危険な鉱物である胆礬(たんばん)

危険な鉱物である胆礬について調べてみました。

胆礬(たんばん、chalcanthite)は鉱物(硫酸塩鉱物)の一種です。
結晶系は三斜晶系で、短柱状です。
板状結晶ですが鍾乳石状,腎臓状,粒状の形になることが多く、ガラス光沢をもち、半透明の青色を呈しています。
比重 2.28,硬度 2.5で、水によく溶け、加熱すると結晶水を失って白色粉末になります。
大型の単結晶は稀で、銅鉱山の坑道の天井に鍾乳石様の塊を形成したり、内壁から霜柱状の結晶が成長するという産状が多いそうです。
人工的に、岩の上に硫酸銅の結晶を成長させたものが観賞用の標本として販売されることもあるそうです。
和名は胆礬ですが、Blue Vitriol (青硫酸塩)と呼ばれたり、ブルー・ジャック (blue jack)とも呼ばれたりします。
国際名はギリシャ語のChalkos (銅)と anthos (花)からきていて、銅の青い花という意味です。
秋田県花岡鉱山では、坑道の天井からポタポタ垂れる水滴を、「タンバ」と呼んでいたそうです。
つまり、胆礬を含んだ水のことで、硫酸イオンのため強酸性を示します。
これは、鉱夫の天敵ともいえるやっかいな相手で、木綿製の衣服に触れるとすぐにボロボロになります。
昔はラシャと呼ばれる分厚いコートを着て、頭には帽子を被っていたそうです。
安全靴がなく、わらじをはいていた頃は、足の皮膚が負けて赤くはれ、やがて黄色く変色したそうです。
また、水溶性なので、当然のことながら舐めてはいけないそうです。
見た目の美しさから、観賞用に購入することも出来るそうですが、絶対に不法投棄してはいけないそうです。
この結晶を池に投じれば、藻類を絶滅させることも可能で、他の生態系にも多大な被害を生むそうです。
胆礬は、銅の鉱物です。
銅は過剰に摂取すれば毒性を発揮するとは言え、人体に必須の鉱物です。
でも、胆礬は他の物質と組み合わさったことで、生物学的に高い利用可能性を有することになりました。
すなわち水に溶け、動植物に大量に吸収されることによって体のプロセスを停止させ、弱らせたり、命を奪ったりするようになりました。

Chalchantite
この胆礬の標本は、霜柱式に結晶が成長したもので、こんなになるのは珍しい方だそうです。
先端がやや曲がる傾向は、霜柱と同じく、重力の影響を受けているそうです。
これは、USA、アリゾナ、惑星鉱山産です。

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このように魅惑的な青い結晶は、銅が硫黄や水などと結合したものです。
写真のように、美しく、希少性も高いため、人工胆礬を生産する企業もあり、市場には偽物が出回り始めたそうです。
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