中新世について

地質時代には、いろいろな時代がありますが、今回は中新世について調べてみました。

新生代 新第三紀 中新世(ちゅうしんせい、Miocene)は地質時代の時代区分の一つです。
【期間】
新生代の新第三紀を二つに分けたときの最初の世で、古第三紀漸新世と新第三紀鮮新世との間に位置します。
約2,303万年前から約533万年前までの期間と言われていますが諸説あります。
この時期は、六つに細分されています。
・アキタニアン(Aquitanian、2303万年前 - 2044万年前)
・バーディガリアン(Burdigalian、2044万年前 - 1597万年前)
・ランギアン(Langhian、1597万年前 - 1382万年前)
・サーラバリアン(Serravallian、1382万年前 - 1162万年前)
・トートニアン(Tortonian、1162万年前 - 725万年前)
・メッシニアン(Messinian、725万年前 - 533万年前)
【名前の由来】
この時代は第三紀の後半部分という位置づけでした。
名前の由来は簡単で、三番目の時代という意味です。
しかし、この区分は近年廃止され、PaleogeneとNeogeneの二つの時代に分割されました。
日本では今のところ、旧来の呼び方を元に、古第三紀と新第三紀と呼んでいます。
第三紀は、地質学者ジョヴァンニ・アルドゥイノが18世紀に提唱した時代区分です。
彼は北イタリアの地層から、地球の年代を三つに区分しました。
現在と無理やり合わせて紹介すると以下のようになります。
・化石の出ない地層の示す第一紀・・・先カンブリア時代。ただしネーミングの元になった地層は実は古生代と解っています。
・不完全な生物のいた第二紀・・・古生代、中生代
・現代的な第三紀・・・第三紀
さらにこれに、人間の時代である第四紀が加わっています。
これらの時代区分のうち、第一紀や第二紀はその示す時代が広すぎることがわかり、今のより洗練された時代区分に取って代わられます。
なお、当時のキリスト教的世界観では、第一紀はノアの洪水の起こる前、ノアの洪水が起こったのは第二紀であるという当てはめもされています。
中新世は、第三紀では真ん中あたりという意味なのでしょう。
【生物】
海と陸の生物相はより現代に近づいています。
オオカミ類、ウマ類、ビーバー類、鯨偶蹄類(シカ類、ラクダ類等)、カラス類、カモ類、フクロウ類、メガロドンなどは、中新世にすでに存在していました。
ヒト科もこの時代に現れました。
アフリカ大陸がユーラシア大陸と繋がったことで両大陸の生物が行き来するようになりました。
北アメリカ大陸とユーラシア大陸もベーリング陸橋でしばしば繋がったため生物が往来していました。
一部の大型哺乳類の系統(肉歯目、束柱目など)が姿を消し、奇蹄類も次第に衰えていく一方、アフリカから他の大陸に生息域を広げた長鼻目(ゾウ類)が大いに繁栄し、偶蹄類も勢力を拡大していきました。
孤立している南アメリカ大陸とオーストラリア大陸のみ、異なった動物相です。
【植物】
植物ではC4型光合成を行うものが増加しました。
中新世前期の"阿仁合(あにあい)型植物群"はアンティポ7ブナ、カハノキ属、ハンノキ属、クマシデ属、ニレ属などからなり、落葉広葉樹が優占していました。
日本海誕生の頃(1800万年~1500万年前)は温暖な時代でした。
富山県の八尾からも暖かい海に棲む貝の化石を含む地層が見つかっていることは有名です。
この時代の"台島(だいじま)型植物群"はフウ属、パロティア属(マンサク科)、コンプトこア属(ヤマモモ科)、カリア属(クルミ科)、常緑のカシ類やクスノキ科、メタセコイア属などからなり、温暖系の植物が多いのが特徴です。
その後、日本列島は再び寒冷化しました。
中新世後期には、ムカシブナが広く分布していたほか、ナラ属、カバノキ属、カエデ属などに現生種にきわめて近い種類が現れました。
一万、 7ウ属、ユリノキ属、イチョウ属、メタセコイア属など第三紀に特徴的な要素もまだ残っていました。
なお、現在みられるイチョウには野生のものはないと思われ、人間の保護によって生き残ってきた貴重な例だそうです。
【岩石】
大陸はほぼ現在の様相ですが、北アメリカ大陸と南アメリカ大陸は離れていました。
ヨーロッパのアルプス山脈と北アメリカのロッキー山脈で造山運動が始まっています。
先に述べたように、日本がユーラシア大陸から分離し、日本海が形成され、これに伴う海底火山活動で日本各地にグリーンタフと呼ばれる凝灰岩層が発達しました。
この紀に海面が低くなったことでジブラルタル海峡が閉じ、海水の蒸発により地中海は非常に塩分の濃い海となったそうです。
愛媛県の地質は、1200~1500万年前に、高浜層群、興居島層群 、石鎚層群が形成され、1400万年前に高月山花崗岩類が形成されています。
石鎚山は、1500万年前までは活火山でした。
高縄山も、1000~1600万年頃までは火山活動をしていました。  
【気候】
中新世は新第三紀以降から現在に至るまでの期間では最も気温が高い時代であり、一般的に温暖でしたが、寒冷化は徐々に進行し、南極大陸には氷床が発達・拡大していきました。
そして、中新世の終わりには氷床は大陸のほとんどを覆うようになっていました。
これが更に地球を冷し、以降、氷河期が訪れることになります。
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