地下水と地表水の種類について

水にもいろいろあります。

まず「地下水」ですが、広義には地表面より下にある水の総称です。
狭義では、特に地下水面より深い場所では帯水層と呼ばれる地層に水が満たされて飽和しており、このような水だけが「地層水」や「間隙水」「地下水」と呼ばれ、地下水面より浅い場所で土壌間に水が満たされずに不飽和である場合はその水は「土壌水」と呼ばれます。
また、「伏流水」というのもあります。
このような狭義では、両者を含めた地表面より下にある水全体は「地中水」と呼ばれます。
このような広義の地下水に対して、河川や湖沼、ため池といった陸上にある水は「表流水」または「地表水」と呼ばれます。
「地表水」(ちひょうすい surface water)は、地球表面にある水のことで、普通では陸水中の河川や湖沼,溜池,湧泉,運河のことです。
海を含む場合もあるみたいですが、一般には陸水に限って考える場合が多いようです。
「地表水」中の流動する部分が河川や湧泉で、静止しているものが湖沼や溜池です。
河川とは通常一定の方向に流れているもので、常に浸食,運搬,堆積の作用が認められます。
一方、湖沼や溜池の水は本質的には静止しており、波と流入,流出部での運動以外は認められない状態です。
両者ともに地球上の水文学的循環のなかでは主要な位置を占めています。
量的には水圏中の約2%を占めるだけなので、わずかなものですが、人間の居住空間上での位置や、資源としての価値は大きいものです。
「地表水」でない水は、すべて「地下水」ですが、この「地下水」にもいろいろあります。
「地層水」(ちそうすい stratum water)は、地層が堆積したとき、当時の海水または陸水が、堆積物の孔隙内に封じ込まれたものを言い、掘削時に地層内に浸入した掘削泥水などと区別するために用いられることが多いようです。
地層水の成分は、堆積後の地下における物理・化学的反応によって堆積時の水の成分とはかなり変化しているのが普通です。
「間隙水」(かんげきすい pore water)は、堆積物中の土粒子間を満たしている水のことです。
海底堆積物中の「間隙水」は、土粒子の表面に付着した移動性に乏しい「吸着水」と、重力の作用だけで移動する「重力水」に分けられています。
「宙水」(ちゅうすい ちゅうみず perched water)もあります。
これは不圧地下水の一種で、通気帯中のきわめて小面積の不透水層の上に局部的に存在する地下水です。
関東ローム層中に存在するレンズ状の粘土は、浅いところで「宙水」をつくっており、このような「宙水」は一時的な存在である場合が多いと思われます。
「土壌水」(どじょうすい soil water)は、土壌水分とも言い、土壌粒子間の孔隙に存在する水で,結合力の大きいほうから順に下記のように区分されています。
①固形分中に化学的に結合している結合水
②土壌粒子の表面に分子間引力で吸着されている吸着水
③毛細管力で保持されている毛管水
④重力によって粒子間を移動する重力水
「伏流水」は、河川の下や山麓付近の下層を流れる「地下水」の一種です。
松山市の中央を流れる重信川は、「地表水」となっていることが少なく、ほとんど「伏流水」で枯れ川です。
このように、「伏流水」は「地下水」の中では浅い位置を流れるものですが、川底の砂利で自然とろ過されており、水質はおおむね良好で安定していて、飲み水としてよく利用されています。
ただ、河川の底から地下へと流れ込んだ水なので、その河川の水質の影響を強く受けることになります。
先に述べた重信川のように、扇状地や厚い砂礫層が堆積している河床をもつ河川水は地下に浸透し「伏流水」となりやすいのが特徴です。
石灰岩地域では水が石灰岩の割目を通って伏流水となり再び地表に現れることもあり、火山堆積物の中にも伏流水が発達しています。
「伏流水」は直接目に見えず、また、その流れが複雑であることから、通常の「地下水」との区別がつきにくいため、「伏流水」か「地下水」かの判断は難しいものがありますが、一般に河川の地下及び近くの地下から水を取る場合には、「伏流水」として、゛河川法゛の許可を受ける必要があります。
河川の流水を使用するには、河川法第23 条において、「河川の流水を占用しようとする者は、国土交通省令で定めるところにより、河川管理者の許可を受けなければならない。」と規定されています。
この河川管理者は、河川の種類によって違ってきます。
河川の種類は河川法において、「一級河川」、「二級河川」、「準用河川」の3種類に分類され、これ以外の゛河川法゛に指定されていない河川を「普通河川」としています。
◇一級河川
国土保全上又は国民経済上特に重要な水系にある河川で、管理は国土交通大臣が行いますが、区間を指定して一部の管理を都道府県知事に委任している区間があります。
◇二級河川
一級河川以外の水系で公共の利害に重要な関係があるものに係る河川で、管理は当該河川の存する都道府県を統轄する都道府県知事が行います。
◇準用河川
一級河川及び二級河川以外の河川で各種の行為制限、維持工事などによって万全の管理をする必要のある河川で、管理は当該河川の存する市町村を統轄する市町村長が行います。
◇普通河川
一級河川、二級河川及び準用河川に指定されていない河川で、゛河川法゛の適用は受けず、法定外公共物の一つです。
管理は当該河川の存する市町村を統轄する市町村長が行います。
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