韓国岳と硫黄山について

先日、250年ぶりに噴火した、霧島連山の「硫黄山」を紹介しました。

この「硫黄山」のすぐ近くに「韓国岳」があります。
九州に何故「韓国岳」があるの?と思う人も多くいると思います。
韓国と何らかの縁やゆかりがあるかを調べてみました。
「韓国岳」は、九州南部に連なる霧島山の最高峰で、宮崎県えびの市・小林市、鹿児島県霧島市の境界にまたがっています。
「韓国岳」は、かんこくだけと読むのかと思っていましたが、(からくにだけ)と読むそうです。
「唐国岳」と表記されている文献もあるそうですが、国土地理院国土基本図では「韓国岳」と表記されており、「韓国岳」が正式な表記だそうです。
古くは「霧島岳西峰」「筈野岳」「雪岳」「甑岳」とも呼ばれていたそうです。
山の名の由来として、江戸時代以前は山頂付近の登山道が険しく難路であり登山者が殆どいなかったこと、あるいは山頂付近に草木が乏しいことから空虚の地すなわち空国(むなくに、からくに)あるいは虚国(からくに)と呼ばれるようになったという説があります。
つまり、「空国」から「虚国」そして「韓国」へと変化したと考えられています。
また『宮崎県の地名』(1997年)によれば、「韓国岳」は、「古事記」上天孫降臨段にある「向韓国、真来通笠沙之御前而・・・」に由来すると思われるとなっています。
これは、「山頂からは韓の国(朝鮮半島)まで見渡すことができるほど高い山なので「韓国の見岳(からくにのみたけ)」と呼ばれた」との説です。
標高1700mの高い山ですが、実際には山頂からは朝鮮半島を見ることはできないそうです。

「韓国岳」は、霧島火山群の中でも比較的新しい新期霧島火山に属し、古い時期に形成された「白鳥山」、「夷守岳」、「獅子戸岳」、「大浪池」などの火山群に重なるようにして形成されました。
山体を形作る地質はおおまかに古期溶岩、中期溶岩、新期溶岩に分けられています。
1万8千年前に噴出した古期溶岩は北東部山麓の小林市大出水から環野にかけてわずかに露出しており、中期溶岩は北東部山腹の標高900m以下の斜面に分布しています。
標高900mから上は1万5千年前以降に噴出した新期溶岩からなり、火砕流と軽石の噴出が繰り返されてできた噴石丘となっています。
歴史上、山頂で噴火したという記録はないのですが、1768年(明和5年)に北西側山腹から溶岩が流出し、今回噴火が見られた「硫黄山」が形成されています。
山体が形成された後に火口北西部で爆発が起き、西側の火口壁が崩壊しています。
頂上には直径900m、深さ300mの火口があり、雨が続くと池ができるそうです。
また、冬にはよく冠雪し、霧氷なども見られます。
北西山腹にえびの高原が広がり、南西山腹に大浪池があります。
山腹はハリモミ、ミズナラ、ブナ、クヌギなどの林となっており、野生のシカが多く見られます。
山頂付近にはミヤマキリシマ、マイヅルソウ、ススキなど、火口壁にはヤシャブシ、シロドウダン、ヒカゲツツジなどが見られます。
宮崎県小林市と鹿児島県霧島市を結ぶ県道付近からいくつかの登山道が整備されています。
駐車場やビジターセンターの充実しているえびの高原からのルートがもっとも一般的です。
山頂から南方の眺望は抜群で、霧島山系の山々や霊峰高千穂峰を展望でき、遠くは鹿児島湾の「桜島」や「高隈山」も眺望できるようです。
また、「韓国岳」の山頂から、「獅子戸岳」、「新燃岳」、「中岳」と縦走して高千穂河原へと降りるルートも縦走路として人気が高いそうです。
また、この「韓国岳」を訪れる韓国人も多いようです。
彼らは鹿児島市から団体バス来て、「韓国岳」のトレッキングを楽しんでいくとのことです。

そして、先日紹介した「硫黄山」ですが、20日朝まで噴火が続いていたのですが、午前6時半ごろに停止し小康状態になっているそうです。
一方で水蒸気とみられる白い噴煙が火口から約100mの高さまで上がるなど通常より活発な噴気活動が続いています。
19日に33回観測された火山性地震は、20日午後7時~20日午前7時の間は観測されていないそうです。
「硫黄山」は、宮崎県えびの市にある標高1317mの山です。
活火山である霧島火山において最も新しい火山で、種類は溶岩ドームに分類されています。
「韓国岳」の北西、えびの高原に位置し、山体の西斜面に宮崎県道・鹿児島県道1号小林えびの高原牧園線が走っています。

ファイル:Karakunidake summit 02.jpg
「韓国岳」の山頂です。
溶岩だらけでごつごつとした印象です。

ファイル:Io-yama 2012-11-18.jpg
「韓国岳」から見た「硫黄山」の様子です。
奥のほうには池が形成されているのがわかります。

ファイル:Iousan2015miyazaki2.jpg
「硫黄山」の火口内部の様子です。
今はここが噴火しているのでしょうか?
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