小豆島の寒霞渓

香川県の小豆島に寒霞渓があります。

寒霞渓(かんかけい)は、島に存在するのが不思議なぐらい雄大な渓谷で、国指定の名勝のひとつです。
日本三大渓谷としては、
・清津渓谷(新潟県)
・黒部峡谷(富山県)
・大杉峡谷(三重県)
なのですが、
日本三大渓谷美というのもあって、
・妙義山(群馬県)
・寒霞渓(香川県)
・耶馬溪(大分県)
が選ばれています。
この小さな島にあっても、日本三大という名前が存在するのはすごいことです。
寒霞渓は、星ヶ城と美しの原高原の間にあり、範囲は東西7km、南北4kmにも及ぶ大渓谷で、そこに約1300万年前の火山活動により堆積した火山角礫岩などが、度重なる地殻変動と風雨による侵食により、断崖や奇岩群を形成しています。
日本書紀にも記述がある奇勝で、元々は鉤掛山、神懸山などと呼ばれていたのですが、明治初期の儒学者、藤沢南岳が寒霞渓と命名したそうです。
大正12年(1923年)3月7日に「神懸山(寒霞渓)」として国の名勝に指定されています。
そして、1934年の瀬戸内海国立公園設置の契機となり、大渓谷と海を一望できる景勝地です。
日本三大渓谷美だけでなく、日本三大奇勝や日本百景、「21世紀に残したい日本の自然100選」等に選ばれています。

寒霞渓は、小豆島の最高峰である星ヶ城山(816.7m)の南側に位置し、急峻な崖をが続いています。
そそりたつ岩山のゴツゴツした岩石は、先に述べたように、約1300万年前(新生代三紀)の火山の噴出物が堆積したもの(火山角礫岩とか集塊岩と呼ばれる)です。
バレーボールほどの角張った岩石が、火山灰といっしょに、300m以上の厚さで基盤の花崗岩の上に堆積しています。
その上には、星ヶ城山頂を中心に厚い溶岩が覆っています。
この溶岩は、火山角礫岩と同じで、角閃石や輝石のたくさん入った安山岩です。
火山角礫岩や溶岩の量を考えると、当時は、きわめて厳しい火山活動であったと想像できます。
しかし、残念ながら長い年月の間に地形が変わり、いくつかあったと思われる噴火口は、今では見つかっていないそうです。
溶岩は地形の低いところへと流れ出ます。
つまり、いま溶岩のある所は当時は谷であり、そのとき峰であった所が、今深くきざまれて谷となっています。
火山活動から現在の間に、雨や風、流水などの働きによって差別侵食を受け、硬い溶岩で覆われた所は侵食から守られ、そうでないところは急な崖をつくる谷となるまで削られたと想像できます。

P5010055.jpg
ロープウエーからみた寒霞渓の様子です。
私は新緑の季節に行ったのですが、雑木が多いので、紅葉の季節も多くの観光客で賑わうことでしょう。

P5010057.jpg
寒霞渓の露頭です。
岩肌を見ると、礫岩状に見えましたが、文献で調べると、火山角礫岩や、角閃石や輝石のたくさん入った安山岩だそうです。

P5020067.jpg
東西7km、南北4kmにも及ぶ大渓谷です。
ここからの景色は急峻な山地で、奇岩ばっかりでしたが、この星ヶ城山の北側(裏側)に行ってみると、緩斜面で奇岩は見つけられませんでした。

P5020069.jpg
細長い奇岩の上を歩いて周りを見渡すと、もっとすごい奇岩がありました。
尖がった岩の上に大きい石が乗っかったままの状態です。
このような不安定な状態だと、震度5程度で落ちてしまいそうでした。
スポンサーサイト
最新記事
カテゴリ
リンク
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

月別アーカイブ
カウンター
検索フォーム
QRコード
QR