迷子石とは

迷子石を知っていますか?

迷子石(まいごいし、glacial erratic、erratic boulder、erratic block)とは、氷河によって削り取られた岩塊が、長い年月のうちに氷河の流れに乗って別の場所に運ばれ、氷河が溶け去った後に取り残された岩のことです。
簡単に説明をすると、1万年前以前は、氷期と呼ばれる、寒冷な気候が地球を覆っている時代がありました。
そして、迷子石という名の石は、ニューヨークなど北アメリカや北ヨーロッパの大都市に、氷が削った地形や、氷が運んだ石が残っています。
つまり、迷子石というのは岩石の種類ではなく、その土地にはまず存在しない岩石が、ぽつんと岩盤の上に取り残されているようなものです。
かつて氷期に分厚い氷が覆っていた時代に、氷は自らの重みで流れ出し、氷河となって海に戻っていました。
その際に、氷河の上流で削り取られた岩石が、氷に乗って海に運ばれていたわけなのですが、氷期の終了で温暖化して、氷河が融けて後退していくと、途中まで運ばれていた岩石が運び手を失い、見知らぬ土地で取り残されてしまう、という事態が起きてしまいます。
これが迷子石で、数千km離れたところで見つかる場合もあります。
迷子石は氷期の終了から約1万年、風雪に耐え、ずっとそのままでそこに存在しています。
写真で見ると、その場所の地質とは異なる岩が不自然な形で留まるため、まるで誰かが意図的に置いたかのように見えます。
そして、迷子石を調べることで、氷河がどのように存在したかが分かるそうです。
グリーンランドでは、現在でも運ばれている迷子石を見ることができます。
下の写真で、点々とあるのは周囲の山から崩れ落ちた岩石です。
氷河は1年間に数メートルというゆっくりした速度で動いています。
岩石はその流れに乗ってはるか先まで運ばれ、氷が解けるとその場に取り残されることになります。

イメージ 5
これが迷子石です。
科学者たちは迷子石など氷河によって形成された堆積物の分布を調べることで、氷河期に氷河がとこまで広がっていたのか追い求めてきたそうです。

イメージ 4
グリーンランドで、今まさに運ばれている迷子石です。
スポンサーサイト
最新記事
カテゴリ
リンク
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

月別アーカイブ
カウンター
検索フォーム
QRコード
QR