地質用語(60)

地質用語及び関連用語をまとめてみました。
前回に引き続き、(こ)から始まる用語です。

・溝渠 (こうきょ)
溝渠とは、給水や排水のため、土を掘ったみぞのことです。
・紅銀鉱 (こうぎんこう)
紅銀鉱は、ルビーシルバーとも呼ばれ、濃紅銀鉱と淡紅銀鉱があります。
銀、アンチモンを含む硫化鉱物で三方晶系です。
紅色を呈し、 銀の重要な鉱石鉱物です。
・鉱区 (こうく)
鉱区とは、鉱業権の及ぶ土地の範囲で、鉱物の試掘または採掘を許可された区域のことです。
・坑口 (こうぐち)
坑口(pit mouth)とは、竪坑,斜坑,水平坑道などの地表における開口部のことです。
位置は、一般に地表やその付近の地質の状況、鉱体の性状などを考慮して決定されます。
地表の状況を例にとれば、河川の増水により坑口が水没するおそれがないこと、鉄道の引込みに便利なこと、事務所,工場,住宅などの施設を建てる地積が十分あること、ぼた (廃石) の捨て場があること、用水を得やすいこと、地価が安いこと、などが坑口位置選定の条件となります。
・高句麗花崗岩 (こうくりかこうがん)
高句麗花崗岩は、立岩厳により区分された、威興片麻岩と西湖津片麻岩とを統一して明治-昭和時代前期の地質学者である中村新太郎さんが命名しました。
・攻撃斜面 (こうげきしゃめん)
湾曲している川のカーブ外側で、水流が速くて斜面がきつくなっている部分が攻撃斜面です。
これに対して、内側で水流が遅くて斜面の緩い部分が滑走斜面です。
・孔隙率 (こうげきりつ)
岩石には各鉱物粒子の間あるいは割れ目などに多少の隙間があり、孔隙率は、岩石中のすきまの体積と岩石全体の体積との比で、パーセントで示します。
岩石の隙間を移動する流体を間隙溶液(pore solution)あるいは粒間流体(intergranular fluid)などと呼んでいます。
堆積時の粘土の平均孔隙率は50%くらいで、時に90%のものもあります。
・膠結 (こうけつ)
膠結(cementation)とは、変成作用の最も地表に近い部分で、弱い変質作用を受けた岩石に用いられます。
砕屑堆積物の粒子間の孔隙に他の物質が沈澱して粒子を結合する現象と考えられていますが、なぜ粒子相互が接着するのかは不明だそうです。
・膠結作用(こうけつさよう)
膠結作用(cementation)とは、多孔質の破砕質の岩石の間隙を充填する作用で、石化作用の重要な過程として認識されていました。
砕屑堆積物の粒子間の孔隙に鉱物質が沈澱して粒子を結合する現象で、その結果堆積物は堆積岩になります。
・膠結物 (こうけつぶつ)
膠結物とは、水に溶けた鉱物成分が、堆積物の粗粒物質の間に沈殿して、各粒子を膠結する作用のことです。
・高原玄武岩 (こうげんげんぶがん)
高原玄武岩は、台地玄武岩とも言い、世界各地の広大な熔岩台地を構成している玄武岩で、これらの玄武岩は分布地域や生成時代を通じてある種の共通性をもっています。
ソレアイト質またはアルカリ玄武岩の本源マグマが多数の狭い火道から流出したり、地殻に生じた巨大な割れ目から溢れ出て四方に広がり固結したものと考えられています。
台地の玄武岩全体の厚さは極めて大きいのですが、一枚の玄武岩層の厚さは数mから20mくらいで、稀に100mに達し、膨大な数の玄武岩層がほぼ水平に重なり、全体として厚い玄武岩台地を形成しています。
・考現古生物学 (こうげん・こせいぶつがく)
化石化した古生物とその生息環境を扱うのが古生態学で、個体群構造や個体間・種間関係の解析、古環境との関係などが研究されます。
そして、斉一説の観点に立って古生物の生態や化石化過程の解明のため、現生生物の観察や実験的研究を行うのが考現古生物学で、現在古生物学とも言います。
古生物の地理的分布やその変遷は古生物地理学で扱っています。
・膠原線維 (こうげんせんい)
膠原線維は、膠原繊維とも言い、結合組織を構成する線維の一種です。
コラーゲンからなり、腱・靭帯・骨などに多く含まれ、煮ると膠(にかわ)状になります。
・高原氷河 (こうげんひょうが)
高原氷河とは、起伏の少ない高原面を覆う氷河のことです。
・高高潮位 (こうこうちょうい)
高高潮位は、満潮水位のことです。
・光行差 (こうこうさ)
光行差(Aberration of light)とは、天体を観測する際に観測者が移動しているために、天体の位置が移動方向にずれて見えるとき、そのずれを指す用語です。
1728年、イギリスの天文学者ジェームズ・ブラッドリーが発見しました。
・光合成 (こうごうせい)
光合成(独, 仏: Photosynthese, 拉, 英: Photosynthesis)とは、主に植物や植物プランクトン、藻類など光合成色素をもつ生物が行う、光エネルギーを化学エネルギーに変換する生化学反応のことです。
光合成生物は光エネルギーを使って水と空気中の二酸化炭素から炭水化物(糖類:例えばショ糖やグルコースやデンプン)を合成しています。
また、光合成は水を分解する過程で生じた酸素を大気中に供給しています。
年間に地球上で固定される二酸化炭素は約1014kgで、貯蔵されるエネルギーは1018kJと見積もられています。
「光合成」という名称を初めて使ったのはアメリカの植物学者チャールズ・バーネス(1893年)で、かつては炭酸同化作用(たんさんどうかさよう)とも言ったのですが、現在はあまり使われていません。
・考古学 (こうこがく)
考古学(archaeology)は、人類が残した痕跡(例えば、遺物、遺構など)の研究を通し、人類の活動とその変化を研究する学問です。
・考古地磁気学 (こうこちじきがく)
考古地磁気学とは考古学+古地磁気学という意味のことばで、過去の地磁気を古地磁気と呼び、その状態を研究する分野を古地磁気学と呼んでいます。
そして、特に1万年くらい前までの期間についての古地磁気学を考古地磁気学と呼んで区別しています。
・硬骨 (こうこつ)
硬骨とは、脊椎動物の硬骨魚類以上にある骨の一種です。
丈夫な骨膜に覆われ、硬い骨質とその内部にある海綿状の骨質および内部腔所を埋める造血組織の骨髄から成っています。
そして、支持器官・保護器官・運動器官として働きます。
・硬骨魚綱 (こうこつぎょこう)
口に上下両あごをそなえる現生の魚類は軟骨魚綱と硬骨魚綱とに分けられますが、硬骨魚綱の種数はすこぶる多いのが特徴です。
軟骨魚綱はサメ類,エイ類およびギンザメ類を含み、骨格が終生軟骨よりなるのに対し、硬骨魚綱では幼若期には軟骨であった骨格も発育成長に伴い、その大部分が硬骨で置換されます。
硬骨魚綱は一般に条鰭(じようき)亜綱,総鰭亜綱,肺魚亜綱の3亜綱に分けられ、肺魚亜綱では胸びれと腹びれはむち状、または葉状で、中軸をなす1骨列とこれから派生する多数の小骨片列で支えられています。
・交互同化作用 (こうごどうかさよう)
交互同化作用とは、汚染作用によってマグマの中と母岩の中に同じ鉱物相が形成される場合、マグマと周囲の岩石とが物質の交換を行って、両者共にその化学組成を変える作用のことです。
この結果は反応性の溶液による形成物か、通常の結晶作用の形成物が凝結したのか、区別が困難です。
・黄砂 (こうさ)
黄砂( Asian Dust)は、黄沙とも言い、特に中国を中心とした東アジア内陸部の砂漠または乾燥地域の砂塵が、強風を伴う砂塵嵐(砂嵐)などによって上空に巻き上げられ、春を中心に東アジアなどの広範囲に飛散し、地上に降り注ぐ気象現象か、 あるいは、この現象で飛散した砂自体のことです。
・光彩 (こうさい)
光彩とは、きらきらと輝く美しい光のことです。
・虹彩(こうさい)
虹彩とは、脊椎動物及び軟体動物頭足類の目において、角膜と水晶体の間にある薄い膜のことです。
瞳孔の大きさを調節して網膜に入る光の量を調節する役割を持っています。
・鉱滓 (こうさい)
鉱滓とは、鉱石から金属を製錬する際などに、溶融した金属上に浮かび上がる副産物のことです。
具体的には高炉、平炉、転炉、電気炉からの残さ(スラグ)、キューボラ溶鉱炉のノロ、ドロス・カラミ・スパイス、ボタ、不良鉱石、粉炭かす、鉱じん、鋳物廃砂、サンドブラスト廃砂などがそれにあたります。
・後鰓類 (こうさいるい)
後鰓類(Opisthobranchia)は、軟体動物門腹足綱直腹足亜綱異鰓上目に属するグループです。
かつては後鰓亜綱とすることが多く、また、異鰓上目が置かれた後は後鰓目とすることもあったのですが、近年は、階級を与えないことが多くなっています。
名称はラテン語の opistho brankhia に由来しています。
これに対して、前鰓類(ぜんさいるいProsobranchia)は、軟体動物門腹足綱(巻貝類)のうち、鰓(えら)が心臓より前にあるものの総称で、心臓より後ろに鰓が位置する後鰓類に対してこう呼ばれています。
スポンサーサイト
最新記事
カテゴリ
リンク
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

月別アーカイブ
カウンター
検索フォーム
QRコード
QR