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ブラジルの激しい干ばつ

異常気象は、今回は南米のブラジルを紹介します。

ブラジル南東部にある、アクデ・ド・セドゥロ(Açude do Cedro)というブラジルで最も古いダムと周辺の水域が、この地域で続いている激しい干ばつのために水が完全に消滅してしまい、行き場を失った約400頭頭のカメたちの死体が転がっていることがブラジルで報じられていました。
それらのカメの死体はすでに干からび始めているそうで、骨と甲羅が延々と乾いた大地に転がる光景が広がっています。
昨年はリオ・オリンピックもあり、華やかな面もあったブラジルですが、そのことを除けば、いろいろと問題が山積みとなっているみたいです。
このダムは、ブラジルのセアラー州という所にありますが、このセアラー州では干ばつがひどく、国家民間保護防衛局を通して、セアラー州の184市のうち130市が、干ばつの影響による非常事態を認めています。
この数は、同州内の市の70%に相当します。
この緊急事態宣言により、給水車での対応や水道管の簡易設置など、支援活動のための異なる法的システムが創設されています。
州民間防衛調整局によると、現在、非常事態にある同州内各市の多くが陸軍により行なわれている給水車活動によるサービスを受けており、これは農村部にも提供されているそうです。
州内の貯水池の状況は厳しく、水資源管理公社により監視されている153カ所のダムのうち、34カ所では0%だそうです。
この地域は、すでに5年間も干ばつが続いていたそうですが、今年に入ってからそれがさらに加速してきているようです。
ブラジル気象局の長期予想では、今年は平年並みの雨量が期待できるということですが、実際にどうなるのかは誰にもわからないそうです。
南米では、現在、さまざまな場所で、森林火災(チリ、アルゼンチンなど)、洪水(アルゼンチンなど)、干ばつ(ブラジルなど)、猛暑(チリなど)、寒波(ベルーなど)、大雪(ベルーなど)などいろいろな気象が出現しているそうで、そのどれもがとても激しいそうです。
このような異常気象は、当ブログでも頻繁に紹介しているように、南米だけではないですが、自然の条件はますます厳しさを増していると感じます。
それらに比べると、現在では日本の異常気象のほうがまだ穏やかなのかなとは思いますがほうだと思いますが、この先のことについてはわかりません。

2015年の写真と、今年 1月のアクデ・ド・セドゥロのダムの状況写真で比べてみますと、下のようになっています。


2015年のアクデ・ド・セドゥロです。
これは誰が見ても、満々と水をたたえている大規模なダムです。


2017年1月のアクデ・ド・セドゥロです。
この写真を見ても、ダムとは思えません。
せいぜい荒地を散歩している女性の風景です。


なんともいいようのない、切ない写真です。
国家非常事態レベルの干ばつでブラジル最古のダムが干上がり、400頭のカメたちの死体が広がっています。

アフリカのサハラ砂漠に大雪

今年に入って、日本では各地で大雪などの異常気象が続いています。
でも、地球全体では、もっともっと異常な気象となっています。
どんなことが起こっているのか調べてみました。

アフリカのサハラ砂漠に、「メートル単位となる史上最大の積雪」と言えば、誰しもが驚くと思います。
でも、それは本当の事だそうです。
今年に入って、1月19日、サハラ砂漠に37年ぶりの雪が降ったそうです。
1979年以来の雪景色に湧いているのは、アルジェリア北西部の町、アイン・セフラです。
ここは、モロッコの国境から60kmほど離れた、アトラス山脈に位置する町です。
37年前の雪はわずか30分間で溶け去ってしまったそうですが、今回は1日近く残っていたそうです。
そして、雪は街の中だけでなく、サハラ砂漠一帯にも降っており、積雪量はむしろ砂漠の方が多いそうです。
情報によっては積雪が1mに達しているところもあるそうで、まさに前代未聞の降雪となります。 
アルジェリアと言えばアフリカ大陸の北、地中海に面した暖かい国です。
アイン・セフラの町は、アトラス山脈に沿った標高300mのモロッコ国境近くにあり、真夏には40度に達する熱帯の砂漠の町です。

今年は、ヨーロッパで、ものすごい寒波に見舞われていて、ヨーロッパ南部のイタリアやギリシャなどでも大雪に見舞われていることは周知の通りです。
そして、地図で見ますと、サハラ砂漠というのは、地中海を挟んですぐ南に位置することがわかります。
これだけ位置が近いのにも関わらず、アフリカが熱帯的な気候だったのには、偏西風などをはじめとする「大きな大気の流れ」によって、ヨーロッパとアフリカは気候的に分断されていたのだ思われます。
でも、現在の地球は、この「大きな大気の流れ」に異常が出てきているというようなことではないかと思います。
昨年も、ジェット気流が赤道を通過して北極から南極に進むという異常すぎる事態が起こっています。
どうも昨年くらいから、「地球の大気の流れの根幹」が崩壊しつつあるようです。
サハラ砂漠の雪も、そういうことと関係しているのかもしれません。
雪が降ることなどないスペインの南部でも、現在、大変な雪となっている地方がたくさんあります。
このような、地球の大気循環の崩壊によって起きているのだとすれば、サハラ砂漠の雪も一過性のものではない気がします。

 
 

雪に埋もれてしまったアルジェリア西部のアイン・セフラ(Ain Sefra)の街の様子です。

 


積雪が1メートルを超えたところもある、アイン・セフラ近郊の砂漠の景観です。
オレンジ色の砂漠が真っ白になっています。
この写真は当初、「画像加工されたものじゃないか?」と疑いの目が向けられたそうです。

イタリア中部ノルチャ近郊の地震

ヨーロッパでの地震情報です。

イタリア中部ノルチャ近郊で30日午前7時40分(日本時間同日午後3時40分)頃、マグニチュード(M)6・6の地震が発生したそうです。
アメリカ地質調査所(USGS)によると、イタリアでは1980年に南部で起きたM6・9の地震以降、最大だそうですが、地元当局によると、午後2時現在、少なくとも20人が重軽傷を負ったのですが、亡くなった人は報告されていません。
ヨーロッパというと、私のイメージでは地震が少ない印象なので、被害が少ないのはどうしてなのかいろいろ調べてみました。

まず今回の地震ですが、マグニチュード6.6で、震源の深さは約10kmと浅いそうです。
熊本県で2016年4月14日21時26分に起きた熊本地震(前震)は、マグニチュード6.5で、震源の深さは約10kmとやはり浅かったのですが、それでも最大震度7を観測していました。
後に発生した、4 月16 日01 時25 分の熊本地震(後震)は、マグニチュード7.3で、震源の深さは約10kmで、これも最大震度7でした。
阪神淡路大震災は、マグニチュード7.3で、震源の深さは約16kmとやや深いのですがこれも最大震度7です。
この数値にイタリア中部ノルチャ近郊の地震をあてはめると、震源地周辺では日本の震度に換算すると、震度6強〜7程度の非常に強い揺れがあったと推定できます。
ヨーロッパは耐震対策にはあまり敏感でないと聞いていたので、被害が少ないのは不思議です。

調べていくと、ノルチャは人口5000人に満たない地方の町で、黒トリュフと生ハムが特産品の観光地だそうですが、ノルチャは1979年にマグニチュード5.9、19797年にM6.0の地震に見舞われ、住宅や歴史的建造物が損壊して犠牲者を出したそうです。
その後、耐震基準を強化し、古い石造り家屋の壁や土台を鉄筋などで補強し、新築の建物にも施工時の鉄筋補強を義務付けたそうです。
そして、住民の大半が国の補助金などを活用して自宅に耐震工事を施したそうです。
今年に入って、イタリア中部では8月24日にM6.2の地震がありました。
300人近くが亡くなった地震ですが、ノルチャは、南東約10kmが震源だったのですが、震源の近くにありながらほとんど被害を受けませんでした。
これと対照的に、町全体が崩壊し、230人が亡くなったアマトリーチェは震源から南東約15kmなので、ノルチャよりも遠いのです。
ノルチャが、自宅に耐震工事を施したのに対し、周辺の自治体は過去の地震でそれほど大きな被害に見舞われなかったため、本格的な対策がなされなかったそうで、このあたりが被害の分かれ目だったと思います。
そして、8月26日にも、余震でM5.5とM6.1の強い揺れが襲っており、多くの住民が避難していたため被害の拡大を免れたようです。
いずれにしても、最大震度7で、亡くなった人が一人もいないのはすごいです。

地震で崩壊したイタリア中部地震で倒壊した建物
地震で崩壊したイタリア中部地震で倒壊した建物です。
どこで発生しても地震による建物被害は大変です。

洪水被害の対策についての日本と中国の違い

中国の各地で大雨による洪水被害が発生しています。

よその国のことなので、詳しくは伝わってきませんが、7月3日までに26省・自治区・直轄市で3287万人が被災し、186人が死亡、45人が行方不明となっているそうです。
経済的被害は506億人民元(約7810億円)に達したそうです。
この洪水の原因としては、長江の中・下流域、江淮地区、西南地区東部など、中国の広い地域で6月30日から記録的な大雨が続いたことによるもので、河川が相次いで氾濫し、水害が拡大しているそうです。
中国の地方都市では、台風による大雨などで、しょっちゅう洪水の被害が発生しています。
日本の方が台風も多いと思いますし、集中豪雨も多いと思いますが、都市部で大規模な洪水や浸水が起きることは稀です。
これは日本と中国の治水対策に違いがあるためだと思います。
中国のメディアでさえ、埼玉県にある「首都圏外郭放水路」を紹介し、日本はこの地下水路により「自然災害がもたらす損失を可能な限り減少させる」努力を払っていると指摘し、この取り組みを絶賛しているというニュースを流していました。
「首都圏外郭放水路」(しゅとけんがいかくほうすいろ)は、埼玉県春日部市の国道16号直下・深度50mにある世界最大級の地下放水路です。
シールド工法で建設されたシールドトンネルで、延長約6.3km、内径約10m。1992年(平成4年)度に着工し、2006年(平成18年)度に完成しました。
台風・大雨などによる中川・倉松川・大落古利根川など周辺河川の増水時、洪水を防ぐため流量容量を超えた水を貯留し、江戸川に排水します。
そのため、地下河川であると同時に巨大な洪水調節池としての機能があります。
地下トンネルから流れ込む水の勢いを調整するための調圧水槽は、長さ177m・幅78mの広さがあり、59本の巨大なコンクリート柱が林立しています。
洪水防止のみを目的とすることから、通常時は水を取り込まず空堀状態で、人も立ち入れる巨大な地下空間となっています。
私もテレビで見たことがありますが、まるで地下神殿のような雰囲気を持っていました。
中国メディアの記事は、下水道の存在意義を非常に高く評価し、「暴風雨の時はいつも、下水道は都市の良心であるということを深く実感する」と説明し、暴風雨により中国の街全体が水害に見舞われている映像を掲載していますが、こうした映像からも「下水道は都市の良心である」という表現に込められた下水道の存在意義に対する評価を感じ取ることができます。
また、「首都圏外郭放水路」を建設した日本の努力を称賛しています。
この地下水路が14年という歳月と、約2300億円という巨額の費用を惜しみなく投じて建設されたこと、またその優れた効果についても「建設が完了したその年、暴風雨の時期に水害を被った家屋数は以前の4万1544軒から245軒に減少した」と絶賛していました。
中国メディアの記事も日本を批判するばかりではないですね。


6月28日広西省貴州、豪雨で水没した町の様子です

中国の大規模な人災地すべり

日本では、とてもじゃないけど考えられない地すべりです。

中国の広東省深セン市北部で、同省東莞市と接している光明新区内の恒泰裕工業パークで20日午前11時40分(日本時間、同日午後0時40分)ごろに発生した大規模な地すべりがあったというニュースがありました。
崩れた土砂に覆われた範囲は、38万平方メートルもあるそうで、東京ドームに入れると8個分にも及ぶそうです。
中国のメディアによると、建物33棟が破壊されたそうです。
内訳は工場建物14棟、オフィスビル2棟、食堂1棟、比較的小さな建物13棟、宿舎2棟です。
そして、天然ガスのパイプラインが破壊され、爆発も発生したそうです。
この土砂ですが、地山が崩れたのではなく、崩れたのは残土や建築ゴミを積んだ人工的な山だそうです。
つまり、元からあった山体は何も動いていないそうです。
現場は採石場跡で、2008年の2月に撮影された衛星写真では白い岩石が写っており、窪地に水がたまっていました。
2014年10月でも、やはり窪地に水がたまっており、これまでは残土は運ばれていないようです。
ただし、2015年9月の衛星写真では、現場は赤茶色の土砂でおおわれています。
この写真で推測すると、もともと採石場だった場所が2014年10月以降に残土置き場として使われるようになったと考えられ、一日に数百台のダンプカーが残土や廃棄物を運び込んでいたという情報もあります。
中国のメディアは、「残土は20階建てのビルに相当する高さまで積み上げられていた」という住民の証言を伝えています。
「(毎日、車が土砂を運ぶのを見た?)毎日だよ。昼から夜までずっと運んでいた」
「(残土の高さは)ビル10階~20階、30階建てくらい。しかもすごい傾斜です」
このような住民の声もあり、急斜面が100メートルくらいの高さになっていたようです。
残土置き場として2月までは許可を得ていたらしいのですが、無許可になった後も一日に数百台のダンプカーが残土や廃棄物を運び込んでいたと言われています。
日本では、これ一つでも考えられない事です。
今回の地すべりでは大雨は降っていません。
あまりにも高く積み上げすぎて急傾斜になっていたそうです。
これによりこの地すべりのメカニズムを推定すると、
①採石場で窪地になったところに水がたまって湖のようになっていた。
②そこを残土置き場として使うようになり、残土の底の部分は軟弱地盤になり上へ上へと積み上げていった。
③残土の量が多く、また傾斜が急になった。
④傾斜が急すぎたのと、重量が重くなり、底の部分の軟弱地盤が耐えられなくなり崩壊した。

地すべりが起きた深センは、広州の日本総領事館によりますと、去年10月の時点で5334人の日本人が在留届を出しているほか、ことし10月までに電子機器やOA機器の日系企業など530社が進出しているそうです。
日本総領事館によりますと、これまでのところ、日本人や日系の企業が巻き込まれたという情報は入っていないとしています。
また、深センに進出している日系企業などで作る深セン日本商工会は「会員の企業に被害は出ていないが、下請け企業などへの影響を調べている」としています。

中国では、少し前にも人災で起こった天津の大爆発がありました。
爆発後に巨大なクレーターができるほどの爆発でしたが、その爆発の原因が危険な科学物質のずさんな管理から起こった事故だったそうです。
大気汚染も問題になってます。
汚染された大気にはPm2.5といいう有害物質を多量に含んでおり、その大気の汚染で視界がさえぎられるほどひどい状況です。
中国政府のこうしたずさんな管理での相次ぐ人災に、中国のインターネットには、怒りや皮肉を込めた投稿が目立っているようです。
「長江の転覆事故は?天津はどうなった?死んだ大勢の同胞に顔向けが出来るのか?」
「(事故当時)雨が降っていたら、神様がぬれぎぬを着せられるところだった」
「自分たちで造った人工の山に埋もれる、悲しい中国人」
このように書かれてもしょうがないほど中国政府はずさんな管理だと思います。
特に深センでは、不動産や鉄道の建設現場から出た残土の処理が深刻な問題になっていたということなので、今回の事故の背景には、急速な発展によるツケという、中国の大都市が等しく抱える問題もあるみたいです。
それにしても、もっと常識的な危機管理をしっかりしてもらわないと、今後は日本企業が撤退していくと思います。


赤茶色の土砂の深さは10mにも達しているそうです。


こんなにも大きいビルでも倒壊しています。
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