インドの「階段井戸」

以前には、「世界一美しい井戸」で紹介したことがありますが、インドの「階段井戸」を紹介します。

この井戸は、日本にある井戸とは全く違って、幾重にも分岐しながら地下奥深くまで続いていく階段があります。
写真を見ると、奥底には水が溜まっていることがわかります。
この建築物は、数百年以上前につくられたインドの「階段井戸」です。
降雨量の少ないインドでは、安定して水を得るために地下水をくみ上げてくる必要がありました。
しかし、地下水にたどり着くのには、かなりの深さまで掘り進まねばならず、結果として井戸の底まで延々と続いていく階段ができあがったのだと言われています。
この井戸のある場所は、西インド・グジャラト州都アフマダバード郊外だそうです。
今から514年も前の1499年に、王妃ルダバイによって建造されたものだそうで、地下5層の壮大な砂岩だけによる建造物で、その大きさは長さは70m以上、幅25m、深さは30m以上あるそうで、一番下の地下には空から光が差し込み、神聖な空気を醸し出しているそうです。
5階建てのビルがそっくり地下に潜った大きさだそうです。
三方からの進入が可能なそうで、構造物の階段を下って降りていくと各階層に踊り場があり、それらの壁に無数の美しい浮き彫りと彫像を見ることができます。
また、13階層にもなっていて、階段は3500段もあるそうです。
幾何学模様が美しく、緻密に計算された構造です。
インド国内では、現在でも数百以上もの「階段井戸」が現存し、一部はいまでも灌漑や洗濯のために使われているそうです。
そして、「階段井戸」のいくつかは寺院としても機能しており、なかでも11世紀につくられた「ラニ・キ・ヴァヴ グジャラート・パタンの女王の階段井戸」は、2014年に世界遺産に登録されています。

階段井戸(c)MITSUO ANBE/SEBUN PHOTO
気温が47度を超すことも珍しくない真夏インドで、王妃ルダバイだけでなく、王族たちがこの井戸の中に潜ってひとときの涼を求めたそうです。
井戸の水を、各層の張り巡らされた石樋を通して流し、石にしませることで水の蒸発熱を利用して天然のクーラーにになります。
エアコンの普及した今日ではまず必要はないのですが、当時はこれほど豪華な涼み方はなかったと思います。
また、中央がコンサートの舞台のようにも思えます。
こんな豪華で広い井戸の中でコンサートでもすれば涼しいと思います。
手摺りでもないと危険ですが。

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どれくらいの費用をかけて掘ったのでしょうか?
今みたいに便利な建設機械もない頃の古代の人は、いろいろな工夫をして、たくさんの人と長い年月をかけて完成させたのだろうと想像します。
ビラミッドのように、地上に積み上げていくのも大変ですが、このように、地下に掘り下げていくほうがもっと大変だと思います。
地下水が、どの深さにあるのかわからないのですから。
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