高松平野の沖積層について

高松平野の沖積層について調べてみました。

(1)地形
高松平野は東端屋島から西端五色台に至る東西約9km,南北約8kmの扇状地性海岸平野です。
平野中央部のやや西寄りには島状の孤立した石清尾山(標高240m )があります。
この海岸平野には、東から順に,柑引川,新川,詰田川,香東川,本津川が北流して瀬戸内海に注いでいます。
平野部の河川勾配は1/150でやや急勾配となっています。
これらの河川のうち最も流域の大きい香東川は、その源を讃岐山脈に発し、上流部の和泉層群地帯と中流部の花崗岩丘陵地帯を侵蝕しながら、洪水時には多量の土砂を下流に運搬・堆積しています。
現在での香東川は、高松平野中央部を流下しないで、西端を流下して瀬戸内海に注いでいるため、高松平野中央部には土砂を運搬していません。
ただし、地形図から判読すると、現在の高松平野は香東川の氾濫により形成された扇状地です。
その他の小河川は讃岐山脈北麓の丘陵地帯にその源を発し,、河川規模も小さいので,、平野部への土砂の運搬・堆積は少ないです。

(2)埋没谷基底の地形・地質
高松平野周辺の地質は領家花崗岩となっています。
平野部の基盤はボーリソグおよびその他の深井戸資料により,、領家花崗岩類であることが確認されています。
これらの基盤深度は、標高-120m 前後で比較的平坦な面を形成しているように思われます。
花崗岩が地表に露出している部分では直接アバットした形で沖積層が接しています。
高松平野における沖積層の基盤は数多くのボーリソグ・深井戸資料から鮮新世の三豊層群の地層であることが確認されています。
この三豊層群の岩質は、青色の泥岩・砂岩・礫岩等であり、所々に薄い泥炭層(亜炭層)を挟在しています。
沖積層下には埋没谷地形があり、これらの埋没谷は最終氷期に対応する最低海水準期に形成されたものと判断されています。
平野の中央部には標高-10m 線に残丘が認められ、埋没段丘の可能性も十分考えられています。
埋没谷の勾配は約1/250 で、現河川の香東川の勾配1/l50 と比較するとかなり緩やかです。

(3)沖積層の地質
沖積層は埋没谷地形を基盤として堆積しており、海岸部と内陸部において,それぞ上・中・下部層の3 層に区分されます。
1)海岸部
①上部砂礫・粗砂・中砂・シルト層
本層は、岩相の変化に富み、中部層の上に整合的に堆積しています。
全般的に沿岸部の堆積を示す粗砂・中砂が多く、 貝殼片を含み、層厚は2〜5m程度です。
②中部細砂・シルト・粘土層
本層は、下部砂礫層の上に整合的に堆積しており、岩質はシルト・粘土層です。
層厚は10m程度です。
全般的に腐植土質シルト・粘土層の上に貝殻混りの細砂・シルト・粘土層が堆積しています。
部分的には香東川河口付近に見られるように、砂礫の多い所もあります。
平野中央部から東側は腐植土質シルト・粘土層から細砂・シルト・粘土層となっています。
厚さ30cm程度の乳灰色火山灰質細砂も腐植土中に夾在している所もあります。
③下部砂礫層
本層は、基盤の三豊層群の地層上に不整合にのる基底砂礫層です。
層厚は5〜10m程度と変化しています。
礫質は花崗岩・和泉層群の砂岩が多く、径Φ2〜5cm程度の円礫〜亜角礫を主とし、マトリックスは砂が大部分を占めています。
礫の色調は褐色〜灰褐色のものが多く、上部に青灰色の砂礫が一部認められています。
また基底の谷部の一部に礫混りシルト・粘土層も認められています。
2)内陸部
①上部砂礫層
本層は、海岸部の上部砂礫・粗砂・中砂・シルト層に移行する内陸相です。
層厚は2〜5m程度と比較的薄く、中部砂礫層とは整合関係にあり、部分的には、地表より4m付近に有機質の軟質粘土層を挾んでいます。
この粘土層が、上・中部砂礫層の境界になっています。
上・中部砂礫層は類似した砂礫層ですが、全般的に上部砂礫層のマトリックスは砂質であり、中部砂礫層のマトリックスはシルト質となっています。
②中部砂礫層
本層は、海岸部の中部シルト・粘土層に移行する内陸相です。
層厚は5 〜10m程度であり、内陸部から海岸部にかけて徐々に薄くなっています。
部分的に、地表より20m 付近にシルト混りの細砂があり、その上に1m程度の灰色火山灰質粘土があるところがあります。
③下部砂礫層
本層は、埋没谷地形を埋積した基底砂礫層であり、海岸部の下部砂礫層に移行するものです。
層厚は10m前後で、海岸に向かって薄くなる傾向を示しています。
マトリックスは全般的に中砂となっています。
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