揚湯試験について

揚湯試験について調べてみました。
尚、この試験は、一般の水井戸の揚水試験とほとんど変わりません。

(1)揚湯試験の目的
揚湯試験は、井戸の能力や帯水層の性状を把握するためのもので正確に行う必要があります。
試験結果に基づき、動力装置の出力の決定及び将来において改修などを行う際には重要な参考データとなります。
なお、温泉の動力装置許可申請を行う場合は、井戸の能力に見合った動力を設置する必要があることから、揚湯試験の結果に基づきその井戸の限界揚湯量を求める必要があります。
一般的には、限界揚湯量の8割以下を適正揚湯量とし、適正揚湯量の汲み上げに見合う能力の動力を装置する必要があります。

(2)揚湯試験の種類
①予備試験
孔内洗浄の後、実際にポンプ揚湯を行って揚湯量と動水位との関係を確認し、段階試験の最大揚湯量及び各段階の揚湯量の計画を立てるための資料を得る試験です。
②段階試験
限界揚湯量及び適正揚湯量を求めるために実施するもので、5段階以上で実施することを基本としています。
これは、揚湯試験の中で最も重要な試験です。
尚、適正揚湯量を求めるに当たっては、既存源泉への影響がないことを確認する必要があります。
③連続試験
段階試験で求めた適正揚湯量又は動力申請に添付する温泉利用計画書で計算された必要湯量のうち、少ない量で揚湯し、その揚湯量が適当であるか調べる試験です。
段階試験で求めた適正揚湯量又は温泉利用計画書で計算された必要湯量のうち、少ない揚湯量で既存源泉に影響がある場合は、既存源泉への影響がない範囲の揚湯量が適正揚湯量になります。
④回復試験
連続試験に引き続く試験であり、揚湯を停止した後の水位回復状況を観測する試験です。

(3)段階試験の方法
静水位、動水位(水位降下量)、揚湯量及び各段階における泉温を測定します。
これは、揚湯量を段階的に増加させ、その段階ごとの揚湯量と動水位(水位降下量)との関係を調べるものであり、5段階以上で実施することを基本としています。
1段階の揚湯時間は最低1時間としていますが、動水位が安定しない場合は、2時間程度を目安として延長し、次の段階に移行します。
なお、各段階の揚湯時間は等しく測定します。

(4)連続試験の方法
静水位、動水位(水位降下量)、揚湯量及び水位測定時の泉温を測定します。
尚、泉温については、最初の1時間の測定は10 分ごとに1回測定します。
段階揚湯試験で求めた適正揚湯量又は温泉利用計画書で計算された必要湯量のうち、少ない揚湯量で、揚湯量を一定として連続揚湯を行います。
揚湯時間は最低3日間(72 時間)とし、3日間で水位が安定しない場合は、水位安定まで延長して最大7日間程度は実施しますが、7日間で水位が安定しない場合は、揚湯量を減少して再度連続試験を行います。
尚、水位の安定とは、1時間当たりの水位変化量が、全体変化量の1%以内となることを言います。
例えば、72 時間連続揚湯した時点で水位降下量が50mの場合、71 時間から72 時間の間の水位降下量が50 ㎝以内となることです。

(5)回復試験の方法
連続試験後の回復水位を測定します。
測定期間は、連続試験開始時の水位に回復するまで又は最低1日とします。
(6)揚湯試験(段階・連続・回復)の水位測定間隔
各試験の測定時間の間隔は、開始後10 分までは1 分間隔、10 分から30 分までは5 分間隔、30 分から60 分までは10 分間隔、60分から180 分までは30 分間隔、180 分以降は60 分間隔を目安とします。

(6)揚湯試験結果の整理
以下の記録表やグラフにより揚湯試験の結果を整理します。
① 段階(連続・回復)試験測定記録表
② 段階試験結果グラフ
③ 連続(回復)試験結果グラフ

尚、段階試験で屈曲点がない場合は、段階試験の最大揚湯量を限界揚湯量としています。
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