洪水被害の対策についての日本と中国の違い

中国の各地で大雨による洪水被害が発生しています。

よその国のことなので、詳しくは伝わってきませんが、7月3日までに26省・自治区・直轄市で3287万人が被災し、186人が死亡、45人が行方不明となっているそうです。
経済的被害は506億人民元(約7810億円)に達したそうです。
この洪水の原因としては、長江の中・下流域、江淮地区、西南地区東部など、中国の広い地域で6月30日から記録的な大雨が続いたことによるもので、河川が相次いで氾濫し、水害が拡大しているそうです。
中国の地方都市では、台風による大雨などで、しょっちゅう洪水の被害が発生しています。
日本の方が台風も多いと思いますし、集中豪雨も多いと思いますが、都市部で大規模な洪水や浸水が起きることは稀です。
これは日本と中国の治水対策に違いがあるためだと思います。
中国のメディアでさえ、埼玉県にある「首都圏外郭放水路」を紹介し、日本はこの地下水路により「自然災害がもたらす損失を可能な限り減少させる」努力を払っていると指摘し、この取り組みを絶賛しているというニュースを流していました。
「首都圏外郭放水路」(しゅとけんがいかくほうすいろ)は、埼玉県春日部市の国道16号直下・深度50mにある世界最大級の地下放水路です。
シールド工法で建設されたシールドトンネルで、延長約6.3km、内径約10m。1992年(平成4年)度に着工し、2006年(平成18年)度に完成しました。
台風・大雨などによる中川・倉松川・大落古利根川など周辺河川の増水時、洪水を防ぐため流量容量を超えた水を貯留し、江戸川に排水します。
そのため、地下河川であると同時に巨大な洪水調節池としての機能があります。
地下トンネルから流れ込む水の勢いを調整するための調圧水槽は、長さ177m・幅78mの広さがあり、59本の巨大なコンクリート柱が林立しています。
洪水防止のみを目的とすることから、通常時は水を取り込まず空堀状態で、人も立ち入れる巨大な地下空間となっています。
私もテレビで見たことがありますが、まるで地下神殿のような雰囲気を持っていました。
中国メディアの記事は、下水道の存在意義を非常に高く評価し、「暴風雨の時はいつも、下水道は都市の良心であるということを深く実感する」と説明し、暴風雨により中国の街全体が水害に見舞われている映像を掲載していますが、こうした映像からも「下水道は都市の良心である」という表現に込められた下水道の存在意義に対する評価を感じ取ることができます。
また、「首都圏外郭放水路」を建設した日本の努力を称賛しています。
この地下水路が14年という歳月と、約2300億円という巨額の費用を惜しみなく投じて建設されたこと、またその優れた効果についても「建設が完了したその年、暴風雨の時期に水害を被った家屋数は以前の4万1544軒から245軒に減少した」と絶賛していました。
中国メディアの記事も日本を批判するばかりではないですね。


6月28日広西省貴州、豪雨で水没した町の様子です

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