岩石の名前の由来(変成岩編)

岩石の名前の由来について調べてみました。

今回は、変成岩(Metamorphic Rock) について調べてみました。
①接触変成岩(Contact metamorphic rock)
・ホルンフェルス(hornfels)
ホルンフェルスは、細粒ないし中粒の等粒状組織を有し、片理や劈開をもたない無方向性の変成岩の総称です。
ホルンフェルスという名称は、1927年にウェルナーが命名したといわれ、ドイツ語のHornは角、Felsは岩石なので、「角のように硬くて、緻密な岩石」という意味があります。
・大理石(だいりせき Marble マーブル)
大理石とは、石灰石を源岩とする変成岩(結晶質石灰岩)の石材としての一般的な呼称です。
マーブルという名前は、ギリシャ語で「きらめく」という意味の「マルマレイン」からつけられたそうで、「マーブル模様」は大理石の模様や色ムラに由来するそうです。
「大理石」という名称は、かつての大理国(現在の中華人民共和国雲南省大理ペー族自治州大理市を中心とする地域)でこれが産出されたことに由来するそうです。
・ミグマタイト(Migmatite)
ミグマタイト(混成岩)は、変成岩と火成岩が混在してみえる岩石の総称です。
「Migmatite」という名前は、ギリシャ語で「混合物」を意味する言葉「ミグマ」からつけられました。
②広域変成岩(Regional metamorphic rock)
・スレート(Slate)
粘板岩のことを、スレートと言いますが、粘板岩は、堆積岩か変成岩か判断が分かれるところです。
堆積岩がやや変成作用を受けたものとして捉えれば、変成岩かも知れません。
スレートと言う名前は、フランス語で「破片」を意味する言葉に由来しています。
・千枚岩(Phyllite)
千枚岩は、細粒で片状の変成岩であって、再結晶作用の程度は粘板岩よりは進んではいますが、片岩には及びません。
フランス語ではphylladeで、ギリシャ語のphyllonは葉の意味があります。
日本語では、小藤文次郎さんが磷石と訳し、燐の字の火偏を石偏にした漢字(磷)を当てたのですが、後に地質調査所において千枚岩と名前が変更になっています。
千枚岩という名前は、薄い板状に割れやすい性質を持つことからつけられているそうです。
・結晶片岩(けっしょうへんがん Crystalline schist )
・片岩(へんがん schist シスト)
結晶片岩または片岩は、広域変成作用により地下深部で剪断応力を受けて再結晶したため、雲母のような板状の鉱物や角閃石のような柱状の鉱物が方向性をもって配列し、岩石は片理(へんり、schistosity)と呼ばれる、面状構造を持っています。
そして、岩石は片理に沿って板状に割れやすいのが特徴です。
したがって、原岩の化学組織には関係なく、中粒または粗粒で片理のよく発達した変成岩の総称で、片理の「片」が名前の由来になっているようです。
片岩には非常に多くの種類があり、含まれる特定の鉱物の量に応じて鉱物名を接頭語に付けて使われています。
・緑色片岩(りょくしょくへんがん green schist グリーンシスト)
緑色片岩は、苦鉄質岩、すなわち玄武岩やそれに類する組成の岩石を源岩に低変成度で形成された結晶片岩の野外名の総称です。
構成鉱物として角閃石,緑泥石,緑簾石などを多量に含んでいます。
肉眼的に緑色に見えるのでそう呼ばれているようです。
緑泥(石)片岩(chlorite schist)や緑簾(石)片岩(epidote schist)などとも呼んでいます。
・黒色片岩(こくしょくへんがん black schist グリーンシスト)
泥質岩起源の低変成度の結晶片岩で外観が黒色を呈するもの.黒色の物質は一般に炭質物とされているが正確に調べられたものは少ない
泥質岩を起源とする結晶片岩のうちで変成度の低いものです。
グラファイト(石墨)を含み、色が黒いので一般にこのように呼ばれていますが、正規の岩石名ではなく緑色片岩と同じく通称です。
・紅簾石片岩(こうれんせきへんがん piemontite schist ピエモンテテイテシスト)
マンガンを多く含む緑簾石族の鉱物である紅簾石を含み、桃色を呈する結晶片岩です。
紅簾石を含むのでこのように呼ばれています。
英名は産地イタリアのピエモンテPiemonteにちなんで命名されたそうです。
・石英片岩(せきえいへんがん quartz schist クォーツシスト)
石英片岩は、石英を主要な構成鉱物とする結晶片岩です。
主にチャートを源岩としますが、石英質砂岩が源岩である場合もあります。
石英の他の鉱物は、チャートを源岩とする場合は赤鉄鉱、磁鉄鉱、紅簾石などを含み、砂岩を源岩とする場合は絹雲母(白雲母)、緑泥石、曹長石などを含むことが多いのが特徴です。
見た目は、灰白色、灰色、灰緑色、黄灰色、赤紫色、赤褐色などの色です。
名前の由来は、石英を多く含むことによるものだと推察します。
・藍閃石片岩((らんせんせきへんがん glaucophane schistglaucophane グロコフェンシスト)
藍閃石片岩は、低温高圧下で安定な藍閃石を多く含み青色を呈する結晶片岩です。
名前の由来は、藍閃石を多く含むことから呼ばれていますが、その色から青色片岩(blueschist)とも呼ばれています。
・泥質片岩(でいしつへんがん pelitic schist ペリティックシスト)
泥質片岩は、泥岩やそれに類する堆積岩を源岩とする結晶片岩です。
泥質岩に含まれている有機物が変成してできる石墨(グラファイト)を特徴的に含むため、見た目は光沢のある黒色です。
通称では、黒色片岩とも呼ばれています。
・砂質片岩(さしつへんがん psammitic schist ザミティックシスト)
砂質片岩は、砂岩を源岩とする結晶片岩です。
主に石英、絹雲母、緑泥石、曹長石などからなり、見た目は灰緑色、黄灰色などのくすんだ色で、薄く剥がれやすいのが特徴です。
名前の由来は、砂岩を源岩としていることによるものだと推察します。
・礫岩片岩(れきがんへんがん conglomerate schist コングロマリットシスト)
礫岩片岩は、礫岩を源岩とする結晶片岩です。
礫は片理面に沿って引き伸ばされ、平らになった礫も含まれます。
名前の由来は、礫岩を源岩としていることによるものだと推察します。
・塩基性片岩(えんきせいへんがん basic schist ベーシックシスト)
塩基性片岩は、玄武岩質火成岩が結晶片岩になったものです。
通称では、緑色片岩とも呼ばれています。
・雲母片岩 (うんもへんがん mica schist)
白雲母や黒雲母と石英を主成分とする結晶片岩で、泥岩などが広域変成作用を受けてできます。
そして、成分によって黒雲母片岩( biotite schist)白雲母片岩 (muscovite schist)に名前が変わります。
名前の由来は、雲母が主成分としていることによるものだと推察します。
・片麻岩(へんまがん gneiss)
片麻岩は、片麻状組織を持つ岩石の総称です。
組成による分類ではなく、変成作用を受けた条件によって分類されています。
つまり、同一の原岩に由来する変成岩であっても、あるものは片麻岩となり、別のものは他の変成岩になるように、原料となる岩石はさまざまです。
結晶片岩(片岩)とでき方は同じですが、低温で変成があまり進まなかったものを結晶片岩で、高温で変成が進んだものを片麻岩と呼んでいます。
ただし、あまりにも高温の作用を受けた場合、片岩になることもありますし、また、組成によってはそれほど高温でなくても片麻岩となることもあります。
石英、長石、雲母などを主成分とするものが多いのが特徴です。
名前の由来も、片麻状組織からきているものだと推察します。
・グラニュライト(Granulite)
みかけは片麻岩に似ていますが、それより高温(800~1000℃)で出来、雲 母類や角せん 石類などの含 水鉱物はあまり含まれていません。
石 英,長 石類, ケイ線石,コランダム,ざくろ石(鉄ば んざくろ石~苦ばんざくろ石),輝石 類,サフィリンなどから成り、粗いしま状組織が見 られます。
グラニュライトという名前は、ラテン語で「小さな粒」を意味する言葉「グラヌルム」からつけられたそうです。
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