海食柱について

海食柱について調べてみました。

海沿いにそびえ立つ海食柱(かいしょくちゅう:Sea Stack)は、長い時間をかけて岩盤が海に浸食されて形成されたもので、その奇景にはびっくりします。
これらの海食柱を征服しようと考えるクライマーは多いのですが、その多くはアクセスや登攀が極めて困難で、中には立ち入り自体が禁止されているものもあります。
この中で、特に奇抜な海食柱を2箇所紹介します。

①Sail Rock(セイル・ロック)
Sail Rockは、帆岩とも言い、中生代白亜紀の後期に形成された、砂岩の一枚岩でできた、帆船の帆のような形をした海食柱です。
帆岩という名称は、この形状のために名付けられ、ロシアのクラスノダール地方、ゲレンジークから南に17kmのところにあるバルト海の海岸に存在しています。
この砂岩は、海による侵食のために周囲の岩盤から切り離され、現在は海岸からほぼ垂直に立ち上がった状態で存在しています。
注目すべきはその形状で、高さは約25m、幅は約20mあるのにもかかわらず、その厚みはわずか1m程度しかありません。
このような形状であるために、この岩は四角形の帆に似ていると言われています。
このような形状になったのは、この砂岩には異なった強度を持った層が存在しており、そこに海の波が打ち付けて侵食された結果だと考えられています。
このSail Rockには地上から約250cm程度の所に穴が開いていて、その穴は帆を貫通しています。
この穴の起源について、正確なことは判っていませんが、多くのガイドは、コーカサス戦争の時に軍艦からの大砲の弾が当ったためにできた穴だと言っています。
しかしながら、この説の正確性には疑わしい点が存在するそうです。
1903年にバルト海沿岸を調査したS. Vasyukovが、Sail Rockを調査した後に書いた文章に、「……戦艦から砲撃を行う時、弾丸は4つ放つものだが、この岩にそのような穴は開いていない……」とあります。
さて、真実はどうなのでしょうか。
Sail Rockは、1971年11月にゲレンジークの行政当局によって天然記念物として指定されています。

「帆岩 Sail Rock  ロシア」の画像検索結果
ロシアの黒海沿岸にそびえ立つSail Rockです。
動画で、横からも見ましたが、まさに「せんべい板」のようです。
いくら岩盤が硬いとはいえ、波の荒い海岸で、よくも今まで倒れずにいたものかと思います。
打ち寄せる波の方向が常に横からなのでしょうか。
それにしても不思議な岩です。

②North Gaulton Castle(ノース・ゴルトン・キャッスル)
North Gaulton Castleは、オークニー諸島(スコットランド)の西海岸にあります。
高さは55mもあります。
先に紹介したSail Rockはクライミングは不可能だそうですが、このNorth Gaulton Castleは、大変な難易度ですが、クライミングはできるそうです。
ただし、波は激しく、頂点近くの岩質は脆弱だそうです。
North Gaulton Castleは、まるで円形競技場のようにぐるりと周囲を囲む断崖の中央に位置しています。
見るからに危ういこの海食柱は、細い基部から頂点に向かうに従って幅が広くなっています。
この写真からだけを見ると、砂岩と泥岩の互層のようにも見えて、層理面がほぼフラットのようです。
この海食柱にアクセスするためには、ボートを利用するか断崖から約40mをアブセイリングし、更には荒れた波の中を40m泳ぐ必要があるそうです。

「帆岩 Sail Rock  ロシア」の画像検索結果
見るからに危険なNorth Gaulton Castleです。
よくもまあ、こんな荒波で、こんなにも亀裂の多い岩盤が、このように独立して立っているのか不思議です。
そして、こんな海食柱にクライミングなんて、命知らず以上です。
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