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地形について⑥

地形について説明します。
今回は、風成地形およびこれの関連用語について説明します。
・砂漠
砂漠(さばく、沙漠とも)とは、降雨が極端に少ない土地で、年間降雨量が250mm以下の地域、または降雨量よりも蒸発量の方が多い地域などの定義があります。
植物がほとんど生息せず、水分も少ないため、気温の日較差が激しく、農業には適さず、人間の居住が難しい地域(アネクメネ)です。
砂漠地は岩石(メサ、ビュート)、礫(れき)、砂、ワジ(涸れ川)、塩湖、一部人などが生息できるオアシスなどで形成されています。
・熱帯砂漠
熱帯砂漠とは、海岸砂漠とも言い、大陸の西側を赤道方向に向かう寒流沿いの、大陸の海岸線に見られます。
寒流の上を渡る風は水蒸気の供給が少ないことと、大気が安定して上昇気流が起こりにくいことによるものです。
緯度10~20°の大陸西岸に分布し、アタカマ砂漠、ナミブ砂漠などがあります。
・亜熱帯砂漠
亜熱帯砂漠とは、中緯度砂漠とも言い、熱帯で生じた上昇気流が下降してくるため雲が発生しにくい亜熱帯高圧帯の影響下に一年中あり、乾燥帯になることによるものです。
緯度20~30°に分布し、サハラ砂漠、カラハリ砂漠、オーストラリアなどがあります。
・温帯砂漠
温帯砂漠の中には、雨陰砂漠と内陸砂漠があります。
・雨陰砂漠
雨陰砂漠とは、山脈の方から吹き込む卓越風の風下となるために、下降気流地帯となるため生じるものです。
緯度35~50°に分布し、パタゴニアなどがあります。
・内陸砂漠
内陸砂漠とは、海から遠く、水蒸気の供給量が少ないため生じるものです。
ゴビ砂漠、タクラマカン砂漠などがあります。
・砂丘
砂丘とは、風により運搬された砂が堆積して形成された丘または丘陵を言い、海岸や砂漠に発達します。
砂丘を風に吹かれた砂の低い丘としていましたが、近年は数cmよりも大きい規模の砂の小山を砂丘とする傾向があります。
風成の砂丘はその形と卓越する風に関係する方向によって、縦列砂丘、三日月型砂丘、複合砂丘などに分類されます。
また、砂丘はできる場所によって内陸砂丘、海岸砂丘、河畔砂丘、湖岸砂丘などに分けられます。
また、できた時代によって古砂丘、新砂丘などに分けられ、移動性の有無で移動砂丘、固定砂丘とかが区別されています。
砂丘にはいろいろな形がありますが、これらはいずれも孤立することなく、砂丘列や砂丘群をつくるのが特徴です。
日本で一番大きな砂丘は、鳥取県にある鳥取砂丘ではなく、青森県にある猿ヶ森砂丘(下北砂丘)です。
ただし、防衛省管轄となっていて自衛隊の演習場にもなっている為に一般人は一切立ち入りができません。
・縦列砂丘
縦列砂丘(londitudinal)とは、尾根が海岸線に直交、または斜行し、風による浸食作用で形成する砂丘列のことです。
・横列砂丘
横列砂丘とは、尾根が海岸線に平行して伸び、砂の供給が多い成長期の砂丘列のことです。
・三日月型砂丘
三日月型砂丘(crescentic)バルハンとも言い、横列砂丘の一種で、砂丘の両端が風下方向に延ぴご三日月型になったもので、円弧状の砂の稜線をもち均質な砂で構成される砂丘列のことです。
このタイプの砂丘は風下側に面した「角」を2つもち、スリップ・フェイス(風下側の斜面)の角度は安息角、もしくはおよそ32度となります。
また、風上側の斜面は風によって密集しており、15度程度です。
・平列砂丘
平列砂丘とは、海岸線に平行な複数の丘列で形成される砂丘列のことです。
・累重砂丘
累重砂丘とは、新・旧の砂丘が上下に重なり、境界に黒色の旧表土帯がある砂丘列のことです。
・複合砂丘
複合砂丘(complex dune)とは、中間型で、平列砂丘が他の砂丘と部分的に累重する砂丘列のことです。
・内陸砂丘
内陸砂丘とは、砂漠に生じる砂丘です。
・海岸砂丘
海岸砂丘とは、海岸にできる砂丘です。
島国である日本列島に見られる砂丘は、ほとんどがこの砂丘です。
・河畔砂丘
河畔砂丘(かはんさきゅう)とは、砂床河川の中・下流域の流路に沿って形成される砂丘です。
・湖岸砂丘
湖岸砂丘とは湖岸にできる砂丘です。
・古砂丘
古砂丘とは、更新世に堆積し、硬く固結している状態です。
・新砂丘
新砂丘とは、完新世に堆積し、砂は固結していない状態です。
年代で細分され、新砂丘Ⅰは縄文時代に堆積、新砂丘Ⅱは縄文後期~古墳時代に堆積、新砂丘Ⅲ 室町時代以降に堆積されています。
・移動砂丘
移動砂丘とは、砂の堆砂や侵食が激しく、特定の砂丘植物だけが生育しているところです。
・固定砂丘
固定砂丘とは、安定砂丘とも言い、砂の移動がない砂丘です。
・半安定砂丘
半安定砂丘とは、多少の砂の移動が認められる砂丘です。
・砂丘列
砂丘列とは、砂丘が波状に列になっている様子です。
鳥取砂丘には、3本の砂丘列が日本海とほぼ平行に走っています。
海岸砂丘では、海岸線に平行する砂丘列が見られます。
・砂丘群
砂丘群とは、砂丘列よりも波状の数が多くなっている様子です。
・砂簾
砂簾(されん)とは、流れるように砂が崩れ落ちた形が簾を連想させる模様のことです。
・風紋
風紋(ふうもん)とは、風速5~6m程度の風によって形作られる筋状の模様のことです。
・砂山
砂山とは、砂が小高くなった所や、砂が積もってできた山のことです。
・乾燥湖
乾燥湖とは、(ドライレイクGroom Dry Lake)とも言い、湖状のところですが、水がなく、乾燥して湖底が砂になっているところを呼んでいます。
・風食
風食(ふうしょく)とは、侵食作用の一種で、風がふきつけたことや、風によって運ばれた土粒子により、岩石や地表が削られ、侵食されること、また、その働きを指します。
風食は砂漠化の要因となることもあります。
・風食凹地
風食凹地(deflation hollow)とは、ブロウアウトとも言い、砂丘でみられる、小さな円形か楕円形のくぼ地のことです。
砂を風から保護していた植生が破壊された場所に、風食によって形成されます。
・風食穴
風食穴とは、風食作用によってできる穴のことです。
・風食洞
風食洞とは、風食作用によってできる洞窟のことです。
・砂漠舗石
砂漠舗石とは、砂漠石畳、礫砂漠、または、デザートペーブメント desert pavement )とも言い、 形成過程としては、
①風雨によって、地表が浸食されて削られていく 過程で、もともと土の中に含まれていた礫が取り残された(deflation model)
②洪水でよそからここへもたらされた(overland flow model)
③土中の礫が地表へ 浮上してきた(upward migration model)
などとして説明されてきたものです。
・砂砂漠
砂砂漠とは、エルグとも言い、岩石砂漠の周辺に分布する砂礫からなる砂漠のことです。
砂丘の発達に特色がみられます。
・砂漠ワニス
砂漠ワニスとは、褐色のニスを塗ったか. のような光沢を示すもので、礫の内部にある極微細な結晶面やひ.びに沿って、地表の水分が毛細管現象で上昇し、石の表面で蒸発し、水に含まれる化学成分が析出、蓄積されて出来たものです。
・風稜石
風稜石とは、風によって吹かれた砂によって磨かれ削られた礫および巨礫や岩片が風食を受けて平滑な面と稜を生じたものです。
風食作用を受けると礫の風上側に平滑な面ができ、その一端に稜ができます。
風向きが変化するか礫が転動すると二個以上の面ができて各面の交わりに鋭い稜ができます。
一稜石、二稜石、三稜石などがあり、そのすべてを含めて風稜石と呼んでいます。
風稜石は砂漠などの乾燥気候に多いのですが、温度や湿度に関係なく,海岸などでほぼ一定の方向に強い風の吹くところにできやすい特徴があります。
・三稜石
三稜石とは、(ドライカンターdreikanter)とも言い、三個の側面で囲まれた礫で,乾燥気候の下で風によって形成されたものです。
砂漠などの乾燥気候の地域に多いのですが、そこに限られるわけではなく、砂漠などの熱い場合と氷河地域の冷たい場合があります。
・レス
レス(ドイツ語: Löss、英語: loess)とは、黄土(おうど、こうど)とも言い、砂漠や氷河に堆積した岩粉が風に運ばれ堆積したものです。
淡黄色、灰黄色、または茶褐色で、成分の組成により色合いが異なっています。
黄土は、0.004~0.06ミリメートルの土の粒子(シルト)から成っています。
黄土と同様の性質ですが、黄土より粒径が大きな土壌を黄砂ということもあります。
中国の華北地方(黄土高原)やヨーロッパ中部~東部、北米中央部などに分布しています。
・ヤルダン
ヤルダンとは、ウイグル語で「険しい崖のある土丘群の地」の意味で、粘土およびシルトの砂塵によって切られた溝やグルーブのことです。
トルコ語のyarは崖の意味で、砂漠の中にある側面が急崖となる細長い列状の丘のことです。
一定の風向をもつ風の侵蝕によって生じたとされています。
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