兵庫県豊岡市の玄武洞を訪ねて

兵庫県豊岡市赤石の円山川東岸にある洞窟・絶壁である玄武洞を紹介します。

玄武洞(げんぶどう)は、約160万年前の噴火によって、山頂から噴出されたマグマが冷却され、玄武岩溶岩の厚い層が形成されました。
6000年前頃には、波や河川による侵食で玄武岩塊がむき出しとなりました。
玄武洞の玄武岩はマグマが冷却される際に体積が小さくなることでできる割れ目(節理)が顕著で切り出しやすかったこともあり、これを人々が採掘し、その採掘跡が洞窟として残りました。
つまり洞窟は天然のものではなく、坑道・採掘跡地です。
ここで切り出された玄武岩は周辺地域で漬物石や石材として使われており、現在でも城崎温泉の大谿川護岸や豊岡の石積みなどで見ることができるそうです。
玄武洞の歴史としては、
1807年(文化4年) - 柴野栗山が玄武洞と命名します
1884年(明治17年) - 小藤文次郎によって玄武岩と言う岩石名を付けます
1925年(大正14年) - 北但大震災の影響により大きく崩落します
1926年(大正15年)3月 - 地球物理学者で京都大学の松山基範博士が世界で初めて地磁気の逆転を発見します
1929年(昭和4年) - 松山基範博士が地球磁場の反転説を世界で初めて発表しました
1931年(昭和6年)2月 - 玄武洞および青龍洞が国の天然記念物に指定されます
1956年(昭和31年)1月 - 玄武洞公園が都市公園に指定されます
1963年(昭和38年)7月 - 玄武洞を含む周辺一帯が山陰海岸国立公園に指定されます
2007年(平成19年)5月 - 玄武洞公園の洞窟が日本の地質百選に選定されます
2007年(平成19年)12月 - 玄武岩が豊岡市の石に指定されます
2009年(平成21年)2月 - 日本ジオパーク(山陰海岸ジオパーク)の認定を受けます
2009年(平成21年)5月 - 公園内を案内するガイドが配置されます
2009年(平成21年)11月 - 玄武岩をイメージした豊岡市のマスコットキャラクター「玄さん」が登場します
2009年(平成21年)12月 - 玄武洞公園内に「玄さん」の顔出し看板が設置されます
2010年(平成22年)10月 - 世界ジオパーク(山陰海岸ジオパーク)の認定を受けます

玄武洞の名は江戸時代の文化4年(1807)6月25日、幕府の儒官、柴野栗山によって命名され、また明治17年(1884)岩石の日本名を定めるとき、東京大学の博士だった小藤文次郎さんが玄武洞の名を用いて玄武岩と命名し、今日の岩石名となっているそうです。
大正15年(1931)、京都大学の博士だった松山基範さんは、玄武洞の石の磁性の方向が今と反対の南を向くことを発見しています。
これはその後広く認められるようになり、現在では260万年前から78万年前までは現在と反対向きであったことが認められています。
この時期を彼の名にちなんで松山期(松山逆磁極期)と呼んでいます。
昭和6年(1931)2月20日には国の天然記念物に指定されています。
この地域一帯は、昭和38年(1963)に、山陰海岸国立公園となり、現在に至っています。
毎年6月下旬に催される「あじさいまつり」では、満開のあじさいを眺めながら公園内を散策でき、また、まつり期間限りの各種イベントも楽しむ事ができます。

玄武洞公園は、以下のように全部で5つの洞から形成されています。
・玄武洞(国の天然記念物) - 公園の中心にある最も大きな洞窟で、玄武岩のみごとな柱状節理を見ることが出来ます
・青龍洞(国の天然記念物) - 高さ33mありますが、15mにも及ぶ長い柱状節理が見られます
・白虎洞 - 水平方向に伸びた柱状節理と、その断面を間近に見ることが出来ます
・南朱雀洞 - 節理を間近に観察できます
・北朱雀洞 - 垂直方向の節理が上部に向かって徐々に水平方向に変化して行く様子を観察できます

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玄武洞公園の入り口で、玄武洞が正面にあります。
玄武洞公園内は、随時無料で見学出来ます。

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玄武洞です。
柱状節理にも、大きいものから小さいもの、長いものや短いもの、それに褶曲しているものやブロック状になっているものなど、いろいろなものの集大成でした。

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160万年前に起こった火山活動によって、山頂から流れ出したマグマが冷えて固まる時に規則正しいきれいな割れ目を作り出したものです。
特にこの付近は六角形の板を積み重ねたような均一な節理が見られました。

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ここが青龍洞です。
ここも国の天然記念物で、 高さ33mあります。
玄武洞よりも、柱状節理が向かってくるように雄大で、私はここが一番でした。
15mにも及ぶ長い柱状節理も見られます。

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中央で細かい蜂の巣の断面みたいな節理があります。
これは、数知れない六角形の玄武岩が積み上げられて不思議な感じです。
この周りは、垂直の柱状節理です。

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まるで、水が流れているような、垂直と、褶曲がかかった柱状節理です。

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ここは、白虎洞の手前の道ですが、数知れない六角形の玄武岩が石積みみたいになっていて不思議な美しさを見せています。

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ここが白虎洞です。
水平方向に伸びた柱状節理と、その断面を間近に見ることが出来ます。

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ここが北朱雀洞です。
垂直方向の節理が上部に向かって徐々に水平方向に変化して行く様子を観察できます。
この右側に南朱雀洞があります。

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世界各国の鉱物を売っていました。
珍しさもあって、ここに30分はいたと思います。

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レストラン玄武洞の売店です。
ここの2階に玄武洞ミュージアムが出来る予定です。


玄武洞公園のスケッチ図です。
ゆっくり歩いても、1時間もあればすべて見られます。


豊岡市の観光マップです。
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