中国での大洪水の様子について

今年の夏は、日本でも至るところで水害が記録されていますが、隣の中国ではその規模はものすごいものです。

まず被害が集中したのは長江中流域で、5月末から7月中旬にかけて豪雨が相次ぎ、「街が海に変わる」かのような大規模な冠水が起きたそうです。
特に湖北省武漢市では一部で2mもの冠水を記録しています。
そして、2017年6月22日から7月にかけて中国の中南部で豪雨により発生した大洪水です。
主な被災地は広東省、広西チワン族自治区、湖南省、湖北省、江西省、江蘇省、安徽省、浙江省、河南省、山東省であり、湖南省は被害の最も深刻な地域でした。
7月1日の湖南省の民政部門に統計によると、この豪雨により、湘西州、懐化市、益陽市など11市州16個所が被災したそうです。被害を受けた人は115.9万人に上り、8.2万人が一時避難し、生活救助が必要な人は3.8万人にのぼったそうです。
農地の被害面積は9.08万ヘクタールであり、うち収穫が不可能な農地の面積は1.14万ヘクタールだけだそうです。
被害総額は少なくとも250億元(約4160億円)だそうです。
1998年の大水害から約20年ぶりとなる「100年に一度の豪雨」と言われ、中国のネットには、「50年に一度、100年に一度の天災が数年おきにやってくるのは勘弁」「三峡ダム(2009年完成)は1000年に一度の水害に耐えるという触れ込みだったでしょ!?」と政府を揶揄する書き込みがあふれたそうです。

中国では近年、突発的な豪雨により街が冠水する"都市水害"が多発しています。
2012年の北京市では、豪雨により25人が溺死する惨事となっていました。
無計画な都市開発により排水能力が整備されず、ひとたび豪雨が起きると低地にはあっという間に水が集まります。
大都市・北京の真っただ中にいながら車の中で溺死するという信じられないような事件が起きていました。
中国政府は、それからは排水網や貯水池の整備を進めてきたそうですが、今回の豪雨で対策が不十分だったことが明らかになりました。
日本でも、都市部の道路で冠水しているところがニュースで流れているのをよく見かけました。
50年以上の設計降雨強度で構造物の断面を決定しているのにかかわらず冠水してしまうのは、今年の雨が100年に1度とか、観測始まって以来とかのものすごい雨だったことにもよると思います。
「備え」と「無駄」とは紙一重ですが、人間が生活していくうえでは「無駄」なことも時には必要だということが実感として思います。


湖南省での冠水の状況です。


このように、道路が冠水して、右往左往している状況は、日本でもよく見かけました。
都市部が水浸しになることは、珍しいことではなくなってきているようです。
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