岩石海岸について

岩石海岸について調べてみました。

岩石海岸(がんせきかいがんrocky coast)は、字の通り露出した岩石から成る海岸のことです。
海岸の形態を表現する日本語として、磯と浜という言葉があります。
岩石海岸は、磯浜海岸とも呼ばれるそうですが、いわゆる岩石ばっかりが続いている海岸で、これの対称となる海岸は、砂ばっかりが続いている砂浜海岸と砂質(または砂質海岸)となります。
岩石海岸は、山地が海に迫るところに発達することが多く、海食崖,海食洞,波食台などがよく発達し、海岸線は複雑です。
そして、岩盤や大岩塊などから成る海岸を磯と呼んでいます。
出入りの多い岩石海岸は良港湾となり、漁業の根拠地になることが多く見られます。
リアス式海岸に多く見られ、愛媛県では南予の海岸がほとんどそうです。

(1)岩石海岸の特徴的な地形
①海食崖(sea cliff)・・・・海に面した山地や大地で、おもに波による侵食を受けてできた崖のことであり、波食崖とも呼んでいます。
山地が沈降し急斜面が沈水するとその斜面は波による侵食を受けるため、崖の下部に海食窪ができ、下部がくぼむとやがて上部は崩れ落ち、これが繰り返されることで崖は後退していきます。
崖の後退は波による打撃のほかに、岩盤の割れ目に入り込んだ水や空気にかかる圧力によっても起こりますが、崖の下には岩石が削られたあと、ほぼ平坦な波食棚が形成され、さらに波食が進むと波食洞が生じることもあります。
海食崖の後退の速さは波の強さや打ち寄せる回数、岩石の固さなどに左右されます。
②波食棚(wave-cut bench/shore platform)・・・・おもに潮間帯にある平坦な台地のことで、崖の基部である高潮面から低潮面以下にわずかに傾斜しながら広がっています。
波食棚が形成されるためには、海食を受ける岩石の抵抗の強さと海食の強さの関係が重要であり、岩石の抵抗のほうが波に比べて強いと、その部分は離れ岩や礁となって波食棚の上に残り、一方岩石の抵抗力の方が弱いところは逆に溝になります。
波食棚の形成には、このような波による作用のほかに、海食崖の基部が浸食され上部が崩壊したことで生じた岩屑が底を削るという削磨作用も関係しています。
また、海面付近での著しい風化営力も波食台の形成に影響を与えているそうです。
③海食台(abrasion platform)・・・・潮間帯に見られる波食棚と小崖(nip)を境にして一段下位にある、海面下に見られる侵食面のことで、沖に向かって緩やかに傾斜しています。
砂や礫などで薄く覆われており、波食棚を浸食することで、その縦断面は波食棚よりも平衡に近づきます。
波による選択的な侵食を受け、海食溝が形成されることがあり、また海食台より沖側には堆積地形がみられることが多く見られます。
波のエネルギーは陸に近づくほど小さくなるため、そのことが原因でできたものと言われています。

(2)岩石海岸で見られる微地形
①離れ岩(stack)・・・・海食の強さよりも抵抗性の強い岩石の部分が陸地と切り離されて残った比較的高い孤立岩のことで、固い火成岩や、古い堆積岩の含まれるところで形成されやすくなります。
和歌山県の橋杭岩やイギリスのワイト島のニードルスが有名です。
②波食溝(wave furrow)・・・・プラットフォーム上に見られる溝状の微地形で、砂や礫が波によって運ばれて弱い岩石を研磨することが原因で形成されるものと、甌穴の連結が原因で形成されるものとがあります。
この波食溝は波食棚を破壊する作用もあります。
③海食溝(groove)・・・・海食台に見られる溝状の微地形で、層理や節理[4]、断層などのやわらかい部分が選択的に侵食されることによって形成されます。
この海食溝は波食棚を刻む波食溝と連続しています。
④波食窪(notch)・・・・波食作用や海水の溶解作用によって海食崖の下部にできる微地形で、奥行きより幅が大きいくぼみのことです。
⑤海食洞(sea cave)・・・・節理や断層、断層破砕帯などのやわらかい部分が波浪の選択的侵食を受けることによって海食崖の下部にできる微地形で、幅より奥行きが大きいくぼみのことです
長く突き出た岬が両側から波による侵食を受け、その侵食が進んで海食洞がトンネルのように両側に開口すると、それはアーチ(arch)や海食洞門(tunnel)、天然橋となります。
⑥蜂の巣風化・・・・風化作用で岩石の表面に蜂の巣のような穴が空くことです。
直径数センチメートルの多数の穴が蜂の巣状になっていて、砂岩の表面に見られることが多く、四国だと高知県の竜串、見超地区によく見られます。
⑦タフォニ(tafoni)・・・・風化作用で岩石内部の物質が除去されることによって、岩石の表面に空いた円形や楕円形の穴のことです。
花崗岩類のような結晶質岩によく発達する地形ではありますが、砂岩や石灰岩、凝灰岩でも見られます。
穴の直径は数十センチから数メートルで、おもに地中海性気候帯や熱帯、亜熱帯の乾燥地域、湿潤気候の海岸での発達がみうけられます。
この地形の成因としては、塩の結晶作用に基づいた塩類風化が挙げられます。
⑧甌穴(ポットホール、かめ穴)・・・・河床や河岸の固い岩石の表面にできる円筒形の深い穴のことです。
岩石の表面にできた穴の中に礫が入り、流水の力でその礫が回転し、岩石を削ることで深いくぼみができていく現象で、主に砂岩や頁岩などの堆積岩、花崗岩などに見られる微地形です。
穴の直径は数センチから数メートルで、深さはさまざまです。
⑨キノコ岩・・・・乾燥地帯で見られる岩石で、岩石の上方がキノコ状に大きくなっているものです。
乾燥地帯では植物があまり育たないため風の働きが強くなり、その風が砂を巻き上げますが、ただし砂が巻き上げられるのは地表数十センチ程度であるため砂は岩石の基部のみを侵食することになり、岩石はキノコ状になります。
海岸では波打ち際に生息するサンゴ礁の基部が波や生物によって侵食されることで発達し、侵食が進むと根元が折れてしまうことがあります。
⑩鬼の洗濯岩・・・・硬さの違う砂岩と泥岩の交互に重なった地層が長年波の侵食を受け、やわらかい泥岩が削られ、固い砂岩が残ることでできる微地形です。
この地層は傾斜しているため階段状に侵食されるが、その地形が洗濯板のように見えるのでこのように呼ばれる。
日本では宮崎県の青島が有名ですが、愛媛県でも、宇和島沖の久島で見られます。

砂紋について

砂紋について調べてみました。

砂紋(さもん、Ripple marks)は、海浜や海底堆積物の表面の波状の起伏のことです。
波の往復運動によっても、また流れや風のように、向きがあまり変わらない運動によっても形成されます。
砂紋は、水や空気が流れることによって、堆積物の粒度や密度に応じて、ある程度以上の流れがあると堆積物粒子は動き始めて、起伏をつくりはじめます。
向きが変わらない流れでは、上流側斜面はなだらかで、下流側斜面が険しくなることが多く、波のような往復運動では、上流・下流側が対象な形になることが多く見られます。
深海底でもしばしば撮影されており、深海には海水の流れはないと考える人が多かった20世紀の中ごろには、その存在の証拠ともなっていました。
人工的なものでも砂紋と呼ぶこともありますが、多くは自然現象によって生じたものを呼んでいます。
また砂紋が化石となったものは漣痕と呼ばれています。
もともと漣痕は砂紋の意味合いを含んでいたそうですが、今では化石蓮痕の意味合いでしか使われなくなったそうです。
したがって、学術的には蓮痕と呼ぶ場合もあるそうです。
いろいろな砂紋を紹介します。
①海底に生じるもの
海底に生じた砂紋は波跡(なみあと)、砂漣(すなさざなみ)、砂れんなどとも呼ばれています。
水面の波が低く水深もそれほど深くないときは紋は微弱で山は位置を変えません。
しかし別の流れが加わったり、磯波となって質量移送が存在すると、山は移動し始めます。
浅海では波状は非対称で、沖に向かう側は平たくて長く、岸に向かう側は険しくて短くなります。
そして、往復する水の流れがある程度以上速くなると、山の後ろにできる渦が、砂紋の発達に重要な役割を果たすといわれています。
近年は海底写真によって1,000m以上の深海でも砂紋が見出されています。
また、砂紋から流速を推定する研究も行われています。
②地表に生じるもの
風紋(ふうもん)とも呼ばれ、多くは砂漠、砂丘に見られます。
砂は海岸部では0.7mm程度ですが、内陸部になるほど粒が小さくなり0.3mmにもなります。
いずれも風速3m以上の風が吹くと移動をはじめます。
砂紋は風の強さ、風向、粒子の大きさなどでその高さ、幅、周期などが異なります。
また干潟や積雪地にも砂紋が見られます。
③人工的に作られたもの
枯山水に見られる砂紋など、多くは芸術性を求めて作られています。
日本庭園の敷砂の上に熊手状の器具で描いた模様で、箒目(ほうきめ)とも呼ばれ、井桁紋 網代紋 青海波紋、渦巻紋 曲線紋などの種類が存在しています。

愛媛県の陸繋島

陸繋島について調べてみました。

陸繋島(りくけいとう land-tied island)は、陸を繋ぐ島と書きますが、この字の通り、海岸近くに存在する島に砂州(さす)が発達して、ついに陸岸とつながってしまったものを言います。
島と陸岸とを結ぶ砂州はトンボロtomboloと呼ばれ、陸繋島に対し1本で結ばれたものや、2本、3本で結ばれて中央に海跡湖(潟湖(せきこ))をもったものなど種々の形態があります。
わが国の代表的な陸繋島は、北海道の函館山や、紀伊半島の潮岬(しおのみさき)などがあり、そのトンボロには函館市街や串本漁港(和歌山県)などが発達しています。
リアス式の海岸には小さい規模の陸繋島が多数存在しています。

愛媛県でも、沖の島とか弓削島、由利島が陸繋島です。
沖の島(おきのしま)は、愛媛県宇和島市の沖合いで、日振島の北方約600m沖合いに位置しています。
面積0.18平方kmの小島で無人島です。
日振島の北端から約600m沖合いに位置し、元は小島が4つあったそうですが、砂州により結合して一つの島となったそうです。
最高標高70mでアコウ樹等が自生しており、周囲には砂洲が広がっています。
島のすぐ東には同様の無人島である竹ヶ島があります。
島の東部の砂洲にはハマユウが群生し、愛媛県指定の天然記念物となっています。
一時は害虫により壊滅的な打撃を被っていたそうですが、地元中学生の世話等により、よみがえっているそうです。
弓削島(8.81平方㎞)は、上島諸島のなかで最も大きな島です。
ひょうたん形をしたこの島の北の上弓削と南の下弓削の、二つの島をつないだトンボロ(陸繋砂洲)を利用した揚げ浜式塩田のあったところが弓削の中心地になります。
弓削という名の由来は諸説があるのですが、古くは久司の浦と呼ばれたことがあり、物部氏の一族だった弓削部の人々が移住したことから弓削の名が起こったとも言われています。
このブログで何度も紹介した由利島(ゆりじま)も陸繋島です。
松山港の沖合の標高194mの無人島で、面積0.45km2の小島ですが、大小二つの島が砂州でつながった形をしており、それぞれ大由利、小由利と呼ばれています。

瀬戸内海の「島の数」は、外周が0.1Km以上の島の数は727と言われています。
(昭和61年の海上保安庁の調査です)
①広島 142
②愛媛 133
③山口 127
④香川 112
⑤岡山 87
⑥兵庫 57
⑦和歌山 41
⑧徳島 24
⑨福岡 6
⑩大分 3
なお、島の定義の範囲外では、約3000を数えるとも言われています。
小規模の陸繋島は、限りなくあると思います。

海食柱について

海食柱について調べてみました。

海沿いにそびえ立つ海食柱(かいしょくちゅう:Sea Stack)は、長い時間をかけて岩盤が海に浸食されて形成されたもので、その奇景にはびっくりします。
これらの海食柱を征服しようと考えるクライマーは多いのですが、その多くはアクセスや登攀が極めて困難で、中には立ち入り自体が禁止されているものもあります。
この中で、特に奇抜な海食柱を2箇所紹介します。

①Sail Rock(セイル・ロック)
Sail Rockは、帆岩とも言い、中生代白亜紀の後期に形成された、砂岩の一枚岩でできた、帆船の帆のような形をした海食柱です。
帆岩という名称は、この形状のために名付けられ、ロシアのクラスノダール地方、ゲレンジークから南に17kmのところにあるバルト海の海岸に存在しています。
この砂岩は、海による侵食のために周囲の岩盤から切り離され、現在は海岸からほぼ垂直に立ち上がった状態で存在しています。
注目すべきはその形状で、高さは約25m、幅は約20mあるのにもかかわらず、その厚みはわずか1m程度しかありません。
このような形状であるために、この岩は四角形の帆に似ていると言われています。
このような形状になったのは、この砂岩には異なった強度を持った層が存在しており、そこに海の波が打ち付けて侵食された結果だと考えられています。
このSail Rockには地上から約250cm程度の所に穴が開いていて、その穴は帆を貫通しています。
この穴の起源について、正確なことは判っていませんが、多くのガイドは、コーカサス戦争の時に軍艦からの大砲の弾が当ったためにできた穴だと言っています。
しかしながら、この説の正確性には疑わしい点が存在するそうです。
1903年にバルト海沿岸を調査したS. Vasyukovが、Sail Rockを調査した後に書いた文章に、「……戦艦から砲撃を行う時、弾丸は4つ放つものだが、この岩にそのような穴は開いていない……」とあります。
さて、真実はどうなのでしょうか。
Sail Rockは、1971年11月にゲレンジークの行政当局によって天然記念物として指定されています。

「帆岩 Sail Rock  ロシア」の画像検索結果
ロシアの黒海沿岸にそびえ立つSail Rockです。
動画で、横からも見ましたが、まさに「せんべい板」のようです。
いくら岩盤が硬いとはいえ、波の荒い海岸で、よくも今まで倒れずにいたものかと思います。
打ち寄せる波の方向が常に横からなのでしょうか。
それにしても不思議な岩です。

②North Gaulton Castle(ノース・ゴルトン・キャッスル)
North Gaulton Castleは、オークニー諸島(スコットランド)の西海岸にあります。
高さは55mもあります。
先に紹介したSail Rockはクライミングは不可能だそうですが、このNorth Gaulton Castleは、大変な難易度ですが、クライミングはできるそうです。
ただし、波は激しく、頂点近くの岩質は脆弱だそうです。
North Gaulton Castleは、まるで円形競技場のようにぐるりと周囲を囲む断崖の中央に位置しています。
見るからに危ういこの海食柱は、細い基部から頂点に向かうに従って幅が広くなっています。
この写真からだけを見ると、砂岩と泥岩の互層のようにも見えて、層理面がほぼフラットのようです。
この海食柱にアクセスするためには、ボートを利用するか断崖から約40mをアブセイリングし、更には荒れた波の中を40m泳ぐ必要があるそうです。

「帆岩 Sail Rock  ロシア」の画像検索結果
見るからに危険なNorth Gaulton Castleです。
よくもまあ、こんな荒波で、こんなにも亀裂の多い岩盤が、このように独立して立っているのか不思議です。
そして、こんな海食柱にクライミングなんて、命知らず以上です。

複成火山と単成火山

火山の噴火にも、二つの形態があります。

火山の中には、同じ火道を使って何回も噴火する複成火山と、それまで何もなかったところに新しく火道をあけて噴火を始め、噴火が終了するとその火道がすぐに閉塞してしまい、そこから再び噴火することがない単成火山とがあります。
複成火山は大きくて複雑な火山体をつくりますが、単成火山の火山体は小さくて単純です。
そして、単成火山はふつう群れを成すのが特徴です。
複成火山の中心火道は煙突状ですが、単成火山の火道は板状です。
このような、複成火山と単成火山について調べてみました。

(1)複成火山(polygenetic volcano)
1)成層火山
成層火山(せいそうかざん stratovolcano)とは、ほぼ同一の火口からの複数回の噴火により、溶岩や火山砕屑物などが積み重なり形成された円錐状の火山のことです。
地形と内部構造によって類別された火山形状の一つです。
その火山体の形成までには複数回の噴火を必要とします。
ほぼ同一の火口から噴火を繰り返すことにより、火口の周囲に溶岩および火山砕屑物・火砕流堆積物が積み重なり、火山体が形成されていきます。
火山体は溶岩および火山砕屑物・火砕流堆積物などの互層であり、それが層を成していることから、「成層」の名が付いたそうです。
なお、山体構成物は上記のほか、泥流堆積物も含まれる場合があります。
2)楯状火山
楯状火山あるいは盾状火山(たてじょうかざん shield volcano)は、緩やかに傾斜する斜面を持ち、底面積の広い火山です。
粘性の低い(流れやすい)玄武岩質溶岩の噴出・流動・堆積によって形成されます。
地球上の大型火山の多くは、この楯状火山であり、アスピーテと呼ぶこともありますが、現在ではこの呼称は推奨されていないそうです。
多量の玄武岩質溶岩の噴出によって形成されることから、ハワイ諸島やアイスランドなど、ホットスポットや海嶺上に主に分布しています。
ハワイ諸島の火山はほとんどが楯状火山であり、世界最大のものはハワイ島にあるマウナ・ロア山です。
3)溶岩台地
溶岩台地(ようがんだいち lava plateau)は、玄武岩質の溶岩が大量に噴出し積み重なってできた、大規模な台地のことです。
世界的には、デカン高原(52万 km2, 日本の国土面積の1.4倍)やコロンビア川溶岩台地(16万 km2)が巨大な溶岩台地として知られています。
4)火砕流台地
火砕流台地(かさいりゅうだいち pyroclastic plateau)は、火砕流が流れた跡に残される火砕流堆積物で構成される台地のことです。
大規模な火山活動による火砕流は大量の堆積物を残します。
この堆積物(火砕流台地)は噴出源を中心に非常にゆるい角度で傾斜し、厚さは数十mにもなり、噴出源の近辺では100mを越えることもあります。
そのため小規模な火砕流では形成されることはなく、体積が数十km3を超えなければ形成されません。
5)カルデラ
カルデラ(caldera)とは、火山の活動によってできた大きな凹地のことです。
「釜」「鍋」という意味のスペイン語に由来し、カルデラが初めて研究されたカナリア諸島での現地名によるそうです。
本来は単に地形的な凹みを指す言葉で、明瞭な定義はなく、比較的大きな火山火口や火山地域の盆地状の地形一般を指す場合があります。
過去にカルデラが形成されたものの、現在は侵食や埋没によって地表に明瞭凹地として地形をとどめていない場合もカルデラと呼ぶそうです。

(2)単成火山(monogenetic volcano)
1)爆裂火口
爆裂火口(ばくれつかこう explosion crater)は火砕丘を持たない火口地形で、爆発火口とも呼んでいます。
火砕丘を持たないため、地面がえぐられたような形状をしています。
火山噴出物の少ない水蒸気爆発などで形成され、まわりに火山礫が堆積・成長すると火砕丘になり、逆に噴火で火口底が地下水面より低くなり水が溜まるとマールになります。
2)マール
マール( maar)とは、マグマ水蒸気爆発による火山地形のひとつです。
水が豊富にある場所でマグマ水蒸気爆発が起こって火砕サージを発生し、爆発によって生じた円形の火口の周囲に、少量の火砕サージ堆積物からなる低い環状の丘を形成します。
火口底が地下水面より低い場合は、中に水が溜まることが多く、その場合、火口は湖となり、沿岸部では湾入します。
通常は1回だけの噴火で形成され(単成火山)、この点で成層火山頂上の火口(湖)とは異なります。
「マール」は、もともとドイツ西部のアイフェル地方の方言で「湖」を意味しています。
アイフェル地方にはこのようにして生じた湖沼が70か所以上に点在していて、俗に「アイフェルの目」とも呼ばれるそうです。
19世紀からドイツの地理学者によってこの種の地形を表す語として用いられるようになり、その後国際的に定着したそうです。
3)火砕丘
火砕丘(かさいきゅう pyroclastic cone)は、火山活動で噴出した火山砕屑物が火口の周囲に積もり、丘を形成したものの総称で、火山砕屑丘とも呼んでいます。
通常は単成火山であり、大きくても直径2-3km程度です。
この火砕丘は、いくつかの種類に分けられています。
①スコリア丘
玄武岩質のマグマからできたスコリアが積もったものです。
多くがストロンボリ式噴火で形成されています。
溶岩流はスコリアは密度が低いため、密度の大きな溶岩が火口に溜まって火口縁から溢れ出すようなことはなく、スコリア丘と大地の境界面から流れ出します。
この溶岩流はしばしばスコリア丘を削り、馬蹄形(U字型)の火口を持つスコリア丘になります。
スコリア丘の例としては阿蘇山米塚、大室山、などがあります。
②タフリング、タフコーン(凝灰岩丘)
マグマ水蒸気爆発で形成されます。
マグマ水蒸気爆発は、マグマの成分とは無関係に、マグマが地下水や湖水などの冷たい水と接触すると起こります。
爆発力が大きいため、火口が大きく高さは低くなります。
マグマと水の量比によって爆発力や噴出物量が異なり、爆発力が比較的強く高さの低いものをタフリング、爆発力が比較的弱く高めのものをタフコーンと呼んでいます。
屈斜路カルデラの中島、ハワイ・オアフ島のダイヤモンドヘッドはタフリングです。
③軽石丘
安山岩〜流紋岩質のマグマからできた軽石が積もったものです。
このようなマグマは、ガス成分が多く、玄武岩質マグマよりも爆発的な噴火を起こしやすいので、一般にスコリア丘よりも大きな火口をもつのが特徴です。
阿蘇山の草千里などが有名です。
④溶岩円頂丘
溶岩円頂丘(ようがんえんちょうきゅう)または溶岩ドーム(ようがんドーム Lava dome)とは、火山から粘度の高い水飴状の溶岩が押し出されてできた、ほぼドーム状の地形です。
上空からはおおよそ円形に見え、地上から見ると土饅頭、あるいは円墳のような外観の隆起を成しています。
最新記事
カテゴリ
リンク
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

月別アーカイブ
カウンター
検索フォーム
QRコード
QR