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沈水海岸と離水海岸について

沈水海岸と離水海岸について調べてみました。

(1)沈水海岸
沈水海岸(ちんすいかいがんshoreline of submergence)は、沈降海岸とも呼ばれ、海面の上昇または陸地の沈降など、陸地の沈水によって形成された海岸のことです。
一般に海岸線の出入りが激しく、溺れ谷と山がちの半島の多い海岸をつくる。V字谷に刻まれた山地が沈水すると、谷は深い湾に、尾根は岬や離島となり、屈曲のある海岸線が形成されます。
①リアス式海岸
丘陵性ないし山地性の地域において、陸上侵食によって形成された谷が、海面の上昇あるいは地盤の下降のため沈水してできた海岸のことです。
海岸線は湾が連なり、出入りに富んでいます。
氷食を受けて形成されたフィヨルドとは成因が違い、また、フィヨルドほど水深が深くはありません。
リアスriasは、スペイン北西のガリシア地方、アストリア地方の山地に発達する細長い入り江の名称リアriaおよびリアの多い地方(Costa de Rias Altas)の名称に由来するそうです。
日本にはリアス式海岸が多数存在しますが、代表的な地形は、東北地方の三陸海岸、愛媛県を含む四国西岸、九州北西岸、若狭湾などです。
②ダルマチア式海岸
山地が沈水してできた、複雑に入り組んだ海岸の一種です。
リアス式海岸では、元の山地が海岸線に垂直に連なっていたのに対し、海岸線に平行な山地が沈水することで形成されます。
クロアチアのダルマチア地方のほか、マレー半島西岸に見られます。
③フィヨルド(fjord)
氷食によってできたU字谷が海面下に沈み、海水が浸入してできた狭くて深い湾のことです。
ノルウェー語に由来し、峡湾または峡江(きょうこう)とも呼んでいます。
湾底は湾口部で浅く、湾中部で深く、ときに水深1000m以上に達することもあります。
支谷は滝をかけた懸谷hanging valleyや枝分れしたフィヨルドを成しています。
高緯度の氷食山地が海岸まで迫っている地域特に、ノルウェー,グリーンランド,アラスカ,チリ,ニュージーランド南部などに典型的に発達しています。
大規模な氷床や氷帽地域の氷河の末端は、海岸に達しても厚さが1000m以上にも及び、海面下まで氷食が行われ深い氷食谷ができるのが特徴です。
④エスチュアリー(estuary)
海に向って三角形に開いた河口部のことで、三角江とも呼んでいます。
海岸平野など、起伏の小さいところの河川が沈水して形成されます。
河口部はゆるやかで潮汐や海水の影響を強く受けます。
南アメリカのラプラタ河口,北アメリカのセントローレンス河口,ヨーロッパのエルベ川,テムズ川などがその例です。
このような河口は、大型船舶の遡航が容易な場合が多いので、しばしば大河口港が発達しています。
ロンドン,ブエノスアイレス,モントリオール,ハンブルクなどはその好例です。

(2)離水海岸
離水海岸(りすいかいがん)は、隆起海岸とも呼んでいますが、土地が海面に対し相対的に上昇(離水)して生じた海岸のことです。
以前海底であった部分が陸上に現れます。
岩石海岸が離水した場合には海食台,堆積台が現れ、また砂質海岸が離水すると海底の砂質の堆積面が現れます。
海水面の低下あるいは地殻変動によって海底が海面上に露出した結果、海岸平野や海岸段丘などが見られます。
①海岸平野(coastal plain)
海岸に面した低平地のことです。
この語は大別して二つの意味に用いられています。
一つは、関東平野,大阪平野,濃尾平野などのように海に面して分布する平地を指し、松本平や甲府盆地などのような内陸に分布する平地(内陸盆地)と対照的に用いる場合です。
この場合は、地形的には低地,台地,丘陵を含め,成因的にも河川および海の営力によってできた各種の地形からなりたっています。
もう一つは今回のような、主として海の営力によって形成された平野で、浅い海底が海面の低下や地盤の隆起運動によって、海面上に現れて陸化した低平な地形を、地形学の分野でとくに海岸平野と呼んでいます。
この形成には第四紀後半の気候変化に伴う海面の変化の影響が大きいと考えられています。
この平野は、もとからある上流の平野に比べて傾きが急で、根釧原野の一部のように複雑に開析された台地をつくる場合が多く見られます。
一般に単調な離水海岸線に発達し、日本では九十九里浜沿岸の平野などに見られます。
アメリカの東南岸沿いには、大規模な海岸平野が発達しています。
②海岸段丘(coastal terrace)
海成段丘とも呼んでいますが、海岸沿いに発達する台地状または階段状の地形のことです。
海面下の平坦面が陸化したもので、海側にゆるく傾く平坦面と、その前面を限る急崖から形成されています。
平坦面の最上部 (内陸側の斜面との屈折点) はかつての海岸線を示し、急崖はかつての海食崖です。
海岸段丘の存在は、過去の陸地が海面に対して相対的に上昇したことを示しています。
段丘の高度差は、局地的な地盤の隆起,沈降と、世界的な海面の上昇、低下が組合わさった結果です。
日本では北海道の日高地方の沿岸、東北の三陸海岸北部、四国の室戸岬近辺などに発達しています。
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