高知県、五色の浜の横浪メランジュ

高知県の土佐市横浪半島にある「五色の浜の横浪メランジュ」を紹介します。

「五色の浜」は、横浪半島の突端近くにあり、外洋に面した小さくきれいな浜です。
「五色の浜」の名前のとおり、五色のきれいな砂礫の広がる浜辺で、太平洋のリアス式海岸の絶景ポイントになっています。
この「五色の浜」の海岸には、四万十帯と呼ばれる、海洋プレートが日本列島にやってきた際に、日本列島に付け加わった地層(付加体)が、標識的に分布しています。
日本のような弧状列島は、海洋プレートとそれに伴った地層の付加により成長してきたことが分かってきました。
「五色の浜」の海岸の場合は、フィリピン海プレートが沈み込む際に、その堆積層(玄武岩・チャート・遠洋性粘土等)が陸側に剥ぎ取られ、押しつけられる「付加作用」により、混じり合った地層(メランジュ)となって分布している様子を広い範囲で観察できるところです。
それを「五色の浜の横浪メランジュ」と呼んでいるのですが、は、このような考え方(プレートテクトニクス学説)を、世界に先駆けて陸上で初めて証明した場所として国内外から高い評価を受け、2011年2月に「国の天然記念物」に指定されました。
「メランジュ」とは、大きさや種類の異なるいろいろな岩石が無秩序に混在している地層で、「混在」「混合」を意味するフランス語です。
「五色の浜の横浪メランジュ」の岩石群に含まれる放散虫化石の年代や古地磁気の測定から、この地域には1億3千万年前から7千万年前までの岩石や地層が入り乱れて分布していることがわかりました。
この地層は、赤道付近の海底で噴出し、プレート運動によって運ばれてきた「枕状溶岩」や放散虫の遺骸が積もってできた「チャート」、四国付近の陸地から運ばれてきた「砂岩」や「泥岩」から成っています。
四国沖の海溝で海洋プレートが沈み込む際に、「枕状溶岩」・「チャート」の一部がはぎとられ、この「砂岩」や「泥岩」の中に切れ切れになって取り込まれ、付加したと想定されています。
「五色の浜の横浪メランジュ」の北端にある伊坂ノ鼻を越えた岩場では、「地震断層の化石」を観察することができます。
そして、「五色の浜」を含む横浪黒潮ラインは、太平洋を眺望できるドライブコースであり、雄大で爽快な絶景スポットが数多くあります。

P5040112.jpg
「五色の浜」へ降りて北側の海岸です。
さすがに太平洋なので、荒波が迫ってきます。

P5040113.jpg
こちらが南側の海岸です。
「五色の浜の横浪メランジュ」の探索には、遊歩道も何もないので、ごつごつした岩盤の露頭をゆっくり歩くしかありません。
両岸とも探索するのには、半日はかかると思います。


岩盤の露頭には、砂岩や泥岩とともに、枕状溶岩や赤色チャートも確認できます。


横浪黒潮ラインから階段を降りて、「五色の浜」の入り口にある「横浪メランジュ」の説明図です。
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