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凍土壁95トンの費用対効果

東京電力は1日、福島第一原発の汚染水対策として1~4号機を囲う「凍土壁」について、汚染水の発生を抑制する効果は1日あたり約95トンとする評価結果を公表しました。

「凍土壁」は1~4号機を地中約30mに打ち込んだ約1500本の凍結菅で取り囲み、冷却剤を循環させて地盤を凍結させる「氷の壁」です。
山側から流れてくる地下水をダムのようにせき止め、原子炉建屋などに流れ込んで高濃度汚染水が増えるのを抑える効果を狙っていました。
2014年に建設が始まりました。
昨年8月に最後まで凍らせずにいた区画の凍結が始まり、これまでに地中の温度がほぼ全域で0度以下になったことから、東電は「凍土壁」がほぼ完成したとして効果を検証していました。
そして、東電によると、「凍土壁」完成前に一日あたり490トンあった汚染水は、380トン減ったそうです。
ただ、汚染水対策は凍土壁以外にも行われています。
380トンのうち、凍土壁だけで減ったのは、このうちの「95トン」程度です。
単独での効果としては、あまりにも少ないものでした。
「凍土壁」には約350億円の国費が投入されています。
原子力規制委員会は当初から「井戸の方が有効では」と効果を疑問視していました。
建屋への地下水流入への対策は、「凍土壁」のほかには、
・敷地を舗装し雨水の浸透を抑制
・建屋手前で地下水バイパスでくみ上げる
・土壁を超えた地下水を井戸でくみ上げる
の4段構えで行っています。
そして、建屋周辺の井戸などを合わせた「凍土壁」以外の複数の対策による低減量は285トンです。
これは「凍土壁」の3倍の効果です。
そして「凍土壁」は、氷を維持する電気代だけで年に十数億円がかかるそうです。
これって、完成と言えるのでしょうか?
これでは「95トン」の費用対効果が問われると思います。
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