温泉と原発の放射能の違い

温泉と原発の放射能の違いについて述べます。

(1)放射能泉の成分
今回、福島第1原発から放出されていた放射性物質は主にヨウ素・セシウム・キセノン・テルルと言った放射性核種で、プルトニウムは検出されていません。
放射性物質は、私たちの身近な温泉にもいっぱい入っています。
放射能泉って聞いた事がないですか?
放射能泉は、文字通り放射能を含む温泉です。
放射能というと怖いイメージがありますが、温泉中に含有されるラドンは常温で気体、湧出後は空気中に散飛するため全く心配ありません。
放射能泉には、
①鉱物から放出される放射線による効能が期待できる温泉
②気体のラドンから放出される放射線による効果が期待される温泉

の二種類に分類されます。
温泉の中に含まれる放射性成分には、
①ラドン(Rn:222Rn)
②ラジウム(226Ra)
③ラドンの放射性同位体トロン(Tn:220Rn)
④アクチノン(An:219Rn)
等が存在しますが、日本の放射能泉としては「ラドン」が主流となっています。
ラドンはラジウム元素の放射性崩壊によって作られるガスで、当然放射能があります。
①外気....平均ラドン濃度は、おおよそ数(ベクレル/m3)です。
②室内.... 数十から数百(Bq/m3)の幅を持ち、平均は約30から80(ベクレル/m3)です。
③土中.... 土の隙間にある空気にあるラドンは、750(ベクレル/m3)から370万(ベクレル/m3)の幅を持っており、ほとんどの土は、土中の空気1立方メートル当たり7000(ベクレル)のラドンを含んでいます。
④地下水.... 溶けているラドンの量は、3000万から4000万(ベクレル/m3)の幅を持っています。

(2)放射能泉の種類
では、この放射能泉は日本にどれくらいあるのでしょうか?
北海道から鹿児島までいっぱいありました。
広島県は19箇所も温泉がありました。
登別温泉とか玉川温泉、三朝温泉、有馬温泉は有名です。
愛媛県でも、湯ノ浦温泉はよく利用しました。

北海道....カルルス温泉 登別温泉 二股ラヂウム温泉
青森県....酸ヶ湯温泉 嶽温泉 荒川温泉 秋元温泉
秋田県....玉川温泉
岩手県....夏油温泉
宮城県....追谷温泉 湯ノ原温泉
山形県....飯豊温泉
福島県....猫啼温泉 母畑温泉 片倉温泉 斉藤の湯温泉 馬場の湯温泉 入道の湯温泉
茨城県....中根温泉 相川温泉
栃木県....小砂温泉
群馬県....奈女沢温泉
埼玉県....名栗温泉 山田温泉
新潟県....村杉温泉 栃尾又温泉
福井県....虹岳島温泉
山梨県....増富温泉
長野県....天竜峡温泉 蝶ヶ岳温泉 信州まつかわ温泉 たかもり温泉 馬羅尾天狗岩温泉
岐阜県....くつかけの湯温泉 栗本温泉東山温泉 ローソク温泉 夕森温泉 白狐温泉 あけ世温泉 恵那ラヂウム温泉 山神温泉 柿野温泉
愛知県....猿投温泉 小渡温泉
三重県....赤目温泉温泉 香落渓温泉
滋賀県....石山温泉 南郷温泉 マキノ白谷温泉
京都府....湯の花温泉 るり渓温泉 北白川天然ラジウム温泉
大阪府....津峡温泉 伏尾温泉 天見温泉 石切温泉
兵庫県....ハチ北温泉 こんだ薬師温泉 太山寺温泉 有馬温泉 岩屋温泉 波賀温泉
鳥取県....関金温泉 三朝(みささ)温泉 大山温泉
島根県....鷲ノ湯温泉 華蔵温泉 匹見峡温泉 亀嵩(かめだけ)温泉 柿木温泉 むいかいち温泉
岡山県....怒塚山温泉 粟井温泉 苫田温泉 由加温泉 鷲羽山吹上温泉 百々温泉 倉見温泉 神郷温泉 あわくら温泉
広島県....湯来温泉 湯の山温泉 宮浜温泉 矢野温泉 湯坂温泉 瀬戸温泉 養老温泉 鞆の浦温泉 神勝寺温泉 比婆山温泉 小瀬川温泉 岩倉温泉 羅漢温泉 潮原温泉 水神の湯温泉 温井温泉 龍頭峡温泉 三段峡温泉 千代田温泉
山口県....川棚温泉 三丘温泉 湯谷温泉 湯野温泉 宗方温泉 持世寺温泉 片倉温泉 阿知須温泉 むつみ温泉 由宇温泉 錦帯橋温泉 雙津峡温泉 呼鶴温泉 周坊大島温泉 湯ノ口温泉
香川県....塩江温泉郷 ニューレオマ天然温泉 湯元さぬき瀬戸大橋温泉 ゆ~とぴあみろく温泉 サン・オリーブ温泉
愛媛県....松山温泉 湯ノ浦温泉
高知県....あしずり温泉
福岡県....二日市温泉 筑後川温泉 薬王寺温泉 所田温泉 柿下温泉 三日月温泉 天名水温泉 庄内温泉 筑後川温泉
佐賀県....熊の川温泉 古湯温泉 多久温泉 神崎温泉
熊本県....菊鹿温泉 七城温泉
宮崎県....安久温泉
鹿児島県....岩戸温泉 阿久根温泉

(4)放射能泉の効能
これらの温泉では、浴用・飲用でも体内に吸収されますが、呼気によってすぐ体外に排泄されます。
ラドンは吸入が一番良く、 浴槽を仕切って、ラドンを吸入しやすくした浴場も見られます。
高尿酸血症、痛風、尿路慢性炎症、糖尿病に効果があり、下垂体副腎系、卵巣、睾丸の機能を高める作用もあります。
浴用によって腎機能は改善され、鎮静的に作用するので、神経痛、リューマチ、神経麻痺、自律神経過敏状態等に利用されます。
尿酸を尿から出すので「痛風の湯」とも言われます。
ただし、放射能泉は湯あたりを起こしやすいので注意が必要です。
無色透明な湯で、薬効の効率がもっとも高いです。
なお、放射能泉は空気に触れたり、時間が経つと効能成分が失われやすいので、温泉が浴槽の下から注がれている風呂が理想的だと言われています。

(5)温泉と原発の放射能の違い
例えば、体に良くて、飲泉可能な新潟県の村杉温泉は、700ベクレルです。
先日、東京都で測定された水道水は 210ベクレルです。
どうして村杉温泉は良くて東京都の水道水はいけないのでしょうか?
両方とも放射線に違いはありませんが、違うのは自然由来の放射線か、人工的な放射線かです。
自然由来では、先に述べた放射能泉や宇宙から地上に降り注いでくる宇宙線のように、あらゆる場所で常に微弱な放射線が照射され、人を含む全ての生物は常にそれを被曝しています。
でも、ヨウ素には放射線を出さないタイプ(安定同位体)のヨウ素127と、放射線を出すタイプ(放射性同位体)のヨウ素129、ヨウ素131の3種類があります。
天然のヨウ素はすべて安全なヨウ素127で、放射性のヨウ素は存在していません。
今回、福島第1原発の事故で検出されたヨウ素はヨウ素131なので、安全性は全く違うと言ってもいいでしょう。
つまり、全国の放射能泉は安全な放射能だということが言えると思います。
スポンサーサイト
最新記事
カテゴリ
リンク
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

月別アーカイブ
カウンター
検索フォーム
QRコード
QR