まれる鉄が影響しているらしいと言われています。
レンガ色などの明るい色になるのは、鉄が酸素と結合して酸化鉄(赤鉄鉱)を含むためで、黒っぽくなるのは、酸素がないと鉄が硫黄と結びついて硫化鉄(黄鉄鉱)になるためだそうです。
これらは併存することなく、どちらかに分かれてしまいます。
泥岩が黒い色になり、砂岩が明るい色になるのはこのためで、化石がよく発見される頁岩(けつがん)は泥岩のうち層状に割れる性質をもつものです。
白亜紀の終わりの約6,500万年前には、恐竜をはじめ生物の約70%が絶滅しました。
メキシコのユカタン半島に衝突した直径約10kmの隕石がその原因だとも言われ、甑島は、地球が大変動したこの事件を挟む白亜紀と古第三紀層の両方の地層を有しています。
世界中の学者が研究対象にしているKT(白亜紀と古第三紀層)境界層も甑島のどこかにあるのではないか、そんな思いでも描かれます。
甑島の見所は、地層が作り出す横縞模様が美しい海食崖の地形である下甑島の「鹿島断崖」「瀬々野浦断崖」だけではありません。
上甑島の、「里のトンボロ」(陸繋島)や「長目の浜」(潟湖)などの特異な海岸景観が点在し、由良島、壁立、コガミアイ、ナポレオン岩、金山海岸などもあり、島全体がジオ・ミュージアムです。
クルージングは「観光船かのこ」で体験できます。
◎定員:30名
◎便数:1日2便(①10:10発 ②13:30発)
※17:00は10名以上の予約で運航可能です。
◎出港する港:中甑漁港(上甑島にあります。)
◎所要時間:約2時間くらいです。
◎料金:大人2,500円、小人1,300円
※3日前までの予約で1割引です。
※団体は15名以上で1割引です。


まさに切り立った崖です。
カナダのジョギンズ化石断崖のブログでも書きましたが、四国にある和泉層群の砂岩・頁岩と層理面の形状とかがよく似ています。
和泉層群の砂岩・頁岩は中生代の岩石なので、歴史も一緒で、化石がよく発見されるのもよく似ています。

長目の浜
長目の浜(上甑町)の緩やかな地形です。
甑島は昔から釣り人に知られた島で、島で獲れる豊かな海の幸を地元の料理で味わい、離島ならではのゆったりとした時間を過ごす事ができるそうです。
「鹿島断崖 甑島 観光マップ」の画像検索結果
甑島の地図です。

カナダのジョギンズ化石断崖

カナダの東部、ノバ・スコシア州のファンディ湾沿いにジョギンズ化石断崖があります。

ジョギンズ化石断崖は、2008年に登録されたカナダの世界遺産(自然遺産)です。
総面積は、689ヘクタールもあります。
海岸沿いの高さ23m、総延長約15kmの崖には3億5000万年前~3億年前の古生代石炭紀の岩石が露出し、その露頭には太古の地球の姿を物語る膨大な量の動植物、貝などの化石が発見されています。
これらの石断崖から見つかっているのは、古代両生類とその食物や、高さ30mもある化石した木、樹木の根っこの化石など、96属148種の生物と20種の足跡が見つかっています。
非常に重要度の高い化石としては、世界最古の昆虫類の有羊膜類です。
これらの種を「ヒュロノムス・リュエリ」と呼ぶそうです。
この発見も含め、世界遺産ジョギンズ化石断崖で見つかった化石の多くは、地理学者であるジョン・ウィリアム・ドーソンにより発見され、記録されてきました。
ジョギンズは、かつては炭鉱町として栄えたそうですが、今では化石の重要な採掘エリア、そして世界遺産観光地として知られています。
そして、ここは世界で最も満潮時の水位差が高い場所だそうです。
波が去った後は、新たな化石層が現れることもあるのだそうです。
また、化石断崖のあるこの地域は、かつては熱帯林に覆われていたそうです。
今では考えられませんが、そんなことも化石から分析してわかるそうです。


これが世界遺産のジョギンズ化石断崖です。
ここが、かつては熱帯林に覆われていたところとは、にわかには信じられません。
ジョギンズはかつて豊かな炭鉱として知られており、ここの化石は、鉱夫が砂岩や頁岩の層を爆破していたときに発見されたものだそうです。
そう思って観てみると、四国にある和泉層群の砂岩・頁岩と層理面の形状とかがよく似ています。
和泉層群の砂岩・頁岩は中生代の岩石なので、歴史は違いますが、化石がよく発見されるのはよく似ています。


海湾に押し寄せる激しい潮の干満で、常に新しい壁面が露出し、この写真のように樹木が立ったままの形で化石となっている部分なども見ることができます。
化石というと見つけるのにとっても大変な感じがしますが、このジョギンズでは、誰でも簡単に見つけられる程化石が沢山あるそうです。
一度は行ってみたいものです。

東温市の白猪の滝

愛媛県東温市の白猪の滝を紹介します。

白猪の滝(しらいのたき)は、このブログでも何度も紹介していますが、季節ごとに味がある風景に出会えます。
皿ヶ嶺連峰県立自然公園の中にある高さ96mの滝で、重信川の上流、表川白猪越の渓にかかり、その落下する姿は見飽きることはありません。
四季それぞれに美しい景色ですが、特に冬の風景は幻想的です。
厳しい寒さが数日続くと、滝の水が凍りついて滝全体がまるで氷の彫刻のような姿を見せることになります。

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この写真は、1月22日の白猪の滝です。
氷の彫刻とまではいきませんが、岩盤に氷が張り付いていて、眩しく見えました。
この日は、県道にも駐車場にも雪はなく、寒さもたいしたことはありませんでした。
それでも白猪の滝に近づくにつれ、雪山に変わりました。
この日の夜には、この付近は大雪が降ったそうで、次の日には登るのをあきらめた人もいたそうです。

P1210006.jpg 
白猪の滝へと向かう階段です。
新雪ではなく、凍り付いてカチンカチンでした。
ハイヒールで登ってきた女性などは途中で諦めていました。
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