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高田渡の音楽②

高田渡( たかだ・わたる ) の2000年以降の音楽活動をまとめてみました。

高田渡(1949年1月1日 - 2005年4月16日)は1960年代から1990年代にかけて活躍したフォークシンガーで、フォーク界の大御所として、その個性的な言動と歌い方はすごく魅力的でした。
反戦の旗手としての役割と、また、世相を捕らえた意味深な詩と、みみずやしらみまでも歌にするその個性と、情感あふれるその声はまさに感動の一言でした。
2005年には亡くなってしまったのですが、それ以後や、また以前でもトリビュートされたりして多くのCDやDVDを残しています。

2000年2月4日発売『ごあいさつ』 高田渡のアルバムリリース
(CD) アゲント・コンシピオ
収録曲:
(1)ごあいさつ  詩:谷川俊太郎 曲:高田渡
(2)失業手当  原詩:ラングストン・ヒューズ 訳詩:木島始 曲:高田渡
(3)年齢・歯車  詩:有馬敲/山之口貘 曲:高田渡
(4)鮪に鰯  詩:山之口貘 曲:高田渡
(5)結婚  詩:山之口貘 曲:高田渡
(6)アイスクリーム  詩:衣巻省三 曲:高田渡
(7)自転車にのって  詞:高田渡 曲:高田渡
(8)ブルース  原詩:エミリー・ディキンソン 訳詩:中島完 曲:高田渡
(9)おなじみの短い手紙  原詩:ラングストン・ヒューズ 訳詩:木島始 曲:高田渡
(10)コーヒーブルース  詞:高田渡 曲:高田渡
(11)値上げ  詩:有馬敲 作曲:高田渡
(12)夕焼け  詩:吉野弘 曲:高田渡
(13)銭がなけりゃ  詩:高田渡 曲:高田渡
(14)日曜日  詩:高田渡 曲:高田渡
(15)しらみの旅  詩:添田唖蝉坊 曲:高田渡
(16)生活の柄  詩:山之口貘 曲:高田渡
(17)自転車にのって(ファンキーヴァージョン)

1971年6月1日に発売した高田渡3枚目のアルバムリリース 『ごあいさつ』(LP盤) キングレコード・ベルウッドの復刻版です。

2001年4 月21日『日本に来た外国詩』 高田渡のアルバムリリース
(CD) アゲント・コンシピオ
収録曲:
(1)夜風のブルース 詞:三橋誠 曲:三橋誠
(2)失業手当 原詩:ラングストン・ヒューズ 訳詩:木島始 曲:高田渡
(3)バイバイ 原詩:ヴォルフ・ビアーマン 訳詞:野村修 曲:高田渡
(4)すかんぽ 詞:リンゲルナッツ 曲:高田渡
(5)おなじみの短い手紙 原詩:ラングストン・ヒューズ 訳詩:木島始 曲:高田渡
(6)こいつは墓場にならなくちゃ 詞:ニカールバラ・木島始 曲:高田渡
(7)ヘイ・ヘイ・ブルース 原詩:ヒューズ 訳詞:梅田智江 曲:高田渡
(8)冬の夜の子供の為の子守唄 詞:ジャック・プレベール  曲:高田渡
(9)向日葵 詞:バーナード・フォレスト 訳詞:中島完 曲:高田渡
(10)わたしはわたしよ 原詞:ジャック・プレベール 訳詞:小笠原豊樹 曲:高田渡
(11)鎮静剤 原詩:ローラッサン 訳詞:堀口大学 曲:高田渡
(12)祭(フィエスタ) 原詩:ジャック・プレベール 訳詞:小笠原豊樹 曲:高田渡
(13)くつが一足あったなら 詞:シェフチェンコ 作曲:レッドベリー  
(14)私の青空 詞:George Whiting 訳詞:堀内敬三 曲:Walter Donaldson
(15)ブルース 詞:エミリー・ディキンソン 訳詩:中島完 曲:高田渡

高田渡を語る上で最重要なひとり、佐久間順平との共同プロデュース作品です。
作詞は、山之口獏や金子光晴、永山則夫にとどまらず、ここではラングストン・ヒューズやマリー・ローラッサンやジャック・プレベールら外国の詩人を取り上げています。
歌詞カードには原訳詞が掲載されており、原訳詞を元に歌われるその詩世界は高田渡のライフスタイルにも重なっています。
そこに高田渡のメロディが見事に乗っており、高田渡のリズム感の良さが浮かび上がっています。



2001年著書「バーボン・ストリート・ブルース」 発売

フォークソングが一世を風靡した頃、反戦歌の「自衛隊に入ろう」が話題になった。
「あたりさわりのないことを歌いながら、皮肉や揶揄などの香辛料をパラパラふりかけるやり方が好き」な高田らしいデビュー曲である。
以後、世の流行に迎合せず、グラス片手に飄々と歌い続けて40年、いぶし銀のような輝きを放ちつつ逝った、フォークシンガー高田渡の酔いどれ人生記です。

2001年キンチョーCM出演

2001年11月3日に公開した映画「赤い橋の下のぬるい水」出演

2001年大晦日、下北沢「ザ・スズナリ」で劇団東京乾電池主催の高田渡コンサートが行われた。
ゲストは泉谷しげるで、その時の記録が本作「タカダワタル的ゼロ」の核となる。

2002年NHK BSの「世界・わが心の旅 ドイツ 僕と生きてきた詩」に出演、ナレーションは柄本明 です。

2003年9月10日『スタジオライブ&インタビュー 』 高田渡のアルバムリリース
(DVD)
収録内容:
(1)仕事さがし(ライブ)
(2)スキンシップ・ブルース(ライブ)
(3)アイスクリーム(ライブ)
(4)高田渡の生い立ち(インタヴュー)
(5)FOLK SONGとの出会い(インタヴュー)
(6)こんなものいらない(インタヴュー)
(7)プロフィール(インタヴュー)
(8)69(ライブ)
(9)鮪と鰯(ライブ)
(10)値上げ(ライブ)
(11)コーヒーブルース(ライブ)
(12)作詞について(インタヴュー)
(13)「自衛隊に入ろう」エピソード(インタヴュー)
(14)鎮静剤(ライブ)
(15)年輪・歯車(ライブ)
(16)父の残した詩集(インタヴュー)
(17)大切なもの(インタヴュー)
(18)夕暮れ(ライブ)
(19)生活の柄(ライブ)
(20)ブラザー軒(ライブ)
(21)最近の音楽について(インタヴュー)
(22)現代の音楽とは・・・(インタヴュー)
(23)音楽とは?FOLKとは?(インタヴュー)
(24)トンネルの唄(ライブ)

1949年製のマーティンD28を用いインタビューをはさみながら全曲高田渡の弾き語りで構成されたスカイパーフェクTVの「FOLK AND ROCK MASTERS LIVE」のDVD版です。
自身の生い立ち、自衛隊に入ろうのエピソード、フォークソングとの出合いや最近の音楽についてなど高田渡のインタビューも非常に興味深く、その風貌からもしゃべり方からも愛嬌がにじみ出ており、高田渡という人を上手く捉えてあります。
「仕事さがし」「69」「コーヒーブルース」「生活の柄」「ブラザー軒」など、全13曲もの高田渡の弾き語りが見られる映像は貴重です。


2003年「タカダワタル的」の撮影が開始され、半年に及ぶ撮影が自宅での泊まり込み(宴会!?)からスタートでした。

2003年の12月に北海道の苫小牧市で撮影した映画「フリック」出演と主題歌を担当しました。
主題歌は高田渡の「ブラザー軒」です。

2004年1月10日『高田渡BOX 』 高田渡のアルバムリリース
(CD)・ベルウッドレコード
収録曲:
DISC1/ファースト・アルバム ごあいさつ
(1)ごあいさつ  詩:谷川俊太郎 曲:高田渡
(2)失業手当  原詩:ラングストン・ヒューズ 訳詩:木島始 曲:高田渡
(3)年齢・歯車  詩:有馬敲/山之口貘 曲:高田渡
(4)鮪に鰯  詩:山之口貘 曲:高田渡
(5)結婚  詩:山之口貘 曲:高田渡
(6)アイスクリーム  詩:衣巻省三 曲:高田渡
(7)自転車にのって  詞:高田渡 曲:高田渡
(8)ブルース  原詩:エミリー・ディキンソン 訳詩:中島完 曲:高田渡
(9)おなじみの短い手紙  原詩:ラングストン・ヒューズ 訳詩:木島始 曲:高田渡
(10)コーヒーブルース  詞:高田渡 曲:高田渡
(11)値上げ  詩:有馬敲 作曲:高田渡
(12)夕焼け  詩:吉野弘 曲:高田渡
(13)銭がなけりゃ  詩:高田渡 曲:高田渡
(14)日曜日  詩:高田渡 曲:高田渡
(15)しらみの旅  詩:添田唖蝉坊 曲:高田渡
(16)生活の柄  詩:山之口貘 曲:高田渡
(17)自転車にのって(ファンキーヴァージョン)
DISC2/系図
(1)夜風のブルース 詞:三橋誠 曲:三橋誠
(2)69 詞:金子光晴 曲:高田渡
(3)出稼ぎのうた 詞:小幡周太郎 曲:高田渡
(4)長屋の路地に 詞:木山捷平 曲:高田渡
(5)酒 詞:細田幸平 曲:高田渡
(6)手紙を書こう 詞:永山則夫 曲:高田渡
(7)系図 詞:三木卓 曲:高田渡
(8)ミミズのうた  詞:永山則夫 曲:高田渡
(9)告別式  詞:山之口貘 曲:高田渡
(10)鎮静剤  原詩:ローラッサン 訳詞:堀口大学 曲:高田渡
(11)鉱夫の祈り  詞:高田渡 作曲:高田渡
(12)あしたはきっと 詞:いとうたかお 曲:いとうたかお
DISC3/石
(1)ひまわり  詞:バーナード・フォレスト 訳詞:中島完 曲:高田渡
(2)夜の灯  詞:高木護 曲:高田渡
(3)私は私よ 詞:ジャック・プレベール 訳詞:小笠原豊樹 曲:高田渡
(4)ものもらい  詞:山之口貘 曲:高田渡
(5)私の青空(MY BLUE HEAVEN)  詞:堀内敬三 曲:ドナルドソン
(6)石  詞:山之口貘 曲:高田渡
(7)いつになったら  詞:金子光晴 曲:高田渡
(8)丘を越えて  曲:古賀政男
(9)当世平和節  詞:添田知道 アメリカ民謡
(10)正午  詞:野見山杉太郎 曲:高田渡
(11)火吹竹  詞:高田豊 作曲:高田渡

「和製ボブディラン=高田渡」の3作品をBOX化しています。
メジャー移籍後最初のアルバムでありバックにはっぴいえんどを迎えた「ごあいさつ」をはじめ、「系図」、中期の名盤「石」を収録しています。

2004年4月3日 テアトル新宿にて高田渡のドキュメンタリー映画「タカダワタル的」が公開され、「フォーク大學」と称し連日ミニコンサートが1ヶ月間映画館で行われました。
武蔵野の自宅から新宿の映画館まで毎夜のごとく足を運び、また映画の舞台挨拶を兼ね全国14都道府県を訪れました。
スクリーンに映し出された高田渡の世界観が大反響を呼び、その熱気は一気に拡大し、東京公開終了後、大阪を皮切りに全国21都道府県25館で上映されました。

2004年4月3日 『タカダワタル的』 高田渡のアルバムリリース
(DVD)・アルタミラミュージック
収録内容:
本編収録曲
(1)ごあいさつ
(2)仕事さがし
(3)ねこのねごと
(4)鎮静剤
(5)酒心
(6)値上げ
(7)魚つりブルース
(8)69
(9)生活の柄
(10)ブラザー軒
(11)私の青空
特典収録曲
(1)アイスクリーム
(2)スキンシップブルース
(3)あきらめ節
(4)アフリカの月
(5)ウイスキーの小瓶
(6)君に捧げるほろ苦いブルース
(7)ヨイトマケの歌
(8)相子
(9)向日葵
(10)トンネルの唄
(11)夕暮れ
(12)ミケランジェロ
(13)くつが一足あったなら
映像特典110分
(1)映画未収録 スズナリ・ライブ完全版
(2)ドキュメンタリー映像番外編
(3)「フォーク大学」33日間の記録
(4)撮り下ろし最新インタビュー
(5)劇場予告編


1970年、時はフォーク・ブームの真っ只中、第2回中津川フォークジャンボリーのステージには、風刺の効いた一節を呟くように唄う青年の姿がありました。
それから30年が経ち、東京・下北沢のライブ会場に様々な世代の人々が集まってくる。
満員の観客の前にのっそり登場した初老の男。
この御仁こそあの中津川のステージで唄っていた青年、高田渡です。
「いやだなぁ~やめたいなぁ~なんて思いながら、35年くらい唄ってます」おなじみの名調子に喝采が沸き起こる中、伝説のフォーク・シンガーはギターをつま弾き始めた…とまあこんな調子です。


2004年4月14日 『タカダワタル的』 高田渡のアルバムリリース
(CD)・アルタミラミュージック
収録曲:
DISC1
(1)仕事さがし詞:高田渡 曲:高田渡
(2)アイスクリーム  詞:衣巻省三 曲:高田渡
(3)スキンシップ・ブルース 詞:高田渡 曲:高田渡
(4)魚つりブルース 詞:高田渡 曲:高田渡
(5)酒心 詞:高田渡 曲:高田渡
(6)値上げ 詩:有馬敲 作曲:高田渡
(7)あきらめ節 詞:添田唖蝉坊/高田渡 曲:高田渡
(8)ねこのねごと 詞:木島始 曲:高田渡
(9)コーヒーブルース 詞:高田渡 曲:高田渡
(10)朝日楼 訳詞:高田渡 曲:高田渡
(11)酒 詞:細田幸平 曲:高田渡
(12)すかんぽ 詞:リンゲルナッツ 曲:高田渡
(13)鉱夫の祈り 詞:高田渡 曲:高田渡
DISC2
(1)鎮静剤 原詩:ローラッサン 訳詞:堀口大学 曲:高田渡
(2)相子 詞: 高木護 曲:Traditional
(3)トンネルの唄 詞:朝比奈逸人曲:朝比奈逸人
(4)ブラザー軒 詞:菅原克己 曲:高田渡
(5)夕暮れ 詞:黒田三郎 曲:高田渡
(6)生活の柄 詞:山之口貘 曲:高田渡
(7)自転車に乗って詞:高田渡 曲:高田渡
(8)私の青空 詞:George Whiting 訳詞:堀内敬三 曲:Walter Donaldson
(9)ミケランジェロ  曲:松田幸一
(10)くつが一足あったなら 詞:シェフチェンコ 作曲:レッドベリー  
(11)ごあいさつ 詩:谷川俊太郎 曲:高田渡

映画のサウンドトラックと言っても、高田渡氏の代表曲のつまった、いわばベストアルバムです。
高田渡のライブスタイルをCD化したような、2枚組みで贅沢なCDです。


2004年10月15日『高田渡トリビュート』アルバムリリース
(CD)
収録曲:
(1)長屋の路地に(斉藤哲夫)
(2)コーヒー・ブルース(村上律)
(3)ヘイ・ヘイ・ブルース(大庭珍太)
(4)すかんほ(なぎら健壱)
(5)スキンシップ・ブルース(柄本明)
(6)系図(中川五郎)
(7)ブラブラ節(シバ)
(8)私は私よ(アーリータイムスストリングスバンド)
(9)ボロホロ(中川イサト)
(10)酒が飲みたい夜は(佐久間順平)
(11)風(いとうたかお)
(12)ブラザ一軒(佐藤GWAN博)
(13)祭~フィエスタ(山崎ハコ)
(14)夕暮れ(大塚まさじ)
(15)調査節(高田渡)

参加した人々は、現在も活動を続ける、これまた伝説的フォーク・シンガーたちが中心です。
最近26年ぶりに新作を発表した中川五郎をはじめ、大塚まさじ、中川イサト、斉藤哲夫、シバ、さらに俳優の柄本明などです。
生きているのにトリビュートとは少し違和感はあるのですが、高田渡自身もトリを飾っており、その飄々としたたたずまいから唄われる、ハッとさせられる曲の数々が、いかにたくさんの人々に愛されているかが伝わってきそうな内容です。

2005年4月3日、渋谷毅と片山広明の三人で出演した北海道白糠町社会福祉センターの公演後体調を崩し、4月16日帰らぬ人となる。
2005年4月18日に吉祥寺の教会で行われた告別ミサには古くからの友人ら多くの人々が訪れ、別れを偲んだ。


2005年7月31日『ごあいさつトリビュート』アルバムリリース
(CD)・ ベルウッドレーベル
収録曲:
(1)ごあいさつ/ふちがみとふなと
(2)失業手当/良元優作
(3)年輪・歯車/佐藤良成 (fromハンバート ハンバート)
(4)鮪に鰯/溝口こうじ (fromキッチン)
(5)結婚/霜島由佳里 (fromキッチン)
(6)アイスクリーム/趙 亨来 (fromラリーパパ・アンド・カーネギーママ )
(7)自転車にのって/マーガレットズロウス
(8)ブルース/安宅浩司
(9)おなじみの短い手紙/夕凪
(10)コーヒーブルース/キオクノオト
(11)値上げ/おおはた雄一
(12)夕焼け/宮武希
(13)銭がなけりゃ/野村麻紀
(14)日曜日/馬場宏美
(15)しらみの旅/ラリーパパ・アンド・カーネギーママ
(16)生活の柄/ハンバート ハンバート

2005年4月に急逝した伝説のフォークシンガー、高田渡のベルウッドレーベルでの第1作目のアルバム「ごあいさつ」を丸ごと1枚トリビュートしたものです。
あまり聞き覚えのない人達がいるかもしれませんが、皆さん各地のライブハウス等で活躍している方達です。
皆さん真面目に高田渡の詩と張り合おうとしています。
皆さん唄もギターもうまいです。

2006年1月16日『系図トリビュート』アルバムリリース
(CD)・ベルウッドレーベル
収録曲:
(1)夜風のブルース/オグラ
(2)69/ナオリュウ
(3)出稼ぎのうた/THE MONY
(4)長屋の路地に/うつみようこ&フラワーカンパニーズ
(5)酒/ヨシンバ
(6)手紙を書こう/ビューティフルハミングバード
(7)系図/THE ROCOS
(8)ミミズのうた/安宅こうじ
(9)告別式/one tone
(10)鎮静剤/casa
(11)鉱夫の祈り/山田稔明 from GOMES THE HITMAN
(12)あしたはきっと/ハンバートハンバート&キッチン

2005年7月にリリースされた『高田渡「ごあいさつ」トリビュート』に続き、アルバム「系図」を丸ごと1枚トリビュートした『高田渡「系図」トリビュート』第2弾です。
本作には、ハンバートハンバート、キッチン、ビューティフルハミンングバードうつみようこ&フラワーカンパニーズ、ナオリュウ、GOMES THE HITMANの山田稔明らが参加しています。


2006年1月28日 『追悼特集 高田渡が残したもの…』

2005年4月に亡くなった故・高田渡の追悼特集です。
日本のフォーク・ミュージックの礎を築いた高田渡は,映画『タカダワタル的』が2004年に公開されるなど,晩年再評価され,若手ミュージシャンからもリスペクトされる稀有な音楽家でした。
その軌跡を改めて振り返り,彼が遺した音楽や生きざまをここに刻んでいます。
小室等,細野晴臣,柄本明,大杉漣,なぎら健壱,坂崎幸之助,中川五郎,シバなど,多くの関係者からのコメントを掲載しています。



2006年3月29日 『高田渡アンソロジー』 高田渡のアルバムリリース
(CD)エィベックス・イオ
収録曲:
DISC1/高田渡アンソロジー
(1)現代的だわね 詞:添田唖蝉坊/高田渡 原曲:W.ガスリー"Dust Baul Refuge"
(3)自衛隊に入ろう  詞:高田渡 原曲:M.レイノルズ"Andorra"
(4)ブラブラ節  詞:添田唖蝉坊/高田渡 原曲:アメリカ民謡
(5)しらみの旅  詞:添田唖蝉坊 原曲:A.P.カーター"Wabash Cannonball"
(6)あきらめ節  詞:添田唖蝉坊/高田渡 曲:高田渡
(7)冷やそうよ 詞:高田渡 原曲:H.ウィリアムズ
(7)大・ダイジェスト版三億円強奪事件の唄 詞・高田渡 曲・ジェシージェームス
(8)大・ダイジェスト版三億円強奪事件の唄(実況)
(9)転身 詞:有馬敲 曲:高田渡
(10)自衛隊に入ろう 詞:高田渡 原曲:M.レイノルズ"Andorra"
(11)東京フォークゲリラの諸君達を語る
DISC2/汽車が田舎を通るそのとき
(1)ボロ・ボロ 詞:高田渡 曲:高田渡
(2)春まっさい中 詞:高田渡 曲:高田渡
(3)日曜日 詞:高田渡 曲:高田渡
(4)酒屋 詞:高田渡 曲:高田渡
(5)汽車が田舎を通るそのとき 詞:高田渡 曲:高田渡
(6)来年の話をしよう 詞:高田渡 曲:高田渡
(7)朝日楼 訳詞:高田渡 曲:高田渡
(8)真わからない節 詞:高田渡 原曲:アメリカ民謡
(9)ゼニがなけりゃ 詞:高田渡 曲:高田渡
(10)出稼ぎの唄 詞:高田渡 曲:高田渡
(11)鉱夫の祈り 詞:高田渡 曲:高田渡
(12)この世に住む家とてなく 詞:高田渡 原曲:アメリカ民謡
DISC3/フォークジャンボリーの高田渡
(1)180°回転 詞:高田渡 曲:高田渡(1969 フォークジャンボリー)
(2)ごあいさつ 詩:谷川俊太郎 曲:高田渡 (1970 フォークジャンボリー)
(3)ゼニがなけりゃ 詞:高田渡 曲:高田渡 (1970 フォークジャンボリー)
(4)赤土の下で 詞:加川良 曲:加川良(1970 フォークジャンボリー)
(5)値上げ 詩:有馬敲 作曲:高田渡(1970 フォークジャンボリー)
(6)深夜 詞:山之口貘 曲:高田渡(1970 フォークジャンボリー)
(7)仕事さがし 詞:高田渡 曲:高田渡(1970 フォークジャンボリー)
(8)失業手当 原詩:ラングストン・ヒューズ 訳詩:木島始 曲:高田渡(1970 フォークジャンボリー)
(9)年輪・歯車 詩:有馬敲/山之口貘 曲:高田渡(1970 フォークジャンボリー)
(10)夜風のブルース 詞:三橋誠 曲:三橋誠
(11)コーヒー・ブルース 詞:高田渡 曲:高田渡(1971 フォークジャンボリー)
(12)自転車にのって 詞:高田渡 曲:高田渡(1971 フォークジャンボリー)
(13)生活の柄 詩:山之口貘 曲:高田渡 (1971 フォークジャンボリー)
(14)頭をかかえる宇宙人 詩:山之口貘 曲:高田渡 (1971 フォークジャンボリー)
(15)夕焼け 詩:吉野弘 曲:高田渡 (1971 フォークジャンボリー)
(16)ワイセツな唄~CD-Extra 詞:高田渡 曲:高田渡「ゼニがなけりゃ」ライブ映像(映画「だからここに来た!」より)
DISC4/レア・トラックス
(1)自衛隊に入ろう 詞:高田渡 原曲:M.レイノルズ"Andorra" (1968 フォークキャンプ)
(2)あきらめ節 詞:添田唖蝉坊/高田渡 曲:高田渡 (1968 フォークキャンプ)
(3)冷やそうよ 詞:高田渡 原曲:H.ウィリアムズ(1969 フォークキャンプコンサート)
(4)しらみの旅 詞:添田唖蝉坊 原曲:A.P.カーター"Wabash Cannonball"(1969 プロテストソング大会)
(5)大・ダイジェスト版三億円強奪事件の唄 詞・高田渡 曲・ジェシージェームス (1969 プロテストソング大会)
(6)アイスクリーム 詞:衣巻省三 曲:高田渡(1971 精神貴族フォークの集い)
(7)69 詞:金子光晴 曲:高田渡(1971 精神貴族フォークの集い)
(8)淋しい気持で 詞:シバ 曲:シバ (1971 精神貴族フォークの集い)
(9)コーヒー・ブルース 詞:高田渡 曲:高田渡(2004 井の頭公園)
(10)年輪・歯車 詞:有馬敲 曲:高田渡(2004 井の頭公園)
(11)仕事さがし詞:高田渡 曲:高田渡(2004 井の頭公園)
(12)ミミズのうた 詞:永山則夫 曲:高田渡(2004 井の頭公園)
(13)いつか 詞:高田渡 曲:高田渡(2004 井の頭公園)
(14)ボール 詞:高田渡 曲:高田渡(2004 井の頭公園)
(15)朝日楼 訳詞:高田渡 曲:高田渡(2004 井の頭公園)
(16)昭和の銀次 詞:なぎら健壱 曲:なぎら健壱(1972 五つの赤い風船・解散ライブ)

伝説のフォーク・シンガー高田渡の4枚組セットです。
独自のスタイルを貫いた彼の最初期の姿が記録された貴重な録音だ。
フォークジャンボリーをはじめ、フォークキャンプ、プロテストソング大会、SMSからかつてレコードでリリースされた、幻のフォークライブ傑作選の中の1枚、精神貴族フォークの集いからのライブ音源、さらに2004年に地元吉祥寺の井の頭公園で弾き語った名演の数々を網羅しています。
高田渡のそのキャリアのスタートから晩年までの演奏を収めた渾身のコンピレーションです。
ブックレットもレアな写真等を満載した充実の内容となります。



2006年4月 『高田渡/高田漣』 高田渡のアルバムリリース
(CD)・エィベックス・マーケティング
収録曲:
(1)仕事さがし 詞:高田渡 曲:高田渡
(2)69 詞:金子光晴 曲:高田渡
(3)魚つりブルース 詞:高田渡 曲:高田渡
(4)アイスクリーム 詞:衣巻省三 曲:高田渡
(5)コーヒーブルース 詞:高田渡 曲:高田渡
(6)流行ものには目がないわ 詞:なぎら健壱 曲:なぎら健壱
(7)値上げ 詩:有馬敲 作曲:高田渡
(8)ごあいさつ 詩:谷川俊太郎 曲:高田渡
(9)鎮静剤 訳詞:高田渡 曲:高田渡
(10)マリア・エレナ~ワイルドウッド・フラワー
(11)銭がなけりゃ 詞:高田渡 曲:高田渡
(12)モアナ・チャイムズ 曲:MK.Moke
(13)トンネルの唄 詞:朝比奈逸人曲:朝比奈逸人
(14)ブラザー軒 詞:菅原克己 曲:高田渡
(15)生活の柄 詞:山之口貘 曲:高田渡
(16)夕暮れ 詞:黒田三郎 曲:高田渡

2005年4月に急逝した伝説のフォークシンガー・高田渡と、長男の高田漣が共演した貴重なライブアルバムです。
このライブは、2003年3月27日にNHK-FMの人気音楽番組「LIVE BEAT」用に公開録音された音源をほぼノーカットで収録、高田親子2人だけによるライヴを記録した貴重な作品です。
親子ならではの、息のあった演奏はもちろんのこと、高田渡のMCも聴き応え十分です。
途中、公開録音ではありえないような"事件"もあります。


2006年4月14日『石トリビュート』アルバムリリース
(CD)・ベルウッドレーベル
収録曲:
(1)ひまわり/キオクノオト
(2).夜の灯/ふちがみとふなと
(3).私は私よ/こうもとあい
(4).ものもらい/パスカルズ
(5).私の青空/farida's cafe
(6).石/イノトモ
(7).いつになったら/ははの気まぐれ
(8).丘を越えて/anonymass
(9).当世平和節/無頼庵
(10).正午/ハシケン
(11).火吹竹/安宅浩司fromキッチン

2005年4月に急逝した伝説のフォークシンガー、高田渡のベルウッドレーベルでのアルバム「石」を丸ごと1枚トリビュートしています。
2005年に発売された「ごあいさつ」、「系図」に続く高田渡アルバムまるごとトリビュート第3弾です。


2006年9月25日生前なじみの深かった<吉祥寺・いせや>本店が老朽化のため改築を余儀なくされ、一時閉店しました。

東京・吉祥寺の焼き鳥屋「いせや本店」が文化遺産として残してもいいような昭和初期から残る建物で営業を続けていましたが、老朽化のために取り壊すことになり、この店舗で最後の営業日を迎えました。
このお店は、映画『タカダワタル的』にも記録されていますが、高田渡が毎日のように通い続けたことでも有名です。
最終日のこの日は、朝早くから大勢のお客さんが並び、長蛇の列は途切れることなく閉店近くまで続きました。
そして夜10時の閉店時間が過ぎても、カウンターのお客さんたちは建物の取り壊しを少しでも引き伸ばしたいのか、ちびりちびりと酒を飲んでいました。
そしていよいよ最後というところで、お客さんたちに取り囲まれる中、店長さんの挨拶があったり、店員さんたちの写真撮影があったりして、店員さんもお客さんも一緒になって楽しく最後の時間を過ごしました。
そして12時近く、皆から別れを惜しまれつつシャッターが閉じられたのでした。ありがとう、いせや。また新店舗で会いましょう!。



2007年に本作「タカダワタル的ゼロ」の製作過程で探し求めていた「吉祥寺発赤い電車」(72年製作)の一部が35年ぶりに発見。

2007年5月25日ファーストアルバム「ごあいさつ」紙ジャケット仕様リリース

2008年5月10日映画「タカダワタル的ゼロ」公開!

高田渡の音楽と人生を追った待望の新作映画『タカダワタル的ゼロ』が公開されました。
テアトル新宿では、5月10日~23日ロードショー、吉祥寺バウスシアターでは5月24日からモーニング&レイトショー、そのほか全国でも順次公開しました。
「ライブの中には僕がほとんど集約されてる。飲んでる時は、オマケだ!」なる言葉に集約される貴重な映像の数々、じっくりと目を凝らして堪能いたしましょう。 


2008年5月10日ニューアルバム『高田渡、旅の記録 上巻』リリース!
(CD)・アルタミラミュージック
収録曲:
DISC1
(1). 夜汽車のブルース 詞:三橋誠 曲:三橋誠 1980.09.14 北軽井沢にて
(2). 冬の夜の子供の為の子守唄 詞:ジャック・プレヴェール  曲:高田渡 1999.11.21 吉祥寺にて
(3). なまけもの 詞:木島始 曲:高田渡1985.05.18鎌倉にて
(4). 「まったくおなじなんだよね」 1980.08.12 北軽井沢にて
(5). 夜の灯 詞:高木護 曲:高田渡 1980.08.12 北軽井沢にて
(6). 69 詞:金子光晴 曲:高田渡 1996.08.17 南青山にて
(7). バイバイ 原詩:ヴォルフ・ビアーマン 訳詞:野村修 曲:高田渡1997.12.13 石垣島・すけあくろにて
(8). 「あの唄はなかったことにしてください」 1997.12.13 石垣島・すけあくろにて
(9). スキンシップ・ブルース 詞:高田渡 曲:高田渡 1990.11.24 O.A. 大阪・島之内教会にて
(10). 「半端なCじゃありません」1996.09.17 新宿 にて
(11). 値上げ  詩:有馬敲 作曲:高田渡 1996.09.17 新宿にて
(12). あきらめ節  詞:添田唖蝉坊/高田渡 曲:高田渡 1998.08.10 渋谷にて
(13). 「こんな話もあったね」 1998.08.10 渋谷にて
(14). ブラブラ節 詞:添田唖蝉坊/高田渡 原曲:アメリカ民謡第3回ぼとこいあコンサートにて
(15). 「なしです!なしです!」 2002.03.07 広島にて
(16). 猿股の唄 詞:金子光晴 曲:佐久間順平2002.03.07 広島にて
(17). 「複弦楽器をするようなやつは」 2002.03.09 渋谷にて
(18). トンネルの唄 詞:朝比奈逸人曲:朝比奈逸人  2002.03.09 渋谷にて
(19). 向日葵  詞:バーナード・フォレスト 訳詞:中島完 曲:高田渡 2002.03.09 渋谷にて
(20). おなじみの短い手紙 原詩:ラングストン・ヒューズ 訳詩:木島始 曲:高田渡2002.03.09 渋谷にて
DISC2
(1). 神田橋 詞:小林政広 曲:大江田信1974.02.02 有楽町にて
(2). 「メンバー紹介」 2002.03.07 広島にて
(3). 鮪に鰯 詩:山之口貘 曲:高田渡 1996.08.17 南青山にて
(4). 告別式 詩:山之口貘 曲:高田渡1996.08.17 南青山にて
(5). 「星だとか,渚だとか」 1996.08.17 南青山にて
(6). 夕焼け 詩:吉野弘 曲:高田渡1980.11.24 市川にて
(7). 酒が飲みたい夜は  詞:石原吉郎 曲:高田渡1996.09.17 新宿にて
(8). 「ギャップ」 1999.11.21 吉祥寺にて
(9). タイしたアイス 1980.10.01~11.10 O.A.井村屋製菓「たい焼きアイス」テレビCM
(10). 酒心 詞:高田渡 曲:高田渡白鶴酒造ラジオCM
(11). 十九の春 詩:西条八十 曲:江口夜詩1998.01.24 高円寺にて
(12). 「ゆーれい」 2002.03.07 広島にて
(13). ブラザー軒 詞:菅原克己 曲:高田渡2001.09.09 渋谷にて
(14). ねこのねごと 詞:木島始 曲:高田渡 1996.07.20 岐阜・御浪町ホールにて
(15). ヴァーボン・ストリート・ブルース 詞:高田渡 曲:Assunto 1980.08.12 北軽井沢にて
(16). こいつは墓場にならなくちゃ 詞:ニカールバラ・木島始 曲:高田渡 1985.05.18 鎌倉にて
(17). 「唄が一曲残ればよし」 1980.08.12 北軽井沢にて
(18). 生活の柄 詩:山之口貘 曲:高田渡 1990.05.31 吉祥寺にて
(19). 夜行列車のブルース詞:三橋誠 曲:三橋誠 2000.01.01 吉祥寺にて
(20).Home Sweet Home 詞: YUKI 曲:田中ユウスケ2002.09.09 渋谷にて

高田渡本人が所蔵していた1968年から2002年までの貴重なライブ音源と笑劇トーク満載の未発表ライブ集「高田渡、旅の
記録 上巻」です。
ここに収録されているのは、高田が自宅に保管していたオープンリールテープ、カセットテープ、DAT、MDなどの素材から選曲された楽曲です。
ノイズの処理などを極力施さず、当時の臨場感をそのままに伝える貴重な音源です。
ライブ会場は、新宿・日清パワーステーション、大阪の島之内教会、広島CLUB QUATTROなど。
また、随所にライブ中のトークが収録されているのも聴きどころです。
ユーモラスで機知に富んだ語り口は、人々を魅了し続ける高田の人徳を伺わせます。



2009年5月20日ニューアルバム『高田渡、旅の記録 下巻』リリース!
(CD)・アルタミラミュージック
収録曲:
[DISK1]
(1).仕事さがし 詞:高田渡 曲:高田渡1997.02.18 高円寺・JIROKICHIにて
(2).失業手当 詩:Langston Hughes 訳詩:木島始 曲:高田渡1985.05.18 鎌倉にて
(3).コーヒーブルース 詞:高田渡 曲:高田渡1996.09.17 新宿・日清パワーステーションにて
(4).「ラヴソング」 1997.12.13 石垣島・すけあくろにて
(5).アイスクリーム 詩:衣巻省三 曲:高田渡1997.12.13 石垣島・すけあくろにて
(6).年輪・歯車 詩:有馬敲、山之口貘 曲:高田渡1997.12.13 石垣島・すけあくろにて
(7).「なかなか見つかりにくい」 1998.01.26 渋谷・ジァンジァンにて
(8).ものもらい 詩:山之口貘 曲:高田渡1998.01.26 渋谷・ジァンジァンにて
(9).座蒲団 詩:山之口貘 曲:高田渡1980.08.09 北軽井沢・Virginia Green
(10).「Aなら唄えそうでありますね」 詞・曲:なぎらけんいち1993.08.20 吉祥寺にて
(11).銭がなけりゃ 詞:高田渡 曲:高田渡1993.08.20 吉祥寺にて
(12).出稼ぎの唄詩:小幡周太郎 曲:高田渡 1997.03.02 富良野・唯我独尊にて
(13).その朝 詞:加川良 曲:Traditional 1997.02.18 高円寺にて 
(14).相子 原詩:高木護 原曲:Traditional 2002.03.07 広島にて
(15).「俺、学校に行きたいと思ったもんね」 2002.03.07 広島にて
(16).自由な奴 詩:永山則夫 曲:高田渡1980.11.24 市川・りぶるにて
(17).「ものには順序があります」 1997.12.13 石垣島・すけあくろにて
(18).ミミズのうた 詩:永山則夫 曲:高田渡1997.12.13 石垣島・すけあくろにて
(19).「中華鍋が好きだから」 1997.12.13 石垣島・すけあくろにて
(20).新わからない節詞:添田唖蝉坊、山路赤春 曲:Traditional 1997.12.13 石垣島・すけあくろにて
(21).「少しは…」 1997.12.13 石垣島・すけあくろにて
(22).魚つりブルース 詞:高田渡 曲:高田渡1997.12.13 石垣島・すけあくろにて
[DISK2]
(1).夜風のブルース 詩:Langston Hughes 訳詩:斎藤忠利 曲:高田渡1996.09.17 新宿にて
(2).しわ 原詩:谷川俊太郎 作曲:不祥1996.08.17 南青山にて
(3).「まぁ、あることあること…」 1996.07.20 岐阜・御浪町ホールにて
(4).ブルース 詩:Emily Dickinson 訳詩:中島完 曲:高田渡1990.11.08 吉祥寺にて
(5).「唄ってんの好きなんだな」 1990.11.08 吉祥寺にて
(6.)朝日楼 訳詞:高田渡 曲:高田渡1990.11.08 吉祥寺にて
(7).鎮静剤 詩:Marie Laurencin 訳詩:堀口大學 曲:高田渡1997.02.18 高円寺にて
(8).いつか 詞:高田渡 曲:高田渡1997.02.18 高円寺にて
(9).ウイスキーの唄詞・曲:朝比奈逸人 1980.10.05 江古田にて
(10).Good Night 詞:KURO 曲:西岡恭蔵1999.11.21 吉祥寺にて
(11).「早く帰ってきて!」 1999.11.21 吉祥寺にて
(12).ソフィア詞:けいすけ 曲:Traditional1969.12.18 京都・誓弘寺にて
(13) 新馬鹿の唄詞:添田唖蝉坊、山路赤春 曲:不祥1980.10.05 江古田にて
(13)当世平和節詞:添田唖蝉坊、添田さつき、山路赤春 曲:Traditional1980.08.10 北軽井沢にて
(14)愛党行進曲 詞:不詳 曲:Traditional1980.11.24 市川・りぶるにて
(15)もしも詞・曲:シバ1980.09.14 北軽井沢にて
(16)長屋の路地に詩:木山捷平 曲:高田渡2000.10.04 新大久保にて
(17)鉱夫の祈り詞:高田渡 曲:高田渡1999.11.21 吉祥寺にて
(18)夕暮れ詩:黒田三郎 詞・曲:高田渡1999.11.21 吉祥寺にて
(19)「くつが・・・」1999.11.21 吉祥寺にて
(20) くつが一足あったなら詩:Taras Shevchenko 訳詩:渋谷定輔 詞・曲:Leadbelly1999.11.21 吉祥寺にて
(21)風詩:朝倉勇 曲:Traditional2002.03.07 広島にて
(21)Ramblin’Boy 曲:Tom Paxton京都・都雅都雅にて

1969~2002年のライヴ・テイクから選出しています。
フォーク=過去の財産とされやすいが、日常を切り取った詞は曲名だけを見ても結局現代に通じるものがあり、考えさせられます。
親族執筆のライナーノーツ、人柄が垣間見えるトークや未発表曲を含む、人生録と言える2枚組です。


2009年5月20日「タカダワタル的ゼロ」高田渡のアルバムリリース
(DVD)・ポニーキャニオン
収録内容:
[1] 〈高田渡〉
(1) 仕事さがし
(2) アイスクリーム
(3) コーヒーブルース
(4) ハッピーニューイヤーブルース
(5) 鎮静剤
(6) 魚つりブルース
(7) 風
(8) 夕暮れ
(9) スキンシップ・ブルース
(10) 鮪に鰯
(11) くつが一足あったなら〈泉谷しげる〉
(12) おー脳
(13) 春夏秋冬〈渡×泉谷〉
(14) 生活の柄
(15) 私の青空
[2] 特典ディスク\〈映像特典〉
[3] 劇場予告編/
[4] 高田渡×高田漣<二人とも“タカダ”>2003.3.4@世田谷・池ノ上ブルーミュール:
(1) 仕事さがし
(2) ミミズのうた
(3) しらみの旅
(4) 朝日楼
(5) 銭がなけりゃ
(6) 酒心
(7) 酒
(8) おなじみの短い手紙
(9) すかんぽ
(10) 鉱夫の祈り
(11) トンネルの唄
(12) イキテル・ソング~野生の花
(13) 埴生の宿
(14) Beyond The Reef
(15) 生活の柄/本編未収録 泉谷しげる<除夜の叫び!>2001.12.31~2002.1.1@世田谷・下北沢ザ・スズナリ:
(1) 黒い鞄
(2) 旅立て女房
(3) 春のからっ風/劇場公開イベントダイジェスト(桂南光・三上寛・鮎川誠・シーナ 他ゲストもすずなり!)/フォトライブラリー『若き日の高田渡と仲間たち』


1972年、23歳の若かりし高田渡で始まり、そして2003年まで「ライブの中には僕がほとんど集約されている。飲んでいる時は、オマケだ!」とお気に入りの焼き鳥屋<吉祥寺・いせや>でほろ酔い気分で語る高田渡がいました。 
舞台は2001年大晦日の下北沢ザ・スズナリへ移り、『仕事さがし』で演奏をスタートさせ、『鎮静剤』や『生活の柄』 など代表曲を惜しみなく披露しています。
また高田渡を「国宝」とリスペクトする泉谷しげるとの本格共演が実現。客席を挑発し、時には毒づく泉谷の熱いステージに「楽屋ではいい人なんですけどね」と高田渡が飄々とやり返すと、会場は温かい笑いが巻き起こる―。



2009年9月4日 『glass songs』 高田渡のアルバムリリース
(CD)・アルタミラミュージック
収録曲:
(1)イントロダクション
(2)ウイスキーの唄詞・曲:朝比奈逸人
(3)夜風のブルース詩:Langston Hughes 訳詩:斎藤忠利 曲:高田渡
(4)自由な奴 詞:永山則夫 曲:高田渡
(5)ハッピー・ニュー・イヤー・ブルース 詞:シバ 曲:シバ
(6)冬の夜の子供の為の子守歌 詞:ジャック・プレヴェール  曲:高田渡
(7)スキンシップ・ブルース 詞:高田渡 曲:高田渡
(8)仕事さがし 詞:高田渡 曲:高田渡
(9)魚つりブルース 詞:高田渡 曲:高田渡
(10)ねこのねごと 詞:木島始 曲:高田渡
(11)夕暮れ 詞: 黒田一郎 曲:高田渡
(12)風 詞:朝倉勇 曲:Traditional
(13)いつか 詞:高田渡 曲:高田渡
(14)生活の柄 詩:山之口貘 曲:高田渡
(15)アイスクリーム 詞:衣巻省三 曲:高田渡
(16)雨の日 詞:高木護 曲:高田渡

1990年6月に行われた高田渡のステージから13曲を中心に、住まいの風景、旧友達との歓談、70年代初期に行われた春一番コンサートの模様、セッション、リハーサル風景を収録しています。
『glass songs』というタイトルは、高田渡の歌声を表現しています。
もう何年も変わることなく、まるで自分で自分の時間を止めてしまったような歌声… 、春になれば芽を吹き、冬になれば枯れる、どんなに時代が移り変わろうとも、同じ季節に同じ場所に芽を吹く雑草のような歌声です。
変わらないことによって得られた普遍性こそが、歌い継がれていく高田渡の歌声だと思います。
高田渡は自分の生活と同じ次元の中で、『うた』を歌い継いでいた数少ないフォークシンガーであり、そしてそれは、正に現代の詩人の姿でした。
この作品には、今は亡き高田渡の『うた=glass songs』を残した、数少ない貴重な作品です。


高田渡の音楽①

高田渡( たかだ・わたる ) の生い立ちから2000年までの音楽活動をまとめてみました。

1949年 岐阜生まれです。
平成17年4月3日の北海道白糠(しらぬか)町社会福祉センターでのライブ後、深夜にホテルで倒れ釧路市の病院に緊急入院しましたが、とうとう意識が戻ることなく平成17年4月16日午前1時22分心不全でご逝去しました。
享年56歳でした。

高田渡(1949年1月1日 - 2005年4月16日)は1960年代から1990年代にかけて活躍したフォークシンガーで、フォーク界の大御所として、その個性的な言動と歌い方はすごく魅力的でした。
反戦の旗手としての役割と、また、世相を捕らえた意味深な詩と、みみずやしらみまでも歌にするその個性と、情感あふれるその声はまさに感動の一言でした。
この高田渡の生涯の経歴を綴りたいと思います。

1949年岐阜県本巣郡北方町の資産家の家に生まれています。
戦後の物不足の時代にもかかわらず何不自由なく育つが、8歳の時家業が破綻、同じ頃母の信子が亡くなり、借金返済のため家を売り払い一家は東京へ移り住みます。
ただし、少年時代の一時期、佐賀県鹿島市で育てられたそうです。

1967年、上京します。

1960年代後半に、遠藤賢司、南正人、金子章平(後に音楽プロデューサーとして活躍)、真崎義博(ボロディラン)らと東京でアマチュアシンガーの集団「アゴラ」として活動します。

1968年第3回関西フォークキャンプ(8月9日-11日、京都・山崎「宝寺」)に参加し、「自衛隊に入ろう」を唄い、観客に衝撃を与えます。

1969年2月 『高田渡/五つの赤い風船』高田渡最初のアルバムリリース
(LP盤) URC/東芝EMI
収録曲:
高田渡
(1)事だよ  詞:高田渡 曲:高田渡
(2)現代的だわね  詞:添田唖蝉坊/高田渡 原曲:W.ガスリー"Dust Baul Refuge"
(3)自衛隊に入ろう  詞:高田渡 原曲:M.レイノルズ"Andorra"
(4)ブラブラ節  詞:添田唖蝉坊/高田渡 原曲:アメリカ民謡
(5)しらみの旅  詞:添田唖蝉坊 原曲:A.P.カーター"Wabash Cannonball"
(6)あきらめ節  詞:添田唖蝉坊/高田渡 曲:高田渡
(7)冷やそうよ 詞:高田渡 原曲:H.ウィリアムズ
五つの赤い風船
(8)テーマ(オープニング)
(9)恋は風に乗って
(10)二人は
(11)遠い世界に
(12)血まみれの鳩
(13)もしもボクの背中に羽根が生えてたら
(14)一つの言葉
(15)遠い空の彼方に
(16)テーマ(エンディング)

アナログでは高田渡と五つの赤い風船が片面ずつ収められていたものです。
高田渡の方はライヴ音源で、会場全体の合唱となる「自衛隊に入ろう」が圧巻ですね。
五つの赤い風船の作詞・作曲はカットしました。

1969年6月 『電車問題/転身』シングルリリース
(EP盤) URC/東芝EMI

1969年10月 『汽車が田舎を通るそのとき』  高田渡2枚目のアルバムリリース
(LP盤) URC/キティーレコード
収録曲:
(1)ナレーション
(2)ボロ・ボロ 詞:高田渡 曲:高田渡
(3)ナレーション
(4)春、まっさい中 詞:高田渡 曲:高田渡
(5)ナレーション
(6)ナレーション
(7)日曜日 詞:高田渡 曲:高田渡
(8)酒屋 詞:高田渡 曲:高田渡
(9)ナレーション
(10)汽車が田舎を通るそのとき 詞:高田渡 曲:高田渡
(11)来年の話をしよう 詞:高田渡 曲:高田渡
(12)ナレーション
(13)朝日楼 訳詞:高田渡 曲:高田渡
(14)新・わからない節 詞:高田渡 原曲:アメリカ民謡
(15)ゼニがなけりゃ 詞:高田渡 曲:高田渡
(16)ナレーション
(17)出稼ぎの唄 詞:高田渡 曲:高田渡
(18)鉱夫の祈り 詞:高田渡 曲:高田渡
(19)ナレーション
(20)この世に住む家とてなく 詞:高田渡 原曲:アメリカ民謡
(21)ナレーション

語り調で繰り広げられる皮肉な風刺でつづる、高田渡傑作のセカンド・アルバムで、高田渡にとって初の単独アルバムです。
若い女性パーソナリティのラジオ番組にゲスト出演し弾き語りを披露しているような設定で、淡々とではあるが、実に滋味あふれる歌を聴かせてくれます。
当時22歳とは思えない老成ぶり共々、すでに高田渡の世界が確立されていることがわかります。
素敵なジャケット・イラストは、実兄で画家の高田驍の作品です。


1969年10月 詩集「個人的理由」自費出版

1969年12月 『三億円事件の唄』シングルリリース
(EP盤) URC/東芝EMI

1969年12月 『自衛隊に入ろう/新宿フォークゲリラ諸君を語る』シングルリリース
(EP盤) URC/東芝EMI

1971年6月1日 『ごあいさつ』   高田渡3枚目のアルバムリリース
(LP盤) キングレコード・ベルウッド
収録曲:
(1)ごあいさつ  詩:谷川俊太郎 曲:高田渡
(2)失業手当  原詩:ラングストン・ヒューズ 訳詩:木島始 曲:高田渡
(3)年齢・歯車  詩:有馬敲/山之口貘 曲:高田渡
(4)鮪に鰯  詩:山之口貘 曲:高田渡
(5)結婚  詩:山之口貘 曲:高田渡
(6)アイスクリーム  詩:衣巻省三 曲:高田渡
(7)自転車にのって  詞:高田渡 曲:高田渡
(8)ブルース  原詩:エミリー・ディキンソン 訳詩:中島完 曲:高田渡
(9)おなじみの短い手紙  原詩:ラングストン・ヒューズ 訳詩:木島始 曲:高田渡
(10)コーヒーブルース  詞:高田渡 曲:高田渡
(11)値上げ  詩:有馬敲 作曲:高田渡
(12)夕焼け  詩:吉野弘 曲:高田渡
(13)銭がなけりゃ  詩:高田渡 曲:高田渡
(14)日曜日  詩:高田渡 曲:高田渡
(15)しらみの旅  詩:添田唖蝉坊 曲:アメリカ民謡
(16)生活の柄  詩:山之口貘 曲:高田渡
(17)自転車にのって(ファンキーヴァージョン)

「自衛隊に入ろう」で一躍スターとなった高田渡のベルウッド移籍後最初のアルバムです。
ボーナストラックとして「自転車にのって」ファンキー・バージョンを収録しました。
高田渡の集大成といってもいいアルバムで、それまで謎であったり伝説であった高田渡のすべてがこのアルバムにつまっています。
2枚目のアルバムまでは高田渡本人の作詞、作曲だったのですが、3枚目のアルバムからは山之口貘が出てきます。
高田渡本人のコメントでは「一番元気があった頃」だと言っていました。



1972年4月25日『系図』  高田渡4枚目のアルバムリリース
(LP盤) キングレコード・ベルウッド
収録曲:
(1)夜風のブルース  詞:ラングストン・ヒューズ 曲:高田渡
(2)69  詞:金子光晴 曲:高田渡
(3)出稼ぎのうた  詞:小幡周太郎 曲:高田渡
(4)長屋の路地に  詞:木山捷平 曲:高田渡
(5)酒 詞:細田幸平 曲:高田渡
(6)手紙を書こう  詞:永山則夫 曲:高田渡
(7)系図  詞:三木卓 曲:高田渡
(8)ミミズのうた  詞:永山則夫 曲:高田渡
(9)告別式  詞:山之口貘 曲:高田渡
(10)鎮静剤  原詩:ローラッサン 訳詞:堀口大学 曲:高田渡
(11)鉱夫の祈り  詞:高田渡 作曲:高田渡
(12)あしたはきっと 詞:いとうたかお 曲:いとうたかお

常に心に突き刺さるようなメッセージを送り続けている高田渡です。
ベルウッドにおけるセカンドとなるこのアルバムもそ の優しい「毒」に満ちています。
初めて高田渡を聴く人には「ごあいさつ」より先に聴くことを勧めたくなる高田渡らしさ溢れる歴史的名盤です。
詩は1曲を除き自身の手によるものは身を潜め、現代詩に曲をつけたものです。
またその曲もアメリカのフォークやトラッドを下敷きにしています。
しかしどこまでもオリジナリティ溢れる名盤です。高田渡という人間の個性がそれらを上回り、ボーカル、つぶやき、フィンガーピッキング、その何れもが光り輝いています。

1972年8月 『武蔵野タンポポ団の伝説』 アルバムリリース
(LP盤) キングレコード・ベルウッド
収録曲: 
(1) サンフランシスコ湾ブルース
(2)長屋の路地に  詞:木山捷平 曲:高田渡
(3)その朝
(4)告別式 詞:山之口貘 曲:高田渡
(5)しらみの旅  詩:添田唖蝉坊 曲:高田渡 
(6) もしも 
(7) 朝
(8)ミッドナイト・スペシャル
(9)淋しい気持ち

武蔵野タンポポ団は70年代前半、吉祥寺にあるライヴハウス ”ぐわらん堂” に集まるミュージシャンによって結成されたジャグバンドです。
メンバーは、山本コウタロー、友部正人、中川イサト、高田渡ほか、10人ほどがランダムに参加しました。
彼らはアメリカの黒人が生みだしたブルースを、自分たちの心と言葉で演奏し、日本で初めてジャグ・ミュージックを志向した功績は大きいものです。



1972年 高田渡主演のドキュメンタリー映画「吉祥寺発赤い電車」が製作され、全国各地で自主上映される。その後、映画製作団体の活動休止に伴い、この映画は2007年まで所在不明となる。

1973年6月25日『石』  高田渡5枚目のアルバムリリース
(LP盤) キングレコード・ベルウッド
収録曲:
(1)ひまわり  詞:バーナード・フォレスト 訳詞:中島完 曲:高田渡
(2)夜の灯  詞:高木護 曲:高田渡
(3)私は私よ 詞:ジャック・プレベール 訳詞:小笠原豊樹 曲:高田渡
(4)ものもらい  詞:山之口貘 曲:高田渡
(5)私の青空(MY BLUE HEAVEN)  詞:堀内敬三 曲:ドナルドソン
(6)石  詞:山之口貘 曲:高田渡
(7)いつになったら  詞:金子光晴 曲:高田渡
(8)丘を越えて  曲:古賀政男
(9)当世平和節  詞:添田知道 アメリカ民謡
(10)正午  詞:野見山杉太郎 曲:高田渡
(11)火吹竹  詞:高田豊 作曲:高田渡

松本隆、加川良、中川イサト、友部正人といったURC時代の仲間達の他、ジャズ界からもメンバーを募 り、その音創の幅を広げた話題アルバムです。
高田渡の{毒}は一作ごとにますます強くなっていっています。
しかし、その一方で音創りの幅も次第に広げて、『ものもらい』など戦前のジャズ・ソングを思わせる作品が多いことも本アルバムの特徴です。
1973年ドイツのフランクフルトを旅行中、アメリカのブルースシンガーのライブを初めて生で聞き、語りを曲の間に織り交ぜたスタイルに影響を受けています。


1973年7月25日『30才』(岩井宏)アルバムリリース
(LP盤) キングレコード・ベルウッド
収録曲:
(1)小さな歯車に油をさそう 詩:高田渡/岩井宏 曲:岩井宏
(2)ほおずき市 詩:岩井宏 曲:岩井宏
(3)Hobo's Lullaby 原詩:Gobel Reeves 訳詩:岩井宏 曲:Gobel Reeves
(4)路地 詩:岩井宏 曲:岩井宏
(5)かみしばい 詩:岩井宏 曲:岩井宏
(6)道草 詩:岩井宏 曲:加川良
(7)赤ん坊さんよ負けるなよ 詩:岩井宏 曲:岩井宏
(8)屋根裏部屋 詩:岩井宏 曲:岩井宏
(9)春のつむぎ歌 詩:今江祥智 曲:岩井宏
(10)30才 詞:岩井宏 曲:岩井宏

みんなに「岩井さん」と呼ばれて慕われていた元アート音楽出版社のディレクター岩井宏さんの最初で最後のアルバムです。
もう一つの顔は当時のURCの様々なアーティストのバックでバンジョーを奏でていたバンジョーマンで、同じアート音楽出版の社員として働いていた加川良の師匠で、高田渡のバックでもバンジョーを弾いており、3人でステージに上がることが多かったことから「3馬鹿トリオ」と呼ばれていました。
そんな岩井さんが加川良、中川イサトのサポートを得て73年に発表した最初で最後のアルバムです。
フォークジャンボリーでも歌われていた「かみしばい」をはじめ、全曲バンジョーとギターと歌という必要最少人数で奏でられた小品集です。
高田渡も詩集「個人的理由」から「小さな歯車に油をさそう」という詞に曲を付けています。


1975年8月 『もうひとつの伝説』(武蔵野タンポポ団) アルバムリリース
(LP盤) キングレコード・ベルウッド
収録曲:
(1). さびしい気持ちで〜年輪 / 武蔵野タンポポ団
(2). サンフランシスコ湾ブルース / 武蔵野タンポポ団
(3). 告別式 / 武蔵野タンポポ団
(4). この世に住む家とてなく / 武蔵野タンポポ団
(5). 飛行機にらんで / 高田渡
(6). 夜風のブルース / 高田渡
(7). 頭をかかえる宇宙人 / 高田渡
(8). グッドナイト・ブルース / シバ
(9). からっかぜのブルース(もしもし)/ 友部正人

前作「武蔵野タンポポ団の伝説」は1971年のフォークジャンボリーでのメイン・ステージを収めたものですが、こちらは翌日のサブ・ステージの模様を収めた実況録音です。
メンバーの高田渡、シバ、友部正人の単独ステージの模様も収められています。
タンポポ団でのスタジオ録音作は残されていないので、フォークジャンボリーでの演奏は何れも貴重な音源です。


1976年3月 『FISHIN' ON SUNDAY』  高田渡6枚目のアルバムリリース
(LP盤) 日本フォノグラム/徳間ジャパン
収録曲:
(1)魚つりブルース  詞:高田渡 曲:高田渡
(2)頭を抱える宇宙人  詩:山之口貘 曲:高田渡
(3)ヘイ・ヘイ・ブルース 詞:梅田智江 曲:高田渡
(4)自由な奴 詞:永山則夫 曲:高田渡
(5)秋の夜の会話  詞:草野心平 曲:高田渡
(6)初めての我が児に  詞:吉野弘 曲:遠藤賢司
(7)質屋  詞:高田渡 作曲:高田渡
(8)雨の日  詞:高木護 曲:Georges Brassens
(9)漣  詞:高田渡 曲:中川イサト
(10)フィッシング・オン・サンデー  詞:高田渡 曲:高田渡

前作から3年のインターバルを置いて、細野晴臣と中川イサトのサポートを得て、ロサンゼルスのサンセット・スタジオで録音されたアルバムです。
カントリー・サウンドに中川のヴォーカルが溶け込んだ76年リリースの傑作です。
細野晴臣、中川イサトの他に、ヴァン・ダイク・パークスやフレッド・タケットらをバックに歌っています。



1977年6月『ヴァーボン・ストリート・ブルース』  高田渡7枚目のアルバムリリース
(LP盤) フォーライフレコード
収録曲:
(1)ヴァーボン・ストリート・ブルース 詞:高田渡 曲:Assunto
(2)夜汽車のブルース 詞:三橋誠 曲:三橋誠
(3)ウイスキーの唄 詞:朝比奈逸人 曲:朝比奈逸人
(4)シグナルは青に変わり汽車は出ていく 詞:小林清 曲:小林清
(5)G・M・S(グラフィス・マンドリン・ソサエティ) アメリカ民謡 編曲:高田渡
(6)その向こうの 詞:佐久間順平 曲:ヴィクター ヤング
(7)ダイナ 詞:サトウハチロー 曲:ハリー・アクスト
(8)猿股の唄 詞:金子光晴 曲:佐久間順平
(9)座蒲団 詩:山之口貘 曲:高田渡
(10)すかんぽ(哀れな草) 詞:リンゲルナッツ 曲:高田渡
(11)リンゴの木の下でドミニクは世界の日の出を待っていた 詞:Harry H.Willams 曲:エグバート・ヴァン・アルスタイン

高田渡&ヒルトップ・ストリングス・バンドは、1975年ごろから1980年ごろまで活動していたようです。
メンバーは高田渡の他にはおなじみ佐久間順平さん、バンジョーの小林清さん、ベースの大庭昌浩さんの4人です。
御茶ノ水のヒルトップホテルから命名したそうです。
高田渡がボーカルをとっている曲は約半数です。
このとき28歳ですが、すごい貫禄です。
ディキシー調の「ヴァーボン・ストリート・ブルース」から名曲「夜汽車のブルース」、その凄味に圧倒される「ウイスキーの唄」、日本製カヴァーの最高作「ダイナ」、金子光晴の詞「猿股の唄」と山之内漠の詞「座蒲団」に見られる表現力の豊かさなど、洞察力に満ちた素晴らしいアルバムです。


1979年6月 『高田渡ライブ 中津川フォークジャンボリー』  高田渡のアルバムリリース
収録曲:
(1).値上げ 
(2).質屋 
(3).仕事探し 
(4).失業手当 
(5).待っていてもだめさ(シバ) 
(6).とってもいいよ(シバ) 
(7).年輪・歯車 
(8).夜風のブルース 
(9).コーヒー・ブルース 
(10).頭をかかえる宇宙人 
(11).夕焼け 
(12).ワイセツな唄 
(13).ミミズの唄 
(14).結婚 
(15).ゼニの効用力について 
(16).赤土の下で 

1979年に発売された「幻のフォークライブ傑作集」の1枚です。
後に東芝盤のフォークジャンボリー(98年)で一部CD化されましたが、当時は初レコード化の曲もあり貴重な音源となっていました。
ジャケットはなぜかジョンとヨーコを思わせるものです。
レコードのA面が70年の第2回フォークジャンボリーから、B面が71年の第3回フォークジャンボリーからの音源になっています。
5.と6.はゲストのシバさんのソロです。
15.は加川良さんの曲とはちがう替歌です。
16.は加川良さんのアルバムにも収録されている曲で、前年のフォークジャンボリーで良さんが高田渡のゲストで登場した際にも歌った曲です。



1983年10月 『ねこのねごと』  高田渡8枚目のアルバムリリース
(LP盤) 徳間ジャパン
収録曲:
(1)おじいさんの古時計 訳詩:保富康午 曲:ヘンリー・クレイ・ワーク
(2)冬の夜の子供の為の子守唄 詞:ジャック・プレヴェール  曲:高田渡
(3)石 詞:山之口貘 曲:外国
(4)ねこのねごと 詞:木島始 曲:高田渡
(5)酒が飲みたい夜は 詞:石原吉郎 曲:高田渡
(6)ライムロック  曲:外国
(7)いつか 詞:高田渡 曲:高田渡
(8)バイバイ 詞:ヴォルク・ビアーマン 訳詩:野村修 曲:高田渡
(9)なまけもの 詞:木島始 曲:高田渡
(10)私の青空  詞:George Whiting 訳詞:堀内敬三 曲:Walter Donaldson

トータルで10曲で30分未満というこのアルバム、高田渡らしい短さです。
フレンチ・トラディショナル、テックス・メックスなどさまざまなサウンド・スタイルを取り入れながら、誰にも真似のできない世界を創り出した高田渡の名盤です。
優しさの奥のメッセージが時を越えて届きます。

1983年10月 『酒が飲みたい夜は/自衛隊に入ろう』 シングルリリース
(EP盤) 徳間ジャパン

特筆すべきはB面の「自衛隊に入ろう」の再録です。
これはアルバム未収録で、しかも初のスタジオ録音版です。


1986年 ヨーロッパを約40日ほど旅行する。

1989年 第四回全日本フォーク・ジャンボリーに出演し、アンジー、有頂天、ラフィンノーズといったミュージシャンらと共演する。
若い観客たちに衝撃を与え、唯一、高田渡だけにアンコールを求められる。

1991年大西功一監督の映画「吉祥寺夢影」に出演。

1993年「ホントはみんな」という唄ウタがハウスシチューのCMで使われ、お礼として一年分のシチューの素が送られてくる。「具も一緒に送って欲しかった」とライブでの笑い話となる。
『渡』アルバムリリース
ハウスシチューCM曲を担当

1993年4月 ホントはみんな「ハウスCF曲」シングルリリース
(SCD) 徳間ジャパンコミュニケーションズ

1993年5月 『渡』  高田渡9枚目のアルバムリリース
(CD) 徳間ジャパンコミュニケーションズ
収録曲:
(1)仕事さがし 詞:高田渡 曲:高田渡
(2)スキンシップ・ブルース 詞:高田渡・山本シン 曲:高田渡・山本シン 
(3)病い 詞:秋山末雄 曲:高田渡 編曲:高橋信之
(4)相子 詞: 高木護 曲:Taborna-split
(5)イキテル・ソング 詞:添田唖禅坊 曲:アメリカ民謡
(6)ホントはみんな 詞:斎木良二 曲:徳武弘文
(7)こいつは墓場にならなくちゃ  詞:ニカールバラ・木島始 曲:高田渡
(8)夕暮れ 詞: 黒田一郎・高田渡 曲:高田渡
(9)酒心  詞:高田渡 曲:高田渡
(10)生活の柄 詩:山之口貘 曲:高田渡
(11)さびしいといま  詩:石原吉郎 曲:高田渡
(12)風  詞:朝倉勇 曲:イギリス民謡

10年ぶりのニューレコーディングです。
「仕事さがし」「夕暮れ」「酒心(唯一の弾き語り)」などベルウッド時代を彷彿させる曲や、「こいつは墓場にならなくちゃ」はアレンジ曲、「ホントはみんな」はCM曲とバラエテイーにとんでいます。「生活の柄」は、22年の時を経てハワイアン調になってます。


1997年6月18日 『さびしいと いま/ブラザー軒』シングルリリース
(SCD) アゲント・コンシピオ

1997年6月21日公開の市川準監督の映画「東京夜曲」で主題歌「さびしいと いま」を唄う。

1997年6月27日公開の映画「とどかずの町で Northern Song」出演
映画「東京夜曲」主題歌を担当

1998年4月8日 井上陽水の紹介で「笑っていいとも!」にゲストとして呼ばれる。
 
1998年4月 『よろん小唄/ラッパ節』シングルリリース
(SCD) B/Cレコード

1998年5月24日 『貘』  アルバムリリース
高田渡 監修 「貘-詩人・山之口貘をうたう」 (CD) B/Cレコード 
収録曲:
(1)年輪・歯車(高田渡・佐渡山豊・石垣勝治)
(2)結婚(高田渡)
(3)深夜(高田渡)
(4)たぬき(つれれこ社中)
(5)座布団(大工哲弘)
(6)告別式Ⅰ(高田渡・石垣勝治)
(7)玩具(石垣勝治)
(8)第一印象(石垣勝治)
(9)鮪に鰯(ふちがみとふなと with 高田渡)
(10)頭をかかえる宇宙人(ふちがみとふなと with 高田渡)
(11)貘(佐渡山豊)
(12)会話(佐渡山豊)
(13)紙の上(佐渡山豊)
(14)告別式Ⅱ(嘉手苅林次)
(15)ものもらい(大島保克&オルケスタ・ボレ with 高田渡)
(16)石(大島保克&オルケスタ・ボレ with 高田渡)
(17)夜景(高田渡)
(18)生活の柄(大工哲弘・高田渡)

高田渡がアルバム『貘』を監修し、ミュージシャンとしても参加しています。
山之口貘の遺した詩に曲を付けて、高田渡、佐渡山豊、大島保克、大工哲弘などが歌っているアルバムです。
それぞれ、詩の良さを引き出すようなアレンジをしているが、中でも大工さんと高田渡の歌う「生活の柄」と佐渡山さんの歌う「紙の上」は秀逸です。
たまには、山之口獏さんの詩を通して沖縄を想うのもいいですね。


1999年1月20日 『Best Live』  高田渡10枚目のアルバムリリース 
(CD) アゲント・コンシピオ
収録曲:
DISC1
(1)仕事さがし 詞:高田渡 曲:高田渡
(2)スキンシップ・ブルース 詞:高田渡 曲:高田渡
(3)ねこのねごと 詞:木島始 曲:高田渡
(4)このぼり替え唄 詞:高田渡 曲:不明
(5)銭がなけりゃ 詩:高田渡 曲:高田渡
(6)酒が飲みたい夜は 詞:石原吉郎 曲:高田渡
(7)座蒲団 詞:山之口貘 曲:高田渡
(8)みみずの唄 詞:永山則夫 曲:高田渡
(9)値上げ 詩:有馬敲 作曲:高田渡
(10)魚釣りブルース 詞:高田渡 曲:高田渡
(11)ひまわり 詞:中島完 曲:高田渡
(12)トンネルの唄 詞:朝比奈逸人曲:朝比奈逸人
(13)鎮静剤 原詩:ローラッサン 訳詞:堀口大学 曲:高田渡
(14)くつが一足あったなら 詞:シェフチェンコ 作曲:レッドベリー  
(15)ブラザ一軒 詞:菅原克己 曲:高田渡
(16)雨の日 詞:高木護 曲:高田渡
(17)夕暮れ 詞:黒田三郎 曲:高田渡
(18)生活の柄 詞:山之口貘 曲:高田渡
DISC2
(1)ハッピーニューイヤーブルース 詞:シバ曲:シバ  
(2)朝日楼 訳詞:高田渡 曲:高田渡
(3)アイスクリーム 詞:衣巻省三 曲:高田渡
(4)失業手当(クビだ)詞:木島始 曲:高田渡
(5)ウィスキー 詞:朝比奈逸人 曲:朝比奈逸人
(6)バイバイ 詞:野村修 曲:高田渡
(7)69 詞:金子光晴 曲:高田渡
(8)イキテル・ソング~野生の花 詞:添田唖蝉坊 曲:アメリカ民謡
(9)ソフィア 詞:けいすけ 曲:Traditional
(10)いつか 詞:高田渡 曲:高田渡
(11)長屋の路地に 詞:木山捷平 曲:高田渡
(12)鉱夫の祈り 詞:高田渡 曲:高田渡
(13)ブラザ一軒 詞:菅原克己 曲:高田渡
(14)夕暮れ 詞:黒田三郎 曲:高田渡
(15)コーヒーブルース 詞:高田渡 曲:高田渡
(16)自由な奴 詞:永山則夫 曲:高田渡
(17)新わからない節 詞:高田渡 原曲:アメリカ民謡

代表曲を網羅した『ベストライヴ』という言葉がぴったりの2枚組作品 です。
1995~1998年の間に渋谷ジァンジァン、青山円形劇場など計5ヵ所で録音された、ライヴのベスト盤です。
高田渡特有のある種のらりくらりとした語りもたっぷり収録され、ライヴの雰囲気は十分に伝わってきます。
楽曲も軽重あって、笑ったり考えさせられたりです


1999年12月1日公開の映画「海賊版=BOOTLEG FILM」音楽・主題歌を担当


高田渡の歌④

高田渡の歌第四弾です。
もう第四弾にもなると無茶苦茶と言うか、個性たっぷりな歌を選んでしまいます。
でも、どの歌も楽しく聴けていい歌ばっかりです。

「ごあいさつ」    作詞: 谷川俊太郎  作曲: 高田渡

どうもどうも いやどうも
いつぞやいろいろ このたびはまた
そんなわけで なにぶんよろしく
なにのほうは いずれなにして
いやどうも

この歌?は普通のあいさつで歌ではありません。
高田渡作曲となっているけど、歌ではありません。
無茶苦茶なあいさつでほんの20秒くらいで終わってしまいます。
でも笑えます。


「しらみの旅」 作詞 : 添田唖蝉坊 原曲 : A.P.カーター (Wabash Cannonball)

ぞろりぞろりと はいゆく先は
右はワキの下 左は肩よ
ボロボロ着物や 汚れたシャツの
縫い目 はぎ目を宿と決め

昨日は背中 今日は乳の下
しらみの旅は いつまで続く
はてなき腹の ヘソの上なる
縫い目でもよし 住むとこほしい

オイラ多くの 兄弟どもは
邪険な指に ひねりつぶされ
爪の責苦や また 火あぶりに
されて 無残な 最期をとげる

のがれのがれて かかあと俺は
鳥も通わぬ 質屋の倉に
ひもじさ こらえて 十日も暮し
ようよう 出た時 世は花ざかり

花が見たさに つい袖先へ
出たが最後で かかあも捕われ
花見じらみは シャレてるなどと
なぶり殺しじゃ 卵もともに

俺はのがれて 命びろい
一人淋しく 旅から旅を
ビクビクもので 渡っているが
おもいまわせば 昔が恋し

高田渡の時代の歌でしょう。
いまじゃしらみはあまりお目にかかれないけど、こんな歌、楽しくっていいですね。


「ミミズのうた」     作詞:永山則夫 作曲:高田渡

目ない 足ない おまえは ミミズ
暗っくらな人生に
何の為生きるの

頭どこ 口どこ おまえは ミミズ
話せるものなら
声にして出さんか

心ない 涙ない おまえは ミミズ
悲しいのなら鳴いてみろ
苦しいのなら死んでみろ

生まれて 死ぬだけ おまえは ミミズ  
跡形もさえ消され
残すものない憐れな奴

おい雄か やい雌か おまえは ミミズ
踏んずけられても
黙ってる阿呆な奴

判ってる 知ってる おまえは ミミズ
先っちょ気持ちばかりに
モコチョコ動かすだけ

ニョロニョロ 這いずり おまえは ミミズ
チョロット遠出して
日干して果てた
 
しらみとくればミミズ。
なんか汚らしい歌だけど、よく捉えていますね。
こんなのでも歌にするんだからこれは高田渡にしか出来ない(笑)。



「トンネルの唄」       作詞: 作曲: 朝比奈逸人

こんな長いトンネルってあるだろうか もう前にも後ろにも行かないよ
最後の汽車から降ろされて もうあの娘にも会えないな

オイラもそうだよ、ホントはさ だれでも家に帰りたがっている
都会は花盛りですって便りを出した ああ、そんなのウソだけどな

昔、プラットホームの上、灰色の 煙の天使が浮かんでた
で、今になって思うんだ あいつら流されて来たんだ

朝はあしたの後ろ姿 夜は夜で思い出を繕う
ねえ、トンネルってため息なのかい ねえ、トンネルってため息なんだろ

空も地面も何にもなくて 長い長いトンネルの中
呼び合う声だけが聞こえるよ だれも姿は持ってないからさ

こんな長いトンネルってあるだろうか もう前も後ろもなくなった
最後の汽車から降ろされて もうあの娘にも会えないな
最後の汽車から降ろされて もうあの娘にも会えないな

高田渡が情感たっぷりに歌っています。
「夕暮れ」的な歌で、少し寂しさも漂ってきます。
こんな曲は高田渡は本当に似合いますね。
ただ、詩は「生活の柄」的なもっと泥臭いものがいいのかも?



「火吹竹 」      作詞:高田豊 作曲:高田渡

毎晩 夜通し起きていて 僕は
 何もしてやしないのです
このあいだの晩 火吹竹を作りました
ぶぅ ぶぅ ぶぅ

火鉢いっぱいに 真っ赤な炭が
燃え上がって来る
炭はまたすぐ 絶ってしまいます
ぶぅ ぶぅ ぶぅ

火吹竹の音を聴いていると
外は雪のように静かです
本当に夜通し僕は 何もしてやしないのです
ぶぅ ぶぅ ぶぅ

作詞は高田渡の実の父です。
私の家でも火吹竹は使っていました。
もう40年も前に、やっぱり親父が作った火吹竹でした。
毎日、山から雑木を採ってきて、火吹竹で、五右衛門風呂の湯を沸かすのが子供の頃の私の仕事でした。
なにか懐かしい匂いがします。


「現代的だわね」    作詞: 添田 唖蝉坊 /高田 渡原曲: w.ガスリー

新案特許品よくよく見れば
小さく出願中と書いてある
  アラ ほんとに 現代的だわネ

金持はえらいもの芸者をつれて
自動車とばせる慈善会
  アラ ほんとに 現代的だわネ

独身主義とはそりゃ負け惜しみ
実のところは来手がない
  アラ ほんとに 現代的だわネ

新しい女と言ってるうちに
いつの間にやら古くなる
  アラ ほんとに 現代的だわネ

思いこがれてこがれて焦げて
飯もえび茶の新所帯
  アラ ほんとに 現代的だわネ

僕に君から1000円くれりゃ
僕から君に500円やるよ
  アラ ほんとに 現代的だわネ

いくらはやりとて短いスカートじゃ
風が吹いたら・・・・・・・・
  アラ ほんとに 現代的だわネ

貧乏につれて目をくぼませて
歌う君がよ ちよやちよ
  アラ ほんとに 現代的だわネ

死んだ後での極楽よりも
この世で楽々暮らしたい

高田渡には時々こういったお茶らけ的な歌があります。
でも、充分、現代でも通用する歌ですよ。
今も昔もやっていることはあまり変わらないということなのでしょう。


「秋の夜の会話」     作詞:草野 心平 作曲:高田渡

さむいね さむいね
ああ さむいね
虫がないているね
ああ 虫がないているね
もうすぐ 地面の中だね
地面の中は いやだね
やせたね
お前もずいぶん お前もやせたね
どこがそんなにせつないんだろうね
腹だらうかね 腹だらうかね
腹とれば 死ぬだらうね

死にたかあないね 死にたかあないね
さむいね ああさむいね
ああ 虫がないてるね

どこがそんなにせつないんだろうね
腹だらうかね 腹だらうかね
腹とれば 死ぬだらうね

誰と誰との会話?
深く考えながら聴くとややこしい。
ぼーっと聴くといい歌だなと感じてしまいます。


「ヴァーボン・ストリート・ブルース」

抜けるような空の下で
おいら歌う
ヴァーボン・ストリートのブルースを
おまえのために

おいらいつか おまえを見つけて
一緒に歌うのさ
ヴァーボン・ストリートのブルース

扉を叩く音がする その度に
いつも側に寄るのだが
そこにいるのは風だけさ

いつか大きな
大きな風でも起きて
はやくあの子 連れてきておくれ

抜けるような空の下で
おいら歌う
ヴァーボン・ストリートのブルースを
おまえのために

おいらいつか おまえを見つけて
一緒に歌うのさ
ヴァーボン・ストリートのブルース

昔のフォークソングそのものみたいな歌です。
高田渡らしくはないのですが、なんとなく懐かしい匂いがします。


「ひまわり」    作詞:バーナード・フォレスト 訳詞:中島完 作曲:高田渡

知っていますか  この春に
私の丘に模様のようにやって来て

呼びもしないのにやって来て
そして部屋に向かい
そのまやかしを広げて

そしてそのあと
深く頭を垂れて死んでいった
ひまわりたちを

短い歌にひまわりの人生を歌っています。
「こいのぼり」や「アイスクリーム」よりは少し複雑な歌です。


「座蒲団」        歌詞・山之口貘 作曲・高田渡

土の上には床がある
床の上には畳がある
畳の上にあるのが座蒲団でその上にあるのが楽といふ
楽の上にはなんにもないのでしょうか
どうぞおしきなさいとすゝめられて
楽に坐るさびしさよ

土の世界をはるかにみおろしているやうに
住み馴れぬ世界がさびしいよ

土の上には床がある
床の上には畳がある
畳の上にあるのが座蒲団でその上にあるのが楽といふ
楽の上にはなんにもないのでしょうか

この歌はテンポもいいし、山之口貘独特の詩もいいのですごく気に入っている歌です。
もう少し前で紹介したかった歌です。


「新わからない節」    作詞:高田渡 原曲:アメリカ民謡

ああわからないわからない
今の世の中わからない
経済事情もわからない
どいつもこいつもわからない

ああわからないわからない
桜咲く国偉い国
米がたんとある米の国
値上げするのがわからない

ああわからないわからない
遊んでいてお金の増える人
稼いでも稼いでも食えぬ人
何がなんだかわからない
 
ああわからないわからない
腹が減っちゃ利も否もわからない
腹が減ったどろぼうしたつかまった
ムショに入ったらめしがくえた

ああわからないわからない
上をみりゃきりはない下をみろ
橋の上にコジキが座ってる
そのまた下見りゃ地下鉄工事
 
ああわからないわからない
近ごろの男女はわからない
かみが長いのでわからない
前からよくみてもわからない

ああわからないわからない
近ごろのコジキはわからない
どいつがほんもののコジキやら
レントゲンでみなくちゃわからない

ああわからないわからない
第二子なんかもわからない
どうせ資本家の犬どうし
にらみあうのかわからない

ああわからないわからない
スリもこじきもどろぼうも
タレント資本家政治家も
上辺ばかりじゃわからない

ああわからないわからない
フォークブームのまっさいちゅう
だれでもかれでもうたってる
ひとやまいくらじゃわからない

ああわからないわからない
夜道くらくてわからない
どこまでいってもわからない
ああわからないわからない
わからない


この歌なんかも、もう何十年も経った歌とは思えない新鮮さがあります。
「現代的だわね」みたいに楽しい歌の中に考えさせられる部分も入っています。

高田渡の歌③

高田渡の歌第三弾です。
本当に良い歌ばっかりなので、何かの機会に聴いてみてください。


「こいのぼり」        作詞: 高田渡 作曲:不明

ギャラより高い 交通費
大きな袋は 交通費
小さい袋は 出演料
おもしろそうに 泳いでる

「こいのぼり」を替え歌で高田渡が歌っています
ギャラが安いことを強調した歌ですがなにかほのぼのとして良い感じにまとめています。



「アイスクリーム」        作詞:衣巻省三 作曲:高田渡

アイスクリーム アイスクリーム
アイスクリーム 私の恋人よ
あんまり長くほっておくと お行儀が悪くなる 
 
このような1分もかからない歌が実に多い。
このなかで「アイスクリーム」はみんなから慕われた歌ですね。



「ウイスキーの唄」        作詞:作曲 朝比奈逸人

ウイスキーをおくれ ウイスキーおくれ
ウイスキーがなけりゃ夜もあけぬ
ウイスキーおくれ ウイスキーおくれ
ウイスキーがなけりゃ死んでやる

腹が減ればウイスキーさ 
泳ぎたくなりゃウイスキーさ
ウイスキー、ウイスキー、殺しておくれ
死ななきゃ死ぬまで生きてやる

熱いのどをぬけるとそこは極楽さ
うれしかろうが さみしかろうが
ウイスキー、ウイスキー、そらいくぞ
ウイスキーがおいらをほっておくもんか

ウイスキーをおくれ ウイスキーおくれ
ウイスキーがなけりゃ夜もあけぬ
ウイスキーおくれ ウイスキーおくれ
ウイスキーがなけりゃ死んでやる

酒飲みの典型的な歌ですね。
私の、死んだおじいさんが酒飲みで、牛乳瓶を持ってきて「酒をくれ」とおふくろに言っていたのを思い出します。
結局おじいさんは60代で亡くなったけど、高田渡も酒で死期を早めた感じを受けます。


「いつか」         作詞:作曲 高田渡

一度も 逢わない  ことだってある
すれ違いすらしない  ことだってある

うずまく グラスの  中に浮かんでいる
自分が 見えるのは  いつの日のことか

気がつかないで通り過ぎてゆくのが  一番いい
出逢った 時が  一番いい

いつか目が覚めない朝を迎える  日が来る
永い夜は 短い朝に 逢うためにいるのか 

通りには想いの 欠片だけが
散らばってまた新しい夜を 迎えている

一度も 逢わない  ことだってある
すれ違いすらしない  ことだってある 
 
高田渡にはこういう歌がよく似合いますね。
「ブラザー軒」「風」「夕暮れ」に似た雰囲気で、情感たっぷりに聴かせてくれます。


「手紙を書こう」                        作詞:永山則夫 作曲:高田渡

宛名のない 手紙を書こう
いつまでもいつまでも世の中を
ぐるぐる廻りして還らない

書いたら少しは 望みも湧いて
笑顔の日もくるだろうに
明日を恐がらなくとも
良いだろうに

人生のこと 一人の物語を書こう
愛もあり涙もある
少しでも人々に分かるように

一生かけて 作り上げる
誰にも分かるよな
生きてる手紙を書くのだ

汗で綴る 手紙を書こう
掌がたこでいっぱいになっても
一生かかっても完成しないのを

世の中の人々が
誰でも分る生きてる字で
盲目の人も心の閉った人も
かんたんな字で馴染む字で

人々が行けない程
永遠の手紙
宇宙のアポロの道よりも
もっとずっと長い手紙を書こう

誰にでも良い
手紙を書こう
長い 長い 手紙
一生かかっても読み終らない

この歌も聴かせる歌ですね。
繊細なギターの音色がとても新鮮です。


「コーヒーブルース」                       作詞:作曲 高田渡

三条へ行かなくちゃ 
三条堺町のイノダっていうコーヒー屋へね
あの娘に逢いに 
なに 好きなコーヒーを少しばかり

おはようかわい娘ちゃん 
ご機嫌いかが?
一緒にどう 少しばかりっての 
オレの好きなコーヒーを少しばかり

いい娘だな ほんとうにいい娘だな  
あついのをおねがい
そう あついのをお願い 
そう最後の一滴が勝負さ
オレの好きなコーヒーを少しばかり
三条へ行かなくちゃ 
三条堺町のイノダっていうコーヒー屋へね
あの娘に逢いに  
なに 好きなコーヒーを少しばかり
あんたもどう? 少しばかりってのを

この歌、高田渡の作詞なんですね。
「イノダ」は高田渡ファンにはあまりにも有名なみせですが、本当に「イノダ」でコーヒーを飲んでたんですね。 
私はてっきり酒ばっかりだと思っていました。
あまり男女の恋愛ストーリー的な歌が少ないのでこうしたほのぼのとした感じもいいですね。


「鉱夫の祈り」                       作詞:作曲 高田渡

朝もやの中にひとつ こだまする汽笛の音
答えはいつもひとつ いつもこだまはひとつだけ

子供らは泣きじゃくる 腹をすかし泣きじゃくる
私に出来るのはただ なき疲れ寝るのを待つだけ

お願いだ聞いておくれ 街に住むお偉い方
この子らが泣かないように 鉱夫の祈りを聞いておくれ

凍りつく土の下で 鉱夫の汗は流され
凍りつく鉱夫の下に 鉱石(いし)は眠り続ける

家族らは今日も待つ 深く頭をたれて
子供らは帰りを待つ 今日の日の終わりを

お願いだ聞いておくれ 街に住むお偉い方
この子らが歌いだすように 鉱夫の祈りを聞いておくれ

お願いだ聞いておくれ 街に住むお偉い方
この子らが歌いだすように 鉱夫の祈りを聞いておくれ

ギターの音色と高田渡の歌声で、なにか癒されますね。
この歌は特にやさしく歌っているような印象を受けました。


「告別式」                        作詞:山之口獏 作曲:高田渡

お金ばかりを借りて 歩き回っているうちに
ボクはある日 死んでしまったのだ
奴もとうとう 死んでしまったのかと
人々はそう言いながら 煙を立てに来て
こうしてあの世に来てみると 
そこにはボクのオヤジがいて
そこにはボクのオヤジがいて 
むくれた顔して待っているのだ

何をそんなに むっとしているのだと聞くと
お盆になっても 家からの 
お盆を過ぎても 家からの
ご馳走が無かったとすねているのだ

僕はオヤジの 頭をなでてやったのだが
仏になったものまでも お金のかかることを
欲しがるのかと思うと 地球の上で生きるのと同じみたいで
あの世もこの世も 無いみたいなのだ

お金ばかりを借りて 歩き回っているうちに
ボクはある日 死んでしまったのだ 
 
この歌もおなじみの山之口獏の作詞です。
先祖の供養とか、何十年もやっていますが、この古いしきたりは本当に必要なのかと考えてしまいました。
お骨でも、ちゃんとお墓の中に入れることもあれば、海や山に散骨することだってあります。
でも、その前に骨壷の中に骨は全部入らない。
先祖をそのままの形で供養するのであればやはり土葬かな?と思ってしまいます。


「酒」                        作詞:細田幸平 作曲:高田渡

一杯飲み屋で 安酒をあおって
それで毎日毎日が 忘れられるというのなら
ボクは有り金の すべてをはたいても
有り金のすべてをはたいても
夕暮れとなって 青い灯赤い灯が燈り
黄昏が街角を 漂うとき
やけ酒をあおって よろめき歩く
酔っ払いの一人一人に尋ねてみるがよい

本当にお前は それで
本当にお前は それで幸せなのかと
人生の宿命を少しでも 逃れられたと本気で信じているのかと
そして千鳥足を真似て ネオンの眩い 
色町あたりをぶらつき歩けば
あぁ ボケた網膜に 又も淋しい
幻が引っかかってくる

一杯飲み屋で 安酒をあおって
それで毎日毎日が 忘れられるというのなら
ボクは有り金の すべてをはたいても
有り金のすべてをはたいても

高田渡の歌には酒がよく出てきますが、この歌はまさしく「酒」
少し疲れた感じで歌っています。


「出稼ぎの唄」                       作詞:小幡周太郎 作曲:高田渡

冬が来ると オイラは渡り鳥 
暖かい働き 場所を求め
冷たい夜汽車に 乗り込む 
雪が解けて 春が来るまで

知らぬ土地で 汗水を流し 
苦しいときには 唄をうたい
子供の便りに 励まされ 
雪が解けて 春が来るまで

花が咲くと オイラはふるさとへ 
半年振りの 村で
子供と一緒に 土にまみれ 
鍬ふるい 冬が来るまで

冬が来ると オイラは渡り鳥 
暖かい働き 場所を求め
冷たい夜汽車に 乗り込む 
雪が解けて 春が来るまで

高田渡がスローテンポで歌っています。
四国では出稼ぎの人はあまりいないのですが、この歌は出稼ぎの苦労がよく出てますね。


「自転車にのって」                       作詞:作曲 高田渡

自転車にのって ベルを鳴らし
あそこの原っぱまで 野球の続きを
そして帰りにゃ 川で足を洗って
自転車にのって お家に帰る

自転車にのって 自転車にのって
自転車にのって ちょいとそこまで 歩きたいから

自転車にのって ベルを鳴らし
隣の町まで 嫌なおつかいに
そして帰りにゃ 本屋で立ち読みを
日が暮れてから お家に帰る

自転車にのって 自転車にのって
自転車にのって ちょいとそこまで 歩きたいから

自転車にのって 自転車にのって
自転車にのって ちょいとそこまで 歩きたいから

この歌は高田渡で最もメジャーな歌です。
紹介が遅れましたが、決して嫌いな歌ではないです。
この歌よりも前に紹介した歌のほうがより好きなだけです。
細かく説明する必要もないですが、アップテンポで明るい歌です。
高田渡一人が歌うよりはみんなで合唱したほうがいい歌だと思います。

高田渡の歌②

高田渡の歌の続編です。
すごく個性的な歌手だったので紹介したい歌がたくさんあります。


「あきらめ節」       歌詞・亞蝉坊・高田渡 作曲・高田渡

地主金持ちはわがまま者で 役人何ぞは威張るもの
こんな浮世へ生まれてきたが 我が身の不運とあきらめる

お前この世へ何しに来たか 税や利息を払うため
こんな浮世へ生まれてきたが 我が身の不運とあきらめる

米は南京おかずはヒジキ 牛や馬でもあるまいし
朝から晩までこき使われて 死ぬよりましだとあきらめる

汗を搾られ油を取られ 血を吸い取られて
その上に放り出されて踏んづけられて これも不運とあきらめる

苦しかろうが 又辛かろうが 義務は尽くさにゃならぬもの
権利なんぞを欲しがることは 出来ぬものだとあきらめる

たとえ姑が鬼でも蛇でも 嫁は素直にせにゃならぬ
どうせ懲役するよなものと 何も言わずにあきらめる

借りたお金は催促されて 貸したお金は取れぬもの
どうせ浮世はこうしたものと わたしゃいつでもあきらめる

オラが一票でうかった議員 今じゃ汚職の代弁者
オラどうしよう困ったなぁ これも不運とあきらめる

長いものには巻かれてしまえ 泣く子と資本家にゃ勝たれない
貧乏は不運で 病気は不幸 時勢時節とあきらめる

あきらめなされよ あきらめなされ あきらめなさるが無事であろう
わたしゃ自由の動物だから あきらめきれぬとあきらめる
 

高田渡にしては比較的淡々と歌っていますが、哀愁が漂っています。
「たとえ姑が鬼でも蛇でも 嫁は素直にせにゃならぬ どうせ懲役するよなものと 何も言わずにあきらめる 」の一節は歌い終わって「最近は逆だそうです」と言っていました。
大昔と違い30年前も今も嫁の方が強くなっているのですね。


「酒が飲みたい夜は」       歌詞・石原吉郎 作曲・高田渡

酒が飲みたい夜は 酒だけではない
未来へも口をつけたいのだ
日の明け暮れ うずくまる腰や
夕暮れとともに沈む肩

血の出るほど 打たれた頬が
そこでもここでも まだ火照っているのに
うなじばかりが 真っ青な夜明けを
真っ青な夜明けを待ち望んでいる

酒が飲みたい夜は ささくれ立った指が
着物のように着た夜を剥ぐ
真夜中の大地を 掘り返す
夜明けは誰の 葡萄の一房だ

酒が飲みたい夜は 酒だけではない
未来へも口をつけたいのだ
日の明け暮れ うずくまる腰や
夕暮れとともに沈む肩


これも高田渡らしい歌です。
もともとライブ中に酒を飲みすぎて寝てしまったこともあるぐらいだから実感を歌っていたのかも知れません。


「大ダイジェスト版三億円強奪事件の唄」     歌詞・高田渡 作曲・ジェシージェームス

さぁさ お話しましょう大事件 花の東京のちょいとはずれ
今を去ること30年あまり ところは府中の裏通り

ヤマハのバイクを白く塗り 警官装い待ち伏せを
目指すは信託銀行の ボーナス積んだセドリック

もしもしそこ行くセドリックさん 危ない危ないさあお逃げ
あんたの車にゃ爆弾が 仕掛けてあると言う

そこで慌てた銀行員 草むらに伏せて息飲んだ
あれよあれよと思う間に 賊は煙とずらかった

現れいでたる大怪盗 (オー) ねずみ小僧
三億円をわしづかみ 車を乗り換えずらかった

事に気づいた銀行員 慌てふためき警察へ
連絡受けた警視庁 銀行支店長西芝社員 これは事だと驚いた

現れいでたる大怪盗 (オー) ねずみ小僧
三億円をわしづかみ 車を乗り換えずらかった

通報受けた特捜隊 ただちに現場に急行し
非常線やらモンタージュと 捜査を開始した

教えて、欲しいの三億円の行方
みる奴、全てが犯人に見えるの

事件は山越え時を越え 努力努力の甲斐もなく
闇から闇への鬼ごっこ いつまで続くやら

現れいでたる大怪盗 (オー) ねずみ小僧
三億円をわしづかみ 車を乗り換えずらかった

冷たいお墓のその下で ねずみ小僧が笑ってらぁ
八っあん熊さんも三代目 あれから百余年


三億円犯人、まだ捕まらないですね。
「ヤマハのバイクを白く塗り」とか、本当かな?と考えながら聴いていました。
パロデイ風に楽しくまとめ上げた歌ですね。
「自衛隊に入ろう」となんか似たような個性を感じました。


「スキンシップ・ブルース」     作詞・作曲 高田渡

いつものように いつもの夜に
頭に帽子を かぶせてしまいましょ
僕と君との 岡本理研ゴム

ひとりの夜に 淋しい夜に
行き場のないあなたには
シーツも汚さぬ 岡本理研ゴム

頭の上で 頭の上だけで
生きてる人にも かぶせてあげましょう
僕と君との岡本理研ゴム


この歌ってまずいでしょう?
岡本理研ゴム って言ったら・・・・
高田渡が歌うからあまり嫌味がない?
でも、この歌はいつも嬉しそうに歌っていました。
最近行ったカラオケの店にこの歌が入っていました。
全部で8曲くらいしか入ってなかったのに。
なにも無理してこの歌を入れなくても他にいい歌あるのに・・・・と思ってしまいました。



「鎮静剤」       歌詞・マリー・ローランサン 作曲・高田渡

退屈な女より もっと哀れなのは かなしい女です
かなしい女より もっと哀れなのは 不幸な女です
不幸な女より もっと哀れなのは 病気の女です
病気の女より もっと哀れなのは 捨てられた女です
捨てられた女より もっと哀れなのは よるべない女です
よるべない女より もっと哀れなのは 追われた女です
追われた女より もっと哀れなのは 死んだ女です
死んだ女より もっと哀れなのは 忘れられた女です


うーん。
こんな切ない歌を高田渡は淡々と歌っていました。
忘れられた女が一番哀れですか?
そうかも知れません。



「朝日楼」          訳詞・作曲 高田渡

ニューオリンズに女郎屋がある 人呼んで朝日楼
沢山の女が身を崩し そうさあたいもその一人
カアチャンの言うこと聞いてたら 今ごら普通の女
それが若気の至りで 博打打に騙された

あたいのカアチャン仕立て屋で ブルージーンなんかをこしらえる
あたいの良い人呑み助さ ニューオリンズで飲んだくれ
呑み助に必要なものは スーツケースとトランクだけ
あのひとの機嫌の良いのは 酔っ払っているときだけさ
グラスを酒でいっぱいにし じゃんじゃん飲みまわす
この世で一番の楽しみは 旅に出ることさ

かわいい妹に云っとくれ あたいの真似するなと
ニューオリンズへ近寄るな あの朝日楼へ
妹に後ろ髪を引かれ 汽車に乗ってるあたい
ニューオリンズへ帰っていく あの囚人の暮らしに

ニューオリンズへ帰ろう 命ももう尽きる
帰って余生を送ろうか あの朝日楼で
ニューオリンズへ帰ろう 朝日がもう昇る
帰って余生を送ろうか あの朝日のあたる家で


この歌も、詩は泥臭いのですが淡々と歌っています。
高田渡の作詞にしてはわりと複雑な詩だなと思ったら訳詞でした。
「朝日のあたる家」というアメリカ民謡からの訳詞みたいです。
でも、聴けば聴くほどいい歌だと思います。


「仕事さがし」          作詞・作曲 高田渡

乗るんだよ電車によ 乗るんだよ電車によ
雨の日も風の日も 仕事にありつきたいから

飲むんだよ苦いコーヒーをよ 飲むんだよ苦いコーヒーをよ
履歴書を書くために 仕事にありつきたいから

新聞を見たよ 新聞だって見たよ
電話だってかけたよ 仕事にありつきたいから

ずいぶん歩いたよ 毎日毎日ね
いろんな奴にも会ったよ 仕事にありつきたいから

乗るんだよ電車によ 乗るんだよ電車によ
雨の日も風の日も 仕事にありつきたいから


この歌はずいぶん聴きました。
詩はたいしてすばらしいわけではないんだけど、仕事を探している様子が伝わってきます。
高田渡は貧乏で有名だったみたいで、これは切実な歌だったのでしょう。
なぎら健壱が皮肉交じりで「仕事さがしの高田渡に捧げる」という歌を高田渡の前で歌っていました。
 

盗んだよ自転車をよ、盗んだよ自転車をよ
吉祥寺駅前の駐輪場から、自転車を盗んだよ・・・
電話だって止められてるよ、水道だってこないよ
最近新聞も来ないな、お金を払わないからさ
上さんだって逃げたよ、奥さんだって逃げたよ
鹿児島の実家へ帰ったよ、働かないからさ
犬だって一緒にかえったよ
飼い犬も上さんがつれていったよ。
だって犬をおいとくと、食べちゃうかも知れないからってさ

西岡たかしさんから電話があったよ
西岡さんから電話があったよ
早く金返せって言ってくれって
おいらに電話があったよ
筋違いって、言うもんだよ
本人に言ってやれよ
だって渡の所へ電話したら、電話が止められていたんだよ
盗んだよ自転車をよ、盗んだよ自転車をよ
吉祥寺駅前の駐輪場から、自転車を泥棒したよ

このなぎら健壱の歌を受けて、高田渡は「スキーの歌」の替え歌でこんな詩をつけて返していました。

借りたお金はウン百万を超えてきた
流れる月日の風切る速さ
こまるよこまるよと言われちゃこっちがこまる
がたがた騒ぐなよそのうち返す 

借金は返したのかな?
 

「夕焼け」       原詩・吉野弘 作曲・高田渡

いつものこと
電車は満員
そして いつものこと
若者が坐り
年寄りが 立っていた

うつむいていた娘
年寄りに席をゆずる
礼もいわずに 年寄りは
次の駅で降りた

娘は坐った が
また 別の年寄りが
娘の前に 娘の前に
娘はうつむいた が また
年寄りに席をゆずる
年寄りは礼をいって
次の駅で降りた
  
娘は坐った
二度あることは三度という通り
別の年寄りが  娘の前に
娘の前に

かわいそうに娘
うつむいて うつむいたまま
席をゆずらず
次の駅も
次の駅も
口唇をかみしめ
つらい気持ちで
娘はどこまで
どこまで行くのだろう
口唇をかみしめ
つらい気持ちで

やさしい心に責められながら
美しい夕焼けもみないで

口唇をかみしめ
つらい気持ちで
美しい夕焼けもみないで

初めて聴いたときに不思議な歌だなと思いました。
娘の席を譲った時の気持ちと、また、譲らない時の気持ちが、「何故?」と感じるときと、感じないとき。
なんかわかりにくい詩ですが、吉野弘さんの原詩は高田渡の歌とは少しイメージが違っています。
太字の部分が割愛されています。



「夕焼け」   原詩・吉野弘

いつものことだが
電車は満員だった。
そして
いつものことだが
若者と娘が腰をおろし
としよりが立っていた。
うつむいていた娘が立って
としよりに席をゆずった。
そそくさととしよりがすわった。
礼も言わずにとしよりは次の駅で降りた。
娘はすわった。
別のとしよりが娘の前に
横あいから押されてきた。
娘はうつむいた。
しかし
また立って
席を
そのとしよりにゆずった。
としよりは次の駅で礼を言って降りた。
娘はすわった。
二度あることは と言うとおり
別のとしよりが娘の前に
押し出された。
かわいそうに
娘はうつむいて
そして今度は席を立たなかった。
次の駅も
次の駅も
下唇をキュッとかんで
からだをこわばらせて――。
ぼくは電車を降りた。
固くなってうつむいて
娘はどこまで行ったろう。
やさしい心の持ち主は
いつでもどこでも
われにもあらず受難者となる。
なぜって
やさしい心の持ち主は
他人のつらさを自分のつらさのように
感じるから。
やさしい心に責められながら
娘はどこまでゆけるだろう。
下唇をかんで
つらい気持ちで
美しい夕焼けも見ないで。

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