満濃池が「世界かんがい施設遺産」に

今年も、「世界かんがい施設遺産」についての認定がありました。

平成28年11月8日、タイ王国チェンマイで開催された国際かんがい排水委員会(ICID)理事会において、「世界かんがい施設遺産」への認定審査が行われ、四国からは満濃池土地改良区が申請していた満濃池が「世界かんがい施設遺産」に認定・登録されました。
「世界かんがい施設遺産」とは、国際かんがい排水委員会(ICID)が、かんがいの歴史・発展を明らかにし、理解醸成を図るとともに、かんがい施設の適切な保全に資することを目的として、平成26年度より登録・表彰されています。
登録・表彰の条件としては、建設から100年以上経過し、かんがい農業の発展に貢献したもの、卓越した技術により建設されたもの等、歴史的・技術的・社会的価値のあるかんがい施設を選ぶことになります。
登録により、かんがい施設の持続的な活用・保全方法の蓄積、研究者・一般市民への教育機会の提供、かんがい施設の維持管理に関する意識向上に寄与するとともに、かんがい施設を核とした地域づくりに活用されることが期待されているそうです。
今回新たに登録された施設は5カ国25施設で、日本からは満濃池を含めて下記の14施設が登録されています。

(1)平成28年度世界かんがい施設遺産登録施設
1. 照井堰用水(てるいぜきようすい)【岩手県一関市、平泉町】
2. 内川(うちかわ)【宮城県大崎市】
3. 安積疏水(あさかそすい)【福島県郡山市、猪苗代町】
4. 長野堰用水(ながのせきようすい)【群馬県高崎市】
5. 村山六ヶ村堰疏水(むらやまろっかむらせぎそすい)【山梨県北杜市】
6. 滝之湯堰・大河原堰(たきのゆせぎ・おおかわらせぎ)【長野県茅野市】
7. 拾ヶ堰(じっかせぎ)【長野県安曇野市、松本市】
8. 源兵衛川(げんべえがわ)【静岡県三島市】
9. 足羽川用水(あすわがわようすい)【福井県福井市】
10. 明治用水(めいじようすい)【愛知県安城市、岡崎市、豊田市、知立市、刈谷市、高浜市、碧南市、西尾市】
11. 南家城川口井水(みなみいえきかわぐちゆすい)【三重県津市】
12. 常盤湖(ときわこ)【山口県宇部市】
13. 満濃池(まんのういけ)【香川県まんのう町】
14. 幸野溝・百太郎溝水路群(こうのみぞ・ひゃくたろうみぞすいろぐん)【熊本県湯前町、多良木町、あさぎり町、錦町】

なお、過去に登録された施設は以下の通りです。
(2)平成26年度世界かんがい施設遺産登録施設
平成26年9月16日(火曜日)に大韓民国光州広域市で開催された第65回国際執行理事会において、下記の施設がかんがい施設遺産に登録されました。
1. 稲生川(いなおいがわ)(青森県十和田市他)
2. 雄川堰(おがわぜき)(群馬県甘楽町)
3. 深良用水(ふからようすい)(静岡県裾野市他)
4. 七ヶ用水(しちかようすい)(石川県白山市他)
5. 立梅用水(たちばいようすい)(三重県多気町他)
6. 狭山池(さやまいけ)(大阪府大阪狭山市)
7. 淡山疏水(たんざんそすい)(兵庫県神戸市他)
8. 山田堰、堀川用水、水車群(やまだぜき、ほりかわようすい、すいしゃぐん)(福岡県朝倉市)
9. 通潤用水(つうじゅんようすい)(熊本県山都町)

(3)平成27年度世界かんがい施設遺産登録施設
平成27年10月12日(月曜日)にフランス共和国モンペリエ市で開催された第66回国際執行理事会において、下記の施設が世界かんがい施設遺産に登録されました。
1. 上江用水路(うわえようすいろ)(新潟県上越市、妙高市)
2. 曽代用水(そだいようすい)(岐阜県関市、美濃市)
3. 入鹿池(いるかいけ)(愛知県犬山市)
4. 久米田池(くめだいけ)(大阪府岸和田市)

「世界かんがい施設遺産」は、今年を含めて全部で50施設あるみたいですが、そのうち日本は27施設もあります。
他の国は、中国、韓国、タイ、スリランカ、パキスタンで、すべてアジアの国々です。
かんがい施設は、米作地域が主になるので、おのずとアジアの国々になるのでしょうが、「世界かんがい施設遺産」イコール「アジアかんがい施設遺産」となってしまっています。
国際かんがい排水委員会(International Commission on Irrigationand Drainage, ICID)は、かんがい・排水・治水等の分野で、科学技術の研究・開発、経験知見等の交流の奨励及び促進を図ることを目的に、1950年(昭和25年)にインドで設立されたそうです。
日本は、翌年の1951年(昭和26年)に、ICID日本国内委員会が組織され、ICIDへ加盟しています。
ICID日本国内委員会は、主にアジア・アフリカの稲作の生産性向上のための各種技術的課題を中心に研究・支援活動を行っていまるそうで、近年においては、世界の水使用量の増加や気候変動による降水量の変動等、持続的なかんがいの実現に向けた新たな課題への支援にも取り組んでいるそうです。
こんな中で、「世界かんがい施設遺産」の認定・登録を始めたと思いますが、建設から100年以上経過した施設に限定すると、アフリカのかんがい施設はあるのでしょうか?
調べれば調べるほど、日本寄りの「世界かんがい施設遺産」と思えてきます。
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