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安山岩の種類と特徴

安山岩について調べてみました。

安山岩( あんざんがん andesite)は、日本の火山岩のなかでは一番量の多い岩石です。
多量の白い斑晶鉱物と少量の黒色の斑晶鉱物,および灰色の石基からできていることが多いのですが、斑晶が少ない安山岩や急に冷やされたため石基が黒色に近い安山岩もあります。
安山岩は含まれる斑晶鉱物の種類によって細分され、いろいろな名前がついています。

①普通輝石安山岩
斑晶鉱物として輝石を含む安山岩で、日本の安山岩中最も普通です。



②ピジョン輝石安山岩



③紫蘇輝石安山岩



④古銅輝石安山岩
斑晶として古銅輝石を含み、少量の斜長石を伴うガラス質,細粒の安山岩です。

古銅輝石安山岩

⑤普通輝石・紫蘇輝石安山岩(両輝石安山岩)
基中に斜長石の斑晶、黒色の普通輝石と紫蘇輝石の2種類の輝石が密集含有している安山岩です。



⑥角閃石安山岩
主な鉄苦土鉱物斑晶として角閃石を持つ安山岩です。
斑晶は累帯構造の著しい斜長石・角閃石・磁鉄鉱などの他、輝石・黒雲母・石英を伴うこともあります。
弥生時代に石器[せっき]に使われたやわらかい石です。
やじりなどには使われず、紡錘車やおもりの材料として使われていたそうです。

* 黑雲母角閃石安山岩標本照片* 智財權:國立自然科學博物館

⑦黒雲母安山岩
黒雲母を斑晶として含む安山岩です。
黒雲母は暗褐色を示し、石基全体は酸化して赤褐色です。



⑧橄欖石安山岩



⑨玻璃質輝石安山岩



⑩クリストバル石安山岩



⑪玄武岩質安山岩



⑫粗面安山岩



ざっと紹介しましたが、岩石の性質としては玄武岩と石英安山岩(デイサイト)の中間の性質をもっています。
安山岩は、日本列島、アリューシャン列島、ロッキー山脈、アンデス山脈をはじめとして広く環太平洋地域や、他の新旧の造山帯に分布していますが、太平洋地域や大西洋地域には、アルカリ質の粗面安山岩のようなものしか分布しておらず、典型的なカルク・アルカリ岩系の安山岩は海洋性地殻の地域には分布していません。
1912年にニュージーランドのマーシャルP. Marshallが提案した安山岩分布の境界線を安山岩線と呼んでいます。
安山岩マグマの成因としては、
①マントル内での初生的な安山岩質本源マグマの発生
②玄武岩質マグマからの分化
③玄武岩質マグマと地殻物質の混成
④地殻物質の融解
などが考えられており、主成分元素、微量元素、同位体、高温高圧合成実験などの各方面から研究されていますが、まだ完全な解決には至っていないそうです。
いくつかの異なった過程を経て、ほぼ同質の安山岩の形成される可能性も考えられています。
安山岩は、耐火性も強く、発達した節理のため採石しやすく、また美しいものも多いので石材として利用されています。
主な有名な安山岩としては、
・神奈川県真鶴(まなづる)町の新小松石
・長野県下の鉄平石(てっぺいせき)
・鹿児島市伊敷町の黒御影(くろみかげ)
・香川県坂出(さかいで)市のかんかん石
・神奈川県小田原市の根府川石(ねぶかわいし)
・福島県須賀川市の須賀川石
などがあります。
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