アメリカの「異例寒波」と、その原因について

アメリカでは、「異例寒波」が深刻のようです。

このうち冬も温暖な気候で知られる南部フロリダ州の北部にある州都タラハシーで、1月3日に雪が降ったそうです。
タラハシーで雪が降ったのは28年ぶりだということで、地元の人たちが撮影した映像からは、町に雪が降る様子や住宅の庭や車に雪がうっすらと積もっているのがわかりるそうです。
北東部はもっと深刻で、猛烈な吹雪に襲われ、東海岸一帯では前日からの吹雪で約8万戸が停電したほか、交通機関にも混乱が生じているそうです。
4日は、アメリカ国内の航空便5千便以上が欠航していました。
ニューヨークのラガーディア空港とジョン・F・ケネディ国際空港は視界不良のため航空機の離発着を中断したそうです。
その後、ラガーディア空港は離発着を再開したが、ジョン・F・ケネディ国際空港は5日朝以降の再開となる予定。
アメリカ国立気象局は、ノースカロライナ州からメーン州までの東海岸一帯に暴風雪警報を発令しています。
風速は時速113km(秒速31m)超で、ボストン周辺では30cmの積雪があり、今後もさらなる積雪が予想されています。
また、ニュージャージー州の一部地域では約45cmの積雪が記録されました。
北東部では500人近い州兵が動員され、救助活動の支援などにあたっていますが、今回の寒波では、路面の凍結による交通事故や凍死などで少なくとも17人が死亡する事態となっているそうです。

アメリカでは、年末から異常な寒さでした。
フメリカ北部の広い地域で記録的な寒波に見舞われ、アメリカのメディアによると、ミネソタ州インターナショナル・フォールズでは12月27日朝、気温が氷点下38度まで下がり、93年前の1924年の最低気温記録を塗り替えたそうです。
ペンシルベニア州の五大湖沿岸にあるエリーでは12月26日までの2日間の積雪量が149cmと同州での観測記録を更新しています。
アメリカでは、気温が低いだけではなく、大雪のほうも大変なことなっています。
ペンシルバニア州ではこれまでの最高降雪記録を「4倍上回る」86cmの降雪となっており、大雪に対しての非常事態宣言が発令されています。
あまりの寒さに、サメも凍っているそうです。
12月27日に、大西洋ホオジロザメ保護団体は低温ショックによって座礁して死んでしまったオナガザメがいたことをFacebookで報告しています。
そして12月30日にも同様に低温ショックで座礁したサメを発見しています。
3匹とも検死しようとしたものの、体が凍っていて即座に検死できる状態ではなかったそうです。
そのため、体が適度に解凍されるまで待って形態計測データや臓器・細胞のサンプルが集められたとのことです。

これもこれも、「爆弾低気圧」でかたづけられていますが、ここ数年前からの異常気象は、地球が徐々に住みにくくなっていることの裏づけだと思います。
異常気象の原因として、
① ブロッキング
気象におけるブロッキング現象(Blocking なお、英語ではBlockと呼ぶ)とは、偏西風などの大規模な風の南北の流れの振れ幅(蛇行)が大きくなり、その状態が長期間続き低気圧あるいは高気圧が移動せず停滞する気象現象のことです。
同じ天候が長期間続くため、長雨、豪雨、旱魃、熱波、寒波などといった、いわゆる異常気象を引き起こしやすいとされています。
②テレコネクション
・エルニーニョ・南方振動(ENSO)
エルニーニョ・南方振動(エルニーニョ・なんぽうしんどう、英語:El Niño-Southern Oscillation、ENSO、エンソ)とは、
大気では インドネシア付近と南太平洋東部で海面の気圧がシーソーのように連動して変化し、 海洋では 赤道太平洋の海面水温や海流などが変動する等、各々の相が数か月から数十か月の持続期間を持つ地球規模での自然現象の総称です。
大気に着目した場合には「南方振動」、海洋に着目した場合には「エルニーニョ現象」(もしくは、単に「エルニーニョ」)と呼び分ける場合があります。
エルニーニョ現象と南方振動は当初は別々に議論されていましたが、研究が進むにつれて両者が強く関係していることが明らかになり、「エルニーニョ・南方振動(ENSO)」という言葉が生まれたそうです。
・南極振動(AAO)
南極振動(なんきょくしんどう、英語:Antarctic oscillation)とは、 南極と南半球中緯度地域の気圧が相反する傾向で変動する現象。南極の気圧が平年よりも高いと中緯度地域の気圧は平年より低くなり、南極の気圧が平年より低いと中緯度地域の気圧は平年より高くなる現象のことです。
・北極振動(AO)
北極振動(ほっきょくしんどう、英語:Arctic Oscillation)とは、北極付近と中緯度の地上気圧が互いにシーソーのように変動する現象のことです。
北極付近の地上気圧が平年よりも高い時には中緯度の地上気圧が平年よりも低くなり、その一方で北極付近の地上気圧が平年よりも低い時には中緯度の地上気圧は平年よりも高くなります。
・北大西洋振動(NAO)
北大西洋振動(きたたいせいようしんどう、North Atlantic Oscillation)とは、北大西洋のアイスランド低気圧とアゾレス高気圧の間で、気圧が伴って変動する現象のことです。
気圧自体はもとより、低気圧は高気圧の位置もやや変化します。
・マッデン・ジュリアン振動(MJO)
マッデン・ジュリアン振動(Madden Julian Oscillation)とは、熱帯赤道域上空で対流活動が活発な領域(大気循環場)が約1~2か月かけて東に進んでいく現象で、大気振動のひとつです。
・ダイポールモード(IOD)
ダイポールモード(Indian Ocean dipole)とは、インド洋熱帯域において初夏から晩秋にかけて東部で海水温が低くなり、西部で海水温が高くなる大気海洋現象です。
それに伴って起こる風や気候の変化を含み、エルニーニョ現象と同様に世界の気候に大きな影響を与えることが明らかになりました。
③大規模な火山の噴火
火山の大規模噴火で発生するSO²というガスが気温の低下をもたらします。
このSO²は、長い間大気中を漂い地球全体を覆い太陽光を遮断します。こうして、世界的に気温を低下させてしまうのです。
1783年に発生したアイルランドのラキ山噴火では、ヨーロッパで記録的猛暑に続き、寒冬をもたらしました。
日本でも冷害となり、長野県から群馬県にまたぐ浅間山の噴火も重なり天明の大飢饉をもたらした可能性があると言われています。
④太陽活動の変動
太陽活動の低下で太陽風磁場が弱くなります。
すると、それまで太陽系に入って来れなかった太陽系等外からの宇宙線が直接地球に届いて「より沢山の雲が発生する」ようになり、雲は太陽光線を宇宙に反射するから、その分地球は寒冷化することになるとの説です。
⑤地球温暖化
地球温暖化とそのメカニズムとして、地球は太陽光のエネルギーを吸収し、同じだけのエネルギーを. 赤外線で宇宙に放出することにより温度をほぼ一定に保っています。
大気中に二酸化炭素等の温室効果気体が増えると、赤外線のエネ. ルギーを宇宙に放出する効率が悪くなり、その分だけ地表付近の温度が高くなります。
これが地球温暖化です。
産業革命以降、大気中の. 二酸化炭素濃度はそれまでの3割も高くなり、さらに増加し続けています。
地球の平均気温も、20世紀の間に0.7℃ほど上昇しています。
この地球温暖化は、人為的なものに起因するものが大きいと思われます。
⑥ヒートアイランド
ヒートアイランドとは、都市に人口が集まり、中心部には高層建築物が建ち並び、自動車・電車などの交通機関からの排熱、冷暖房設備からの排熱、コンクリートやアスファルトで地表面が覆われることによる熱の蓄積、地表面が人口建造物で覆われるために風が弱まり上空の冷たい空気との混合が弱まります。
これらの理由の結果として、都市の中心部は郊外に比べて気温が高くなります。
この気温が高いところは等温線図上では閉曲線となり、地形図上の地形になぞらえると島のように見えるので、都市の中心部の高温なところをヒートアイランド(熱の島)と呼ぶようになりました。
ヒートアイランドは、猛暑や熱帯夜を招くだけでなく、熱中症の発症を助長するほか、局地的豪雨.をはじめとする異常気象を誘発することになります。
⑦森林破壊、砂漠化(土地の不毛化)、氷河や永久凍土の融解などの、土地利用(地面の状態)の変化

私たちは、イギリスの産業革命以降、化石燃料を使用することで、産業化・工業化を進めてきました。
自動車の普及も活発に進んでいます。
こうして現代の便利な生活が維持される一方、二酸化炭素を始めとする大量の温室効果ガスが排出されています。
この人間よって排出された温室効果ガスによって地球温暖化が進み、その結果気候変動が起こり、異常気象の発生に結び付いています。
このように、異常気象は、人間が招く地球温暖化の影響が非常に大きいと指摘されています。
なので、私たちは地球温暖化の原因となる温室効果ガスの排出を削減する対策を急がないといけません。
今でも、世界各国各地域で地球温暖化対策は行われていますが、トランプさんのように、地球温暖化に協力しないリーダーも出てきています。
国の政策、企業の努力や取組みは、温室効果ガス排出削減や地球温暖化対策にとって大きな効果を表します。
しかし、それだけではなく、私たち一般市民一人一人が、日常生活で温室効果ガス排出削減のため、意識して取り組むことも非常に大切です。
節電や節水、公共交通機関の利用など、身近でできることが様々あります。
こうした小さな取り組みは、なかなか目に見える形で成果を実感できないので、なんとなく「やってもやらなくても同じじゃない」という心理になりがちです。でも、小さな取り組みができるからこそ物事は変えられていくのだと思います。
異常気象は、地球破壊への前触れだということを、みんなで思わないといけません。

 
1月4日、記録的な寒波が1週間続く米国で、北東部が猛烈な吹雪に襲われ、東海岸一帯では前日からの吹雪で約8万件が停電したほか、交通機関にも混乱が生じています。
ブルックリンで撮影しています。


アメリカが歴史的な寒波と大雪に見舞われていますが、ミネソタ州では 12月27日、最低気温が「 -38℃」にまで下がり、1924年に記録された低温気温を更新して、史上最も低い気温記録となっています。
そして、極めて低い気温の中でしか出現しない「光柱」が、アメリカ本土で見られるという事態となっています。
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