岩石の名前の由来(深成岩編)

岩石の名前の由来について調べてみました。

今回は、火成岩 (Igneous Rock)の中で、深成岩類 (Plutonic Rock)について調べてみました。
・花崗岩(Granite)
花崗岩の「花崗」は、中国の地名に由来するそうです。
また、中国では、きれいな石のことを「花石」と言うことがあり、「花で剛なる石」という意味ではないかとも言われています。
これとは別に、graniteという英名は、granular(粒状の)という言葉からきているそうです。
そして~liteは、「石」に対するギリシャ語のlithosからきているそうです。
日本では、花崗岩のことを「御影石」とも言いますが、この名前の由来は、御影石の有名な産地である、神戸市東灘区(旧武庫郡御影町)」の御影からつけられています。
・閃緑岩(Diorite)
「閃(せん)」は「きらめく」という意味があります。
閃緑岩は、角閃石を含むことが多く、全体に深緑色をしています。
また、角閃石は、結晶面で光が反射し、ビカッと光るので、閃光の閃を用いたと思われます。
Dioriteという英名は、様々な岩石に似ていることからつけられ、またギリシャ語で「区別する」を意味する言葉だそうです。
・花崗閃緑岩(Granodiorite)
上記の説明の花崗岩と閃緑岩を一緒にした意味だと理解しています。   
・閃長岩(Syenite)
閃長岩は、優白質ですが石英をほとんど含まず、アルカリ長石を主成分としています。
サイアナイトという英名は、有史以前に、エジプトのシエネ(現アスワン周辺)で閃長岩がとられていたことから、ラテン語で「シエネの石」を意味する言葉「シエニテス・ラピス」からつけられたと言われています。
これとは別に、イタリア中西部にもシエナ地方があって、閃長岩は角閃石花崗岩の名称で呼ばれていました。
この岩石はpyrrhopoecilon(赤い点紋があるという意味)とも呼ばれていました。
・トーナル岩(Tonalite)
花崗岩と閃緑岩の中間のような性質を持った岩石で、花崗閃緑岩よりもさらに斜長石に富み、カリ長石が少ないのが特徴です。
トーナル岩と言う名前は、代表的な産地であるイタリアのトナーレ山にちなんでつけられたと言われています。
・斜長岩(Anorthosite)
斜長岩は、灰長石成分に富む斜長石を主とする岩石です。
アノーソサイトという英名は、主な構成鉱物である斜長石(アノーサイト)に由来しています。
・斑糲岩(はんれいがん Gabbro)
もともとは、イタリアのトスカナ地方(Tuscana)の工芸家が呼んでいた石材名のgabbroに由来するそうで、異剥石長石岩,異剥石蛇紋岩など、種々の岩石に付けられていたそうです。
斑糲岩という訳語を作ったのは、小藤文次郎さん(1884年〈明治17年〉)で、「斑(はん)」は「まだら」で、「糲(れい)」は「くろごめ,玄米」の意味があります。
斑糲岩は、有色鉱物の角閃石や輝石を多く含み、岩石全体が黒っぽいのが特徴なので、粒状で、黒い斑点のある石という意味は当たっていると思います。
・橄欖岩(かんらんがん Peridotite)
橄欖岩は、主に橄欖石と斜方輝石、単斜輝石から成り、スピネル、角閃石、ざくろ石などを伴うことのある完晶質深成岩で、ペリドタイトとも呼ばれています。
橄欖石(olivine)の英名オリビンは、質の良いものは透明で、オリーブの実のような緑色をしていることから名づけられています。
橄欖石の仲間のPeridotが、橄欖岩という英名の語源となったそうです。
Peridotは、アラビア語に由来しています。
日本名は、色がカンラン化の植物の黄緑色に似ていることから付けられたとされています。
・ダナイト(Dunite)
橄欖石が90%以上で、輝石の少ないものをダナイトと呼んでいます。
Duniteと言う名前は、質の良いダナイトがとれる、ニュージーランドのダン山にちなんでつけられたそうです。
・モンゾニ岩( monzonite)
ほぼ等量のカリ長石 (主として正長石) と、斜長石 (曹灰長石) を含み、黒雲母,輝石,角閃石などを伴う粗粒の完晶質深成岩です。
名称の由来はイタリアのチロル地方のモンゾニ山を構成する岩体がこの種の岩石であることによるものだそうです。
・トロニエム岩 (Trondhjemite)
トロニエム岩は、優白質の黒雲母石英閃緑岩またはトナル岩で、石英に富むものを呼んでいます。
ノルウェーのトロンヘイム地方の旧称トロニエム(Trondhjem)の地名にちなんでつけられたそうです。
・アダメロ岩 (adamellite)
優白質な粗粒の深成岩で,全長石の35~65%がアルカリ長石で、石英が5~20%の酸性岩をアダメロ岩、または石英モンゾニ岩(quartz monzonite)と呼んでいます。
岩石名はイタリアの、南チロル地方ののアダメロ山(Monte Adamello)の地名に由来するそうです。
・蛇紋岩(Serpentinite)
蛇紋岩は、橄欖岩が地下深部で水分の作用を受けて変質してできる岩石で、直接マグマが冷えて固まってできた岩石ではありませんが、便宜上、火成岩の仲間とされています。
serpentの英訳は蛇で、snakeの英訳は、より大きく有毒のもので、伝説の大蛇や海蛇とも訳せます。
表面の模様が蛇皮に似ていることよりこのような名前になったのでしょう。

スポンサーサイト
最新記事
カテゴリ
リンク
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

月別アーカイブ
カウンター
検索フォーム
QRコード
QR