霧島連山の硫黄山が250年ぶりに噴火

霧島連山の硫黄山が噴火しました。

宮崎、鹿児島県境にある、霧島連山のえびの高原・硫黄山(標高1317m)が4月19日午後3時39分ごろ、噴火しました。
硫黄山の噴火は1768年以来で、250年ぶりだそうです。
噴煙は最高で約500mまで上がり、火口周辺で大きな噴石の飛散も確認されました。
噴火して、硫黄山の南から撮影した気象庁のライブカメラによると、午後3時44分ごろに大きく噴火しています。

霧島連山は、九州南部の宮崎県と鹿児島県県境付近に広がる火山群の総称であり、霧島山、霧島連峰、霧島山地あるいは霧島火山群とも呼ばれています。
最高峰の韓国岳(標高1,700m)と、霊峰高千穂峰(標高1,574m)の間や周辺に山々が連なって山塊を成しています。
火山群は大まかに北西から南東の方向へ並ぶ傾向を示しており、大浪池や韓国岳などを含む北西部(韓国群)と、高千穂峰や新燃岳などを含む南東部(高千穂群)に分けられています。
地熱が豊富であり、霧島温泉郷などの温泉地に恵まれ大霧発電所では発電にも利用されています。
硫化水素や二酸化炭素を噴出する噴気孔が散在し、「霧島火山群」として日本の地質百選にも選定されています。
地質は、四万十層群と呼ばれる地層と、その上に重なっている第三紀火山岩が基盤となっています。
火山活動は、約60万年前以前の活動、約60万~約33万年前の古期霧島火山、約33万年前以降の新期霧島火山に分けられています。
つまり、加久藤火砕流の噴出から現在までを新期霧島火山と定義しています。
大噴火を起こした加久藤カルデラの南縁付近で火山活動が繰り返され、約30万年前から約13万年前にかけて主に安山岩から成る栗野岳、湯ノ谷岳、古烏帽子岳、獅子戸岳、矢岳などが形成されました。
約13万年前に白鳥山や蝦野岳などがつくられた後は活動が東西に分かれ、西部では大浪池、韓国岳、甑岳などが、東部では大幡山、夷守岳、二子石、中岳、新燃岳、高千穂峰などが形成されています。
この期間は、えびの岳火山での噴火(2.3 km3 DRE)、約4.5万年前に大浪池での噴火(2.9 km3 DRE)、約7600年前に古高千穂峰での噴火(2.11 km3 DRE)、約4600年前に御池での噴火(1 km3 DRE)などの活動を起こしています。
完新世に入ってからも大幡池や御池などの噴火がありました。
有史以降の噴火活動は御鉢と新燃岳に集中しています。
御鉢では玄武岩質安山岩~玄武岩、新燃岳では安山岩~デイサイトのマグマを中心に噴出しています。
そして、近世になってからは韓国岳の北西に硫黄山が形成されています。
有史以降も噴火を繰り返す活火山(気象庁の活火山ランク付けはB)です。

最近では、韓国岳と、高千穂峰との中間付近に位置する新燃岳と、高千穂峰の近傍にある御鉢で、活発な火山活動が続いていました。
今年に入って、硫黄山の南東約5kmにある新燃岳で、3月6日に7年ぶりの爆発的噴火が発生し、噴火警戒レベル3が継続していました。
硫黄山でも、今年2月後半から火山性地震が増加していました。
小規模な噴火の恐れがあるとして、2月20日に噴火警戒レベルを1(活火山であることに留意)から2へ引き上げていました。
そして、昨日の噴火で、気象庁は噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から3(入山規制)に引き上げました。
火山噴火予知連絡会会長で、京都大名誉教授の石原和弘さんの話では、「白っぽい噴煙の色などからおおむね水蒸気噴火と言っていいだろうが、今後は分からない。1990年代に大火砕流が発生した長崎県・雲仙普賢岳噴火災害は水蒸気噴火から始まった。霧島連山は地下深部のマグマの上昇が続いており、今回の噴火は2011年の新燃岳の噴火から一連の流れにある。新燃岳など霧島連山全体の火山活動に数年スケールで注意が必要だ」と言っていました。
霧島連山に限らず、日本列島では噴火の連鎖反応を起こしています。
噴火がないのは四国くらいですが、四国もどうかわからないような気がします。
大断層である中央構造線は、九州から四国、そして本州へと続いているし、石鎚山や高縄山は昔は噴火していた歴史もあります。
気をつけようといっても、こればっかりはどうしようもないとは思いますけど。

霧島連山
霧島連山の位置関係を示した地図です。
(気象庁より)


硫黄山は、韓国岳の横にあります。

 
硫黄山の様子です。
(気象庁のライブカメラより)
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