イタリア中部ノルチャ近郊の地震

ヨーロッパでの地震情報です。

イタリア中部ノルチャ近郊で30日午前7時40分(日本時間同日午後3時40分)頃、マグニチュード(M)6・6の地震が発生したそうです。
アメリカ地質調査所(USGS)によると、イタリアでは1980年に南部で起きたM6・9の地震以降、最大だそうですが、地元当局によると、午後2時現在、少なくとも20人が重軽傷を負ったのですが、亡くなった人は報告されていません。
ヨーロッパというと、私のイメージでは地震が少ない印象なので、被害が少ないのはどうしてなのかいろいろ調べてみました。

まず今回の地震ですが、マグニチュード6.6で、震源の深さは約10kmと浅いそうです。
熊本県で2016年4月14日21時26分に起きた熊本地震(前震)は、マグニチュード6.5で、震源の深さは約10kmとやはり浅かったのですが、それでも最大震度7を観測していました。
後に発生した、4 月16 日01 時25 分の熊本地震(後震)は、マグニチュード7.3で、震源の深さは約10kmで、これも最大震度7でした。
阪神淡路大震災は、マグニチュード7.3で、震源の深さは約16kmとやや深いのですがこれも最大震度7です。
この数値にイタリア中部ノルチャ近郊の地震をあてはめると、震源地周辺では日本の震度に換算すると、震度6強〜7程度の非常に強い揺れがあったと推定できます。
ヨーロッパは耐震対策にはあまり敏感でないと聞いていたので、被害が少ないのは不思議です。

調べていくと、ノルチャは人口5000人に満たない地方の町で、黒トリュフと生ハムが特産品の観光地だそうですが、ノルチャは1979年にマグニチュード5.9、19797年にM6.0の地震に見舞われ、住宅や歴史的建造物が損壊して犠牲者を出したそうです。
その後、耐震基準を強化し、古い石造り家屋の壁や土台を鉄筋などで補強し、新築の建物にも施工時の鉄筋補強を義務付けたそうです。
そして、住民の大半が国の補助金などを活用して自宅に耐震工事を施したそうです。
今年に入って、イタリア中部では8月24日にM6.2の地震がありました。
300人近くが亡くなった地震ですが、ノルチャは、南東約10kmが震源だったのですが、震源の近くにありながらほとんど被害を受けませんでした。
これと対照的に、町全体が崩壊し、230人が亡くなったアマトリーチェは震源から南東約15kmなので、ノルチャよりも遠いのです。
ノルチャが、自宅に耐震工事を施したのに対し、周辺の自治体は過去の地震でそれほど大きな被害に見舞われなかったため、本格的な対策がなされなかったそうで、このあたりが被害の分かれ目だったと思います。
そして、8月26日にも、余震でM5.5とM6.1の強い揺れが襲っており、多くの住民が避難していたため被害の拡大を免れたようです。
いずれにしても、最大震度7で、亡くなった人が一人もいないのはすごいです。

地震で崩壊したイタリア中部地震で倒壊した建物
地震で崩壊したイタリア中部地震で倒壊した建物です。
どこで発生しても地震による建物被害は大変です。
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