四国の秘境駅である坪尻駅

香川県と高知県を結んでいるJR土讃線ですが、標高300~1000メートルほどの山々が連なる讃岐山脈の山あいに、四国随一の「秘境駅」との声が名高い坪尻駅があります。

坪尻駅(つぼじりえき)は、徳島県三好市池田町西山にあり、駅番号はD19です。
この坪尻駅は、徳島県と香川県の県境にある猪ノ鼻峠付近の標高272mの地点に位置し、周辺には山林や川しかありません。
単式ホーム1面1線を有するスイッチバック式の地上駅です。
スイッチバック駅は、四国ではこの駅と、同じ土讃線の新改駅の2駅のみです。
スイッチバックの方法として、下り普通列車は引き上げ線に待避してから駅に進入します。
そして、上り普通列車は駅を出発して引き上げ線に待避したのち讃岐財田駅に向かいます。
したがって、ワンマン運転時は運転士は進行方向を変えるごとに前方となる運転台へ移動することになります。
このため、当駅での普通列車同士の行き違いは、上下いずれかが必ず通過となります。
かつてはシーサス・クロッシングポイントが設置されていたそうですが、JR化後の高速化改良工事により撤去され現在の形となったそうです。
かつては、この駅から徒歩で30分ほど山道を登った所に木屋床(こやとこ)という集落があり、開業当時は通学客や野菜の行商に出る人などで賑わっていたそうです。
そして、1963年10月14日には、四国連続強盗殺人事件といって、駅前にあった雑貨店に強盗が押し入り、金品を奪う事件が起きました。
この事件から後、集落付近に道路が整備されたため、駅を利用する住民はほとんど居なくなりました。
現在では、利用客は平均1日2人だそうですが、地元の人たちではなく、鉄道マニアがほとんどだそうです。

●P8227204
坪尻駅は、「秘境駅」と呼ばれています。
「車道がなく電車でしか行けない」「まわりに人家が少ない」「周囲が断崖絶壁」などの条件を満たした駅だそうですが、そんな秘境駅のなかでもトップクラスに秘境なのが、この坪尻駅です。
駅のまわりにあるのはトンネルと植物と山だけなので、商店はもちろん、民家や車道すら存在しない正真正銘「陸の孤島」になっています。
この写真は、坪尻駅の待合室です。

●P8227262
坪尻駅の待合室にはベンチが2つ設置されています。
ネットを見ると、秘境駅好きの方はしばしばここで駅寝(駅の施設で一夜を明かすこと)をするそうです。

●P8227264
坪尻駅は、スイッチバックを採用しています。
スイッチバックとは、傾斜のきつい場所を登るさいにジグザグに線路を作ったりして、鋭角に車両を進路変更することです。
左側の路線から来た電車は、バックで右側のホームのある路線へと切り返してきます。

●P8227164
「木ヤ床」と看板が立てられています。
(きやゆか)ではなく、(こやとこ)という集落への案内標識です。
それにしても、この小道は駅から集落への道という感覚ではなく登山道ですね。
スポンサーサイト
最新記事
カテゴリ
リンク
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

月別アーカイブ
カウンター
検索フォーム
QRコード
QR