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海溝について

海溝について調べてみました。

海溝(かいこう、trench)とは、海底が細長い溝状に深くなっている場所のことで、その深さは深いものでは水面下1万mに達します。
海溝と同じような海底構造にトラフ(trough、舟状海盆)があります。
海溝とトラフとの使い分けとして、6,000m以上の深さのものを海溝と呼び、それより浅いものはトラフと呼ばれています。
南海地震、東南海地震を起こすとされている南海トラフなどは、浅いだけで海溝と同じ沈み込み帯ですが、トラフの中にはそれとは異なり他の成因のものもあります。
世界の海溝を紹介します。

①マリアナ海溝
マリアナ海溝(マリアナかいこう、Mariana Trench)は、北西太平洋のマリアナ諸島の東、北緯11度21分、東経142度12分に位置する、世界で最も深い海溝です。
太平洋プレートはこのマリアナ海溝においてフィリピン海プレートの下にもぐりこんでおり、北西端は伊豆・小笠原海溝、南西端はヤップ海溝に連なっています。
マリアナ海溝の最深部はチャレンジャー海淵と呼ばれています。
その深さについてはいくつかの計測結果があり、最近までは10,924mで世界最深とされていましたが、最新の計測では水面下10,911mとされ、これでも地球上で最も深い海底凹地(海淵)です。
これは海面を基準にエベレストをひっくり返しても山頂が底につかないほどの深さで、地球の中心からは6,366.4km地点にあります。
その海淵付近まで、潜水艇によって人類は到達しています。

②トンガ海溝
トンガ海溝(トンガかいこう、Tonga Trench)は、南太平洋・トンガ諸島の東にある海溝です。
サモア諸島の南西からトンガ諸島の東を経て、その南側に至る海溝であり、長さは約1,200kmです。
主に北北東から南南西に伸びていますが、北端部では北西-南東方向に湾曲しています。
最大水深は10,882 mと中央部で1万mを超え、南はケルマデック海溝に連なっています。
インド・オーストラリアプレート(トンガプレート)と太平洋プレートの境界であり、太平洋プレートがオーストラリアプレート下に沈みこんでいます。
太平洋プレートが700km以上の深さまで沈み込んでいるため、700kmを超える深さの深発地震が発生することもあります。

③フィリピン海溝
フィリピン海溝(フィリピンかいこう Philippine Trench)とは、フィリピン諸島のルソン島南東からミンダナオ島の東を経て、インドネシアのハルマヘラ島の北東沖に達する海溝です。
別名として、ミンダナオ海溝(Mindanao Trench / Mindanao Deep)やエムデン海溝(Emden Trench)とも呼ばれています。
エムデンの名称は、1927年4月にドイツ海軍巡洋艦エムデンが、当海域において音響測深により水深計測を行い、深海であることを示したことにちなんでいます。
国際名称としては、2008年に開催された大洋水深総図(GEBCO)の第21回海底地形名小委員会(SCUFN)において、フィリピン海溝(Philippine Trench)とされ、エムデンの名称は、エムデン海淵(Emden Deep)として整理されています。
最深部の深さは10,057m です。
ユーラシアプレート(スンダプレート)とフィリピン海プレートの境界でもあり、フィリピン海プレートがユーラシアプレート下に沈みこんでいます。

④ケルマデック海溝
ケルマデック海溝(ケルマデックかいこう Kermadec Trench)は、南太平洋・ケルマデック諸島の東にある海溝。トンガ諸島の南からケルマデック諸島の東を経て、ニュージーランド北島の北東まで至る海溝であり、長さは約1,100kmです。
主に北北東から南南西方向に伸びています。
最大水深は10,047mで、北はトンガ海溝に連なっています。
インド・オーストラリアプレート(ケルマデックプレート)と太平洋プレートの境界であり、太平洋プレートがインド・オーストラリアプレート下に沈みこんでいます。
2011年7月にはケルマディック諸島沖でM7.7の地震が発生しました。
また関連は不明ですが、ニュージーランド南島でも同年の2月と6月にM6規模の地震、前年9月にM7規模の地震が太平洋プレート内の活断層において発生しています。

⑤伊豆・小笠原海溝
伊豆・小笠原海溝(いず・おがさわらかいこう)は、日本の房総半島沖から南東方向に連なる海溝です。
フィリピン海プレートに太平洋プレートが沈みこむことによってできた海溝で、最も深い所では海面下9780mになります。
母島の南東にはやや浅い部分(母島海山)がありますが、ここが伊豆・小笠原海溝とマリアナ海溝との境界点とされることが多く、北に日本海溝および相模トラフ、南にマリアナ海溝が連なっています。
伊豆・小笠原海溝から沈み込んだプレート(リソスフェア)は、伊豆諸島・小笠原諸島付近でマグマとなって上昇し、伊豆・小笠原島弧と呼ばれる火山列島の島弧を作っています。
この海溝付近では八丈島東方沖地震(1972年/M7.2)、父島近海地震(2010年/M7.8)、小笠原諸島西方沖地震(2015年/M8.1)などが発生しています。

⑥千島・カムチャツカ海溝
千島海溝(ちしまかいこう)とは太平洋北西部、カムチャツカ半島南部に発し、千島列島南岸に沿って北海道南東部に至る海溝のことでろ、千島・カムチャツカ海溝とも呼称されています。
その延長はさらに南の日本海溝に連なる[1]。水深は大部分が7,000m以上で、最も深い所は海面下9,550mになります。
北端はベーリング島南西沖付近で、ここで東に連なるアリューシャン海溝と接しています。
太平洋プレートが北アメリカプレート(オホーツクプレート)の下に沈み込むことで形成されています。

⑦ニューヘブリデス海溝
ニューヘブリデス海溝は、南太平洋のサンゴ海(Coral Sea)東部、東側のニューヘブリデス諸島(New Hebrides Islands)と、西側のニューカレドニア島(New Caledonia Island)との間を走る海溝のことで、北東にはブーゲンビル海溝(Bougainville Trench)があります。
最大深度は、9,175mです。

⑧ヤップ海溝
ヤップ海溝(ヤップかいこう Yap Trench)は西太平洋・フィリピン海南部にある海溝のことで、西カロリン海溝とも呼ばれています。ヤップ島およびヌグール環礁の東方に位置し、長さは約700kmで、北北東から南南西方向に伸びています。
マリアナ海溝南端より連なるものであり、最深部は8,946mと深く、太平洋プレートがフィリピン海プレート下へ潜り込む場所ともなっています。

⑨プエルトリコ海溝
プエルトリコ海溝(プエルトリコかいこう、Puerto Rico Trench)は、西インド諸島、プエルトリコのすぐ北側に東西に伸びる海溝のことです。
全長は約800km、最深部は8,605mに達し、大西洋で最も深い海溝です。
なお大西洋にはプエルトリコ海溝とサウスサンドウィッチ海溝(South Sandwich Trench)しか存在していません。
この海溝で地震が発生すると大きな津波ができ、プエルトリコ海岸に大きな被害を与えると予想されています。

⑩サウスサンドウィッチ海溝
サウスサンドウィッチ海溝(サウスサンドウィッチかいこう、South Sandwich Trench)は、サウスサンドウィッチ諸島のおよそ100km東を南北に走る海溝です。
全長は約965km、最深部は8,428mです。
南アメリカプレートがサウスサンドウィッチプレートに沈み込むことにより形成され、最深部はザボドフスキー島の北東122kmで、メテオ海淵と呼ばれています。

⑪チリ海溝
ペルー・チリ海溝(ペルー・チリかいこう、Peru-Chile Trench)は、東太平洋のペルーとチリの沖合い約160kmにある海溝で、アタカマ海溝(Atacama Trench)とも呼ばれています。
ナスカプレートの東端が南アメリカプレートに沈み込むことにより形成されており、最深部の深度は8,170m、全長は約5,900km、平均幅は約64km、面積は590,000km²です。
北部では中央アメリカ海溝に連なり、しばしばチリ地震を起こすことで有名です。

⑫日本海溝
日本海溝(にほんかいこう)は、東日本沖の太平洋底に、海岸線にほぼ並行して存在する海溝です。
北は、北海道の襟裳岬沖で大きく東に曲がって千島海溝へと続き、南は、房総半島沖でやや東に曲がり、伊豆・小笠原海溝へ続いています。
また、房総半島沖では相模トラフ方面との三重会合点を形成し分岐しています。
最も深い所は8,020mで、これはエベレスト(8,848m)にも匹敵する深さです。
日本の島は南鳥島を除き、全て日本海溝の西側にあります。
太平洋プレートが西方向に移動し、東日本がある北アメリカプレート(オホーツクプレート)の下に沈み込む場所に形成されています。
太平洋プレートは、日本海溝で北アメリカプレートの下に沈み込んだ先で、フィリピン海プレートの下にさらに沈み込んでいます。

⑬アリューシャン海溝
アリューシャン海溝(アリューシャンかいこう、Aleutian Trench)は、千島海溝の北端からアラスカ湾にかけて存在する海溝で、太平洋プレートが北アメリカプレートに沈み込んでいるプレート境界にあたります。
全長は3,400kmで、最深部の深度は7,679mです。
北アメリカ大陸で南下し、カスケード沈み込み帯に連なっています。
アリューシャン列島は、沈み込み帯で見られる典型的な海洋性島弧です。
アリューシャン海溝沿いでは、太平洋プレートの岩石圏が45度近くの傾斜角で沈み込んでいます。
この海溝付近では、1946年と1957年、1965年にアリューシャン地震(それぞれMw8.1とMw8.6、Mw8.7)、1964年にはアラスカ地震(Mw9.2)が発生しています。

⑭琉球海溝
琉球海溝(りゅうきゅうかいこう)は南西諸島の東方に分布しているフィリピン海プレート西縁に位置する海溝で、南西諸島海溝とも呼ばれています。
最深部は沖縄島南東沖7507mです。
奄美大島および宮古島東方の海底の高まりで三つの部分に分けられており、中央部の海溝地形が最も明らかです。
なお、駿河湾の湾口から九州東方にかけて琉球海溝の北東端に繋がる海溝状の地形が見られますが、海溝よりも浅いトラフであり、南海トラフと呼ばれています。

⑮ジャワ(インドネシア/スンダ)海溝
ジャワ海溝(ジャワかいこう Java Trench)またはスンダ海溝(スンダかいこう Sunda Trench)は、スンダ列島の西側から南側にかけて位置する海溝で、インドネシア海溝とも呼ばれ、長さは約2,600kmです。
インドネシアのスマトラ島北西からジャワ島の南を経て、スンバ島の南へ至るものであり、南西側に凸の弓なりの配置をしています。
最大深度はジャワ島南側で7,125mです。
ユーラシアプレートとインド・オーストラリアプレートの境界であり、インド・オーストラリアプレートがユーラシアプレート下に潜り込んでいます。
2004年のスマトラ島沖地震はジャワ海溝北端部を震源としています。
この地震を契機に、ジャワ海溝付近では大きな地震が頻発しています。

⑯中央アメリカ海溝
中央アメリカ海溝(Middle America Trench)とは東太平洋にある海溝で、メキシコからコスタリカにかけての中南米の南西沖にある沈み込み帯です。
海溝の長さは2750km、深さは最深部で6,669mです。
この海溝は太平洋プレート、リベラプレート、ココスプレート、ナスカプレートと北アメリカプレート、カリブプレートとの境界になっています。
中央アメリカ海溝では大きな断層地震が多く起きています。
中央アメリカ海溝は北部と南部に分けられますが、境目は海側と陸側で違っています。
海側の北部はアカプルコ海溝と呼ばれ、ハリスコ州からTehuantepec海嶺までです。
海側の南部はグアテマラ海溝とよばれ、Tehuantepec海嶺からココス海嶺までです。
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