チャートと石英について

チャートと石英は、全くといっていいほど似てはいませんが、どちらもSiO2からできています。
どこがどういうふうに違っているのでしょうか。
調べてみました。

まずは、チャート( chert)ですが、堆積岩の一種です。
主成分は、先に述べたように、二酸化ケイ素(SiO2、石英)で、この成分を持つ放散虫・海綿動物などの動物の殻や骨片(微化石)が海底に堆積してできた岩石(無生物起源のものがあるという説もあります)です。
断面をルーペで見ると放散虫の殻が点状に見えるものもあり、非常に硬い岩石で、層状をなすことが多いのが特徴です。
チャートには赤色、緑色、淡緑灰色、淡青灰色、灰色、黒色など様々な色のものがあります。
暖色系のものは、酸化鉄鉱物に起因し、暗色系のものは硫化鉄や炭素化合物に起因するそうです。
そして、緑色のものは、緑色の粘土鉱物を含むためだそうで、これらは、堆積した環境によって変わると考えられています。
そして、チャート同士を火打石のように打つと小さな火花を生じるそうです。
次に、石英(せきえい、独: Quarz、英: quartz、クォーツ、クオーツ)ですが、二酸化ケイ素 (SiO₂) が結晶してできた鉱物です。
六角柱状のきれいな自形結晶をなすことが多く、中でも特に無色透明なものを水晶(すいしょう、独: Bergkristall、英: rock crystal、ロッククリスタル)と呼び、古くは玻璃(はり)と呼ばれて珍重されたそうです。
石英を成分とする砂は珪砂(けいしゃ・けいさ、独: Quarzsand、英: quartz sand)と呼ばれ、石英を主体とした珪化物からなる鉱石は珪石と呼んでいます。

このような説明をされると、全く違うもののように思えます。
そして、一番大きな違いは、チャートが岩石で、石英が鉱物であることのようです。
チャートは放散虫などのSiO2の殻をもつ微化石が堆積してできる堆積岩ですが、ただ堆積しただけでは堆積物なので、厳密には、堆積物が続成作用を受けることによって堆積岩になります。
チャートを構成しているのはSiO2ですが、続成作用によって、放散虫などのSiO2の殻→非結晶質のシリカ→微細な結晶の石英→それよりも少し大きな結晶の石英へと形が変わっていきます。
(矢印の左から右へ、続成作用の度合いが強くなる場合)
つまり、弱い続成作用を受けたチャートは、放散虫の殻がある程度残っているチャートとなり、逆に強い続成作用を受けたチャートはだいたいが石英に変化していると考えられているようです。
以上のことをまとめると、
①石英……SiO2の鉱物
②チャート……放散虫の殻などが堆積することによってできた、SiO2からなる岩石
となります。
つまりは、石英はチャートを構成する鉱物ということになります。
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