天井川について

天井川について調べてみました。

天井川(てんじょうがわ)とは、土砂の堆積により河床(川底)が周辺の人家などがある平面地よりも高くなった川のことです。
何故、川の方が人家よりも高くなったかの原因ですが、まず川には土砂を運ぶはたらきがあります。
水によって運ばれてきた土砂は、川底にたまり、川はしだいに浅くなってきます。
川が浅くなると洪水が溢れ易くあふれやすくなるので、洪水が溢れるのを防ぐために、堤防を高くします。
しかし、川は土砂を運ぶのをやめません。
また川底はあがり、川は浅くなります。
するとまた、堤防を高くしなければなりません。
このような繰り返しのうちに、いつのまにか、まわりの土地より川のほうが高くなってしまう現象です。
現在では、全国29の都道府県に少なくとも240箇所が存在しています。
うち半分の122箇所が関西地方にあり、このなかでも滋賀県には3分の1に当たる81箇所が存在しています。
天井川が氾濫すると河床のほうが周囲より高く、川に水を戻しにくいため被害が大きくなります。
人口密集地など土地利用が進んでいる河川を中心に、国土交通省や都道府県が、河川の付け替え、拡幅などの公共事業を実施しています。
河川の改修が地理的に困難な場合には陸閘(りっこう)などで対応している。
陸閘(りっこう、りくこう)とは、河川等の堤防を通常時は生活のため通行出来るよう途切れさせてあり、増水時にはそれをゲート等により塞いで暫定的に堤防の役割を果たす目的で設置された施設のことです。
扉を人力や動力で閉じる方式や木板等をはめ込む方式など様々な方式や規模のものがあります。
滋賀県の草津川も天井川ですが、あまりにも高くなりすぎ、電車が川の下のトンネルをくぐりぬけています。
愛媛県西条市にある大明神川では、現在もJR四国の予讃線線路が川の下を通り車両が通過しています。
岐阜県養老郡養老町の小倉谷では養老鉄道が河川下の煉瓦造りのトンネルを通過しています。
下記に有名な天井川をリストアップしました。

・根小屋町の天井川・・・・群馬県 高崎市
・常願寺川・・・・富山県 富山市
・久江川・・・・石川県 鹿島郡中能登町 邑知地溝帯内
・印沢川・・・・山梨県 西八代郡市川三郷町 身延線を跨ぐ
・浅川・・・・長野県 長野市 信越本線を跨ぐ
・諏訪湖南・・・・長野県 諏訪市 数本の天井川群
・小倉川の天井川・・・・岐阜県 養老郡養老町
・三滝川・・・・三重県 四日市市
・草津川・・・・滋賀県 草津市 JRが下をくぐる
・比良川・・・・滋賀県 大津市
・百瀬川・・・・滋賀県 高島市
・木津川・・・・京都府 綴喜郡井手町,京田辺市,相楽郡精華町,木津川市
・芦屋川・・・・兵庫県 芦屋市 JR東海道線が下を通る
・住吉川・・・・兵庫県 神戸市
・斐伊川下流・・・・島根県 出雲市 八岐の大蛇退治等の神話で有名
・飯梨川下流・・・・島根県 安来市 斐伊川の支流
・砂川・・・・岡山県 総社市久米 足守川の支流
・末政川・・・・岡山県 倉敷市有井 小田川(高梁川水系)の支流
・大乗川(オオノリガワ)下流・・・・広島県 竹原市
・天井川下流・・・・広島県 三原市 沼田川支流
・大明神川・・・・愛媛県 西条市 JRが河床の下を通る

イメージ画像

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この鉄道の上に流れているのが愛媛県の大明神川です。
大明神川は、西条市(旧東予市)河之内の高縄山系、東三方ヶ森東斜面に源を発し、東予市の三芳と壬生川の間を流れ、燧灘に注ぐ延長8.7km、流域面積17平方kmですが、風化花崗岩地帯を激しく侵食し、砂礫を運搬、堆積するので、山麓に国安扇状地を形成しています。
下流では川床が毎年高くなり、現在では天井川となっています。
予讃本線が海岸に平行して南北に通じ、河床の下を64mのトンネルで抜けています。
河水は伏流水となり涸れ川です。
大雨が降れば鉄砲水となり、洪水を繰り返してきたそうです。

穿入蛇行について

穿入蛇行について調べてみました。

穿入蛇行(せんにゅうだこう、incised meander)とは、自由蛇行に対する言葉で、蛇行状に曲がりくねった谷の中を流れる河流の状態のことです。
穿入曲流、下刻曲流、あるいは嵌入蛇行とも呼んでいます。
隆起ないし侵食基準面の低下のため、曲流していた川が下方侵食を復活し、曲流を保ちながら河床を基盤岩中に深く掘り込んで生じます。
通常、穿入蛇行を起こすプロセスとして、二つの場合があると考えられています。
①掘削蛇行が生じる場合
氾濫原上を自由蛇行していた川が地盤の急激な隆起などによって若返る場合は、川の下刻作用が復活し、屈曲した流路に沿って谷を深く掘り込んで穿入蛇行が生じ、このような蛇行を掘削蛇行(intrenched meander)と呼んでいます。
このような、とくに下刻作用が強い谷では、両側の谷壁が同じような傾斜をもち、谷の横断面形はほとんど対象的になりますむ。
②生育蛇行が生じる場合
地盤が継続的に隆起する場合は、多少屈曲して流れている河川が、しだいに屈曲の度を増しながら下刻を行う場合であり、河流は、その慣性によって左右の谷壁に交互に衝突し、側刻作用も著しくなります。
こうして、蛇行流路は蛇行帯の幅を増加しながら下流にずれて移動していきます。
このように、屈曲の度を増しながら河床を深く掘り込んでいく蛇行現象を生育蛇行(ingrown meander)と呼んでいます。
屈曲した流路の外側の谷壁は側刻を受けて急斜面を形成します。
この斜面は攻撃斜面(undercut slope)と呼ばれ、これに対し、屈曲した流路の内側の緩斜面は滑走斜面と呼ばれます。
有名な穿入蛇行は、下記に示すようにいっぱいありますが、四国では広見川や四万十川に見られます。

・夕張川・・・・北海道 夕張市
・西別川・・・・北海道 野付郡別海町・川上郡標茶町
・目時の蛇行・・・・青森県 三戸郡三戸町 二戸市金田一から三戸町目時・駒木にかけての馬渕川の蛇行部
・新井田川峡谷・・・・青森県 三戸郡階上町,八戸市 南郷村巻から八戸市是川にかけての新井田川の蛇行部
・馬渕川中流金田一付近・・・・岩手県 二戸市
・米代川(七座丘陵付近)・・・・秋田県 能代市 きみまち坂藤里峡県立自然公園
・最上川中流峡谷部・・・・山形県 北村山郡大石田町,最上郡舟形町,尾花沢市
・最上川中流峡谷部(三難所)・・・・山形県 村山市 碁点,隼,三ノ瀬と呼ばれる早瀬.山形盆地北縁の隆起帯
・阿賀川・・・・福島県 喜多方市,河沼郡会津坂下町 袋原・長井・真木など.人工水路により短絡数ヶ所あり
・新田(ニイダ)川・・・・福島県 南相馬市,相馬郡飯舘村 阿武隈高地の隆起に伴う遷急点後退のあと
・日橋川・・・・福島県 耶麻郡猪苗代町,会津若松市
・上小川付近の久慈川・・・・茨城県 久慈郡大子町
・緒川・・・・茨城県 常陸大宮市
・秩父市西方の荒川・・・・埼玉県 秩父市
・嵐山渓谷・・・・埼玉県 比企郡嵐山町・ときがわ町
・荒川・・・・埼玉県 大里郡寄居町,秩父郡長瀞町・皆野町
・養老川上流・・・・千葉県 市原市,夷隅郡大多喜町
・小櫃川上流・・・・千葉県 君津市
・小糸川上流・・・・千葉県 君津市
・森戸川上流・・・・神奈川県 逗子市,三浦郡葉山町
・道志川・・・・神奈川県 相模原市
・玄倉川モチコシ沢出合付近・・・・神奈川県 足柄上郡山北町 丹沢大山国定公園
・渋海川の穿入蛇行・・・・新潟県 長岡市,十日町市
・信濃川岩沢~上片貝・・・・新潟県 小千谷市,長岡市
・和田川中流・・・・富山県 砺波市,高岡市 台地を下刻
・九頭竜川中流・・・・福井県 大野市 奥越高原県立自然公園
・雨畑川―早川・・・・山梨県 南巨摩郡早川町
・佐野川・・・・山梨県 南巨摩郡南部町
・千曲川・・・・長野県 中野市 下水内郡栄村
・犀川・・・・長野県 東筑摩生坂村,安曇野市
・中山七里・・・・岐阜県 下呂市 飛騨木曽川国定公園.飛騨川
・飛水峡・・・・岐阜県 加茂郡七宗町・八百津町・白川町 国指定天然記念物「飛水峡の甌穴群」(昭和36年7月6日).飛騨木曽川国定公園.飛騨川
・神淵川・・・・岐阜県 加茂郡七宗町 飛騨川支流
・大井川中流・・・・静岡県 榛原郡川根本町,島田市
・接阻峡・・・・静岡県 静岡市,榛原郡川根本町 奥大井県立自然公園.大井川
・気田川(とくに下流)・・・・静岡県 浜松市 天竜奥三河国定公園
・巴川・寒狭川・・・・愛知県 新城市 豊川水系
・段戸川・・・・愛知県 豊田市 矢作川水系.愛知高原国定公園
・北山川の蛇行・・・・三重県 熊野市 国指定特別名勝および天然記念物.熊野川水系の支流,瀞峡ともよばれる景勝地である.吉野熊野国立公園
・御池川・・・・滋賀県 東近江市
・雲洞谷(北川)・・・・滋賀県 高島市 北川
・保津峡の穿入蛇行・・・・京都府 亀岡市保津町・篠町,京都市右京区嵯峨
・大堰川の穿入蛇行・・・・京都府 南丹市,京都市 丹波高地の南東部を掘り込んで流下し亀岡盆地に入る
・由良川の穿入蛇行・・・・京都府 船井郡京丹波町 綾部盆地に流入する前の由良川は丹波盆地を掘り込んで流れる
・武庫川溪谷・・・・兵庫県 宝塚市,西宮市,神戸市 JR福知山線沿い生瀬から道場までの間の峡谷部
・新宮川(十津川)・・・・奈良県 吉野郡十津川村 吉野熊野国立公園
・川原樋川・・・・奈良県 吉野郡野迫川村
・丹生川・・・・奈良県 吉野郡下市町・西吉野村・黒滝村
・北山川の蛇行・・・・和歌山県 新宮市 国指定特別名勝および天然記念物「瀞八丁」(昭和3年3月24日)
・小川峡・・・・和歌山県 東牟婁郡古座川町 古座川の支流
・日置川・・・・和歌山県 田辺市 大塔日置川県立自然公園
・小原川中流・・・・鳥取県 日野郡日南町
・三刀屋川・・・・島根県 雲南市 斐伊川の支流
・周布川(スフガワ)・・・・島根県 浜田市
・吉井川・・・・岡山県 苫田郡鏡野町真加部~黒木
・高梁川・・・・岡山県 新見市鬼女洞~長屋 高梁川上流県立自然公園
・太田川・・・・広島県 広島市,山県郡安芸太田町
・神野瀬川(カンノセガワ)・・・・広島県 庄原市
・上下川(ジョウゲガワ)・・・・広島県 三次市
・錦川中流・・・・山口県 岩国市南桑~四馬神
・広見川・・・・愛媛県 北宇和郡鬼北町・松野町
・四万十川の穿入蛇行・・・・高知県 四万十市,高岡郡四万十町
・下ノ加江川の穿入蛇行・・・・高知県 土佐清水市,幡多郡三原村
・星野川・・・・福岡県 八女市
・久留須川・・・・大分県 佐伯市

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これも穿入蛇行ですが、北山川の大蛇行によって作られた珍しい地形は、三重県熊野市紀和町木津呂という集落で、風水でいうところの「龍穴(りゅうけつ)と呼ぶパワースポットです。
木津呂の住民はたった9人だそうで ここは限界集落だそうです。

環流丘陵について

環流丘陵について調べてみました。

日本には、曲流となって曲がりくねって流れている川が多いのですが、曲流部分に対して直線的に岩盤を侵食する力が強くなり、結果として曲流部を残し直線状の流路を形成している所もたくさんあります。
そして、この曲流部の内側に取り残された丘陵性の地形が残ってしまいます。
この地形を環流丘陵(かんりゅうきゅうりょう)と呼んでいます。
有名な環流丘陵は、下記に示すようにいっぱいありますが、四国では四万十川の中流に見られます。

・秋保長袋付近・・・・宮城県 仙台市太白区 名取川
・朝日町宮宿・・・・山形県 西村山郡朝日町宮宿
・新庄市本合海・・・・山形県 新庄市本合海
・大蔵村赤松・・・・山形県 最上郡大蔵村赤松
・袋原・・・・福島県 河沼郡会津坂下町 袋原・長井・真木など.人工水路により短絡数ヶ所あり
・真木・・・・福島県 喜多方市 袋原・長井・真木など.人工水路により短絡数ヶ所あり
・女平(オンナダイラ)・・・・福島県 双葉郡楢葉町
・養老川中流(高滝ダム)・・・・千葉県 市原市
・愛川町田代,中津川・・・・神奈川県 愛甲郡愛川町
・渋海川流域・・・・新潟県 十日町市
・渡島の環流丘陵・・・・静岡県 島田市
・大間の環流丘陵・・・・静岡県 榛原郡川根本町 奥大井県立自然公園.寸又川による
・西山平の環流丘陵・・・・静岡県 静岡市 井川湖右岸.大井川による
・飯岡丘陵・・・・京都府 京田辺市 木津川が蛇行浸食する過程でつくられた削り残し丘陵
・弓削の還流丘陵・・・・京都府 綾部市
・萱野の還流丘陵・・・・京都府 南丹市
・漆野・・・・兵庫県 佐用郡佐用町 千種川
・大沢・・・・兵庫県 宍粟市 志文川
・山方里山・・・・兵庫県 佐用郡佐用町 志文川.吉備高原
・丹生ノ川・小森地形・・・・和歌山県 田辺市 丹生川沿いに「小森」が3ヶ所あり
・本郷付近・・・・島根県 雲南市 斐伊川中流
・錦付近・・・・島根県 出雲市 神戸川中流
・養老谷付近・・・・島根県 益田市 矢原川
・吉井付近・・・・岡山県 井原市吉井 小田川(高梁川支流)中流
・中谷付近・・・・岡山県 苫田郡鏡野町 中谷川(吉井川支流)中流
・井倉付近・・・・岡山県 新見市井倉 高梁川中流部にある.高梁川上流県立自然公園
・津浪付近・・・・広島県 安芸太田町 太田川中流
・後谷付近・・・・広島県 安芸高田市 生田川(江川支流)中流
・神田付近・・・・広島県 東広島市 入野川(沼田川支流)中流
・長穂付近・・・・山口県 周南市長穂 錦川中流
・西松室付近・・・・山口県 周南市西松室 錦川中流


この写真は、広島県の太田川ですが、加計~可部間で古生層を深く刻んで蛇行しています。
加計町津浪地区付近では古くはΩ型の流路を形成していましたが、現在では環流丘陵となっています。

幻想的な中国の丹霞地形

中国の丹霞地形は、日本では考えられないような真っ赤な岩山です。

丹霞地形(たんかちけい、中国語:丹霞地貌)は、中国南部に見られる切り立った断崖などを特徴とする、赤い堆積岩が隆起した地形です。
中国で見られる地形の中でも特異で、主として中生代白亜紀の赤みがかった砂岩や礫岩によって形成されています。
名前の由来は、中国の丹霞山景区にある丹霞山にちなんで「丹霞層」という呼び名が1928年に使われ、1939年に地質学者の陳国さん達が「丹霞地形」という名称を使ったのが始まりだそうです。
丹霞地形は中国南部に多く見られます。
・貴州省の赤水
・福建省の泰寧
・湖南省の莨山
・広東省の丹霞山
・江西省の竜虎山
・浙江省の江郎山
などがあり、福建省の泰寧県にある丹霞地形は「幼年期」の好例で、深く狭い渓谷が見られます。
より年月を経ている丹霞地形だと、さらに侵食が進んで渓谷は広がり、孤立した塔のような地形なども見られるようになっています。
形成される景観はカルスト地形とよく似ているものもあるそうですが、カルスト地形が石灰岩で成り立っているのに対し、丹霞地形は、先に述べたように砂岩や礫岩で成り立っています。
このため、「カルスト地形もどき」 ("pseudo-karst" landforms) とも呼ばれています。
丹霞地形では侵食作用によって、規模も形も様々な洞窟が数多く形成されています。
それらはどちらかというと浅く、孤立しており、カルスト地形の鍾乳洞がしばしば深く入り組み、互いにつながっているのとは対照的です。
このような洞穴には古くから人々に利用されてきたものもあり、江西省竜虎山には、洞穴を利用した約2600年前の懸墓遺跡群も残っているそうです。
2010年には、先に紹介した、貴州省の赤水、福建省の泰寧、湖南省の莨山、広東省の丹霞山、江西省の竜虎山、浙江省の江郎山にそれぞれ残る丹霞地形が、ユネスコの世界遺産リストに登録されました。
このうち3箇所(泰寧、丹霞山、竜虎山)は、世界ジオパークとして認定されています。


丹霞(たんか)とは、日の光を受けて赤く映える靄(もや)や雲、夕焼け雲を意味する言葉ですが、その名にふさわしい美しい赤の岩山です。
岩山に含まれている鉄分やマンガンなどが、このあざやかな赤色を生み出しているのだそうですが、この写真を見ると幻想の世界に入り込んでいくようです。

写真
丹霞地形を近くで見ると、確かに砂岩や礫岩です。
この写真は、礫岩が主体のようで、細かくくだけた岩をたくさん含んでおり、赤味がかっています。
見るからに崩れやすそうで、愛媛県で見られる中生代白亜紀(和泉層群)の砂岩・礫岩とは違っています。
実際に、風化・浸食されやすい柔らかい岩だそうで、丹霞地形には、人造の石柱のような奇岩や、大きくえぐられた場所が至る所に誕生しています。

写真
この岩は、「陰元石」と言って、自然の割れ目ができている岩です。

段丘について

段丘について調べてみました。

段丘 (だんきゅう lower terrace)とは、川や海または湖などの周辺で、末端に崖を伴う平坦面が連続している地形のことです。
①河岸段丘
河岸段丘(かがんだんきゅう river terrace)は、河成段丘(かせいだんきゅう)とも言われ、河川に沿って分布する平坦面 (段丘面) と急崖 (段丘崖) から成る階段状の地形のことです。
段丘面は地下水面が低く、段丘崖の下には湧水が出ていることが多いのが特徴です。
段丘面は過去の河床面で、浸食によって河床が低下したことを示しています。
段丘を構成している礫層は、段丘礫層 (だんきゅうれきそう terrace deposit)と呼ばれています。
特に大きな河川の流域に見られる河岸段丘では、堆積物の大部分を、この段丘礫層が占めています。
一般に、礫の大きさや形は場所によって変化します。
表層部では風化して軟らかくなっていることがあり、クサリ礫と呼ばれて岩盤の風化岩と区別しています。
成因としては流量,岩屑量,河床勾配の変化が考えられ、それらの変化を引起す素因として気候変化,地殻変動,火山活動などが挙げられます。
②海岸段丘
海岸段丘(かいがんだんきゅう coastal terrace)は、海成段丘(かせいだんきゅう)とも言い、海岸沿いに発達する台地状または階段状の地形のことです。
海面下の平坦面が陸化したもので、海側にゆるく傾く平坦面と、その前面を限る急崖から成っています。
平坦面の最上部 (内陸側の斜面との屈折点) はかつての海岸線を示し、急崖はかつての海食崖でした。
③湖岸段丘
湖岸段丘(こがんだんきゅう lacustrine terrace)とは、砂や粘土が湖の周囲から流れ込んで、湖岸近くに堆積した結果形成された階段状の地形が、湖水面の低下によって湖面上に現れたものです。
その最上部はほぼ当時の湖岸線と、湖水面高度を示すと考えられています。

段丘は、地殻変動や、侵食基準面の変動がその形成原因となります。
河岸段丘を例にすると、侵食力を失った河川が隆起や海面低下などにより再び下刻を行うと、それまでの谷底平野内に狭い川谷が形成されます。
谷底平野は階段状の地形として取り残され、河岸段丘が形成されます。
ただし、これとは逆に、山地からの土砂供給により、形成される堆積段丘というものもあります。
侵食が進んで河川勾配が侵食基準面に近付き侵食力が弱まると、段丘崖の下に新たな谷底平野が形成されます。
その後隆起などにより再び侵食力が強くなると新たな段丘崖が形成され、河岸段丘が多段になります。
主に河岸段丘は内側に近づくにつれ、新しくなるのが特徴です。
また、段丘の成因は、段丘の形態や分布の特徴だけでなく、段丘を構成している基盤岩石や堆積物など構成物質や堆積物の厚さなどにより、その構造は違ってきます。
段丘はその構成物質によって、岩石段丘(基盤岩石だけ、あるいはその上にのるごく薄い段丘堆積物からなる)と砂礫段丘(基盤岩石の上にのる厚い段丘堆積物からなる)に区分されます。
また、先に述べたように、段丘面を形成した浸食・堆積作用により、浸食段丘(erosional terrace)と堆積段丘(accumulation terrace,fill terrace)とに区分されます。
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