「火打石」に使用する岩石

現在では、火をつけるのは簡単ですが、昔は、火をおこすのに「火打石」を使っていた時代があります。

「火打石(ひうちいし)」とは、鋼鉄片の火打金に硬い石を打ちあわせて出る火花を火口に点火する「火花式発火法」に用いる硬質の石、またその発火具のことで、古くは燧石とも表記されています。
「火打石」が使われる以前では、人々は木の棒を板に摺り合わせる「火切り」という摩擦方式で火をおこしていたのを見たことがあります。
「火打石」は、石だけでは火はつきません。
火打ち金(焼き入れをしたはがね)という機具を使い、この縁を、「火打石」で打ち擦る様にカチンと鋭く叩いて火花を出すのだそうです。
厄除け悪霊払いの「切り火」に使うときは火花を出すだけですが、発火道具として使う場合はその他に火口(ほくち)と付け木が必要で、これらが一式揃って火打道具です。
一見不便そうですが、昔の人々はカチカチッと火花を打ち出して、付け木から炎になるまで30秒ほどだそうです。
私たちの時代は、マッチが発明されてから、火をおこす努力はしなくてすんでいますが、それだけに昔の人の努力や苦労は大変だったと思います。

「火打石」は玉随や瑪瑙石(めのう)が適しているそうです。
チャート、石英、ジャスパー、サヌカイト、黒曜石、ホルンフェルス、珪石なども硬質で、使用する場合もありますが、火の出はよくないそうです。
「火打石」と言うといかにも石から火が出るように思いますが、石が火打鎌の金属面を擦り叩いた瞬間に鉄が削れその摩擦熱で削れた鉄粉が火花となるそうです。
火花は1000度以上にも達するそうで、手に落ちると熱く感じますが瞬間的なので火傷にはならないそうです。
そして、金属を削るのですから石角は刃状になっていなければいけないそうです。
江戸時代の処世句に「角とれて打つ人もなし火打石」とあります。
つまり、角のない石はだめだと言うことのようです。
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