地形形成の2つの営力

地形形成には2つの営力があります。

(1)内因的営力(内作用)
1)地殻運動
地殻運動は、地球内部に原因のある地質作用によって地質時代に生じた地殻の変形・変位のことで、広義には現在の地殻変動も含めています。
火山,造山運動,造陸運動,地塊運動などを含み、大陸,大洋,造山帯などでそれぞれ現れ方に特徴があります。
①隆起運動
隆起とは地面が海面に対して高度を増すことです。
隆起によって海岸線が後退し、海面下の地面が陸上に表れることを海退(かいたい、regression)または離水(りすい、emergence)と言います。
②沈降運動
沈降とは地面が海面に対して高度を減ずることです。
沈降によって海岸線が前進し、海が陸に侵入することを海進(かいしん、transgression)または沈水(ちんすい、submergence)と言います。
③断層運動
地層または岩石の中の割れ目を境にし、両側が相対的に変位することを断層運動といい、断層運動が起きた割れ目を断層と呼んでいます。
これに対し、相対的な変位が認められない割れ目を破断と言います。
地震の原因ともなり、熊本大震災でも、この断層が問題になっています。
④褶曲運動
褶曲とは、地層の側方から大きな力が掛かった際に、地層が曲がりくねるように変形する現象のことを言います。
褶曲は、野外の地質調査で見落とすもしくは判別できないと、地層累重の法則が適用できない場合があります。
地震の力によって短時間で形成される場合もありますが、多くはプレートの移動などで長時間強い力を受け続けることで形成されます。
2方からの圧縮の力と、隆起や沈降の力などがかかって形成され、比較的固い岩盤の場合は、褶曲が形成される途中で破断して断層となることが多く見られます。
⑤曲動運動
曲動とは、地表面を湾曲または撓曲(とうきょく)させる運動のことです。
曲動して隆起する場合を曲隆、沈下する場合を曲降と呼んでいます。
地層の褶曲ほど明瞭ではありませんが、地表面にわずかの傾斜を与え、水系の変化、盆地の形成などを助長します。

2)火山活動
火山活動とは地球内部のマグマだまりからマグマが地表に達し、放出される際におこる動的な現象が火山活動です。
これには、噴火活動、噴気活動、火山性地震の発生、地殻変動などがあります。
このうち噴火は、地球内部から火山ガス、マグマ、火山岩塊、火山灰などが急速に地表に放出される現象で、特に固形噴出物を伴うものを言います。
火口からガスや水蒸気が比較的ゆるやかに放出される現象は噴火ではなく、噴煙活動又は噴気活動と言います。

(2)外因的営力(外作用)
①風化作用
風化作用(Weathering; Verwitterung)は、地表の水、空気などの働きで、地殻表面が破壊・劣化する現象のことです。
地殻表面の岩石に、水が浸み込み、日中と夜間の温度差により膨張収縮を繰り返すとタマネギ状に割れ目が入ります(これをタマネギ状風化と呼んでいます)。
②削剥作用
削剥作用(さくはくさよう denudation)は、地表岩石が風化作用を受け、削り取られ、土地を平坦化する作用のことです。
浸食作用に対する語で、浸食作用が線的に作用するのに対してこの作用は面的に働きます。
広義には浸食作用を含めて用いられることがあり、削剥作用と浸食作用とが混同されることがあります。
③浸食作用
浸食作用(erosion)は、地表面が風、流水その他の外因的な営力によって削られる作用のことです。
働く営力の種類によって河食,風食,海食,氷食,雪食などと呼ばれます。
浸食には機械的作用と化学的作用とがあり、特に石灰岩地域に顕著な雨水や地下水による化学的浸食作用を溶食作用と呼んでいます。
④運搬作用
運搬作用(transportation)は、流動する水が岩屑を他の場所へ運ぶ作用のことです。
化学的に溶解された岩屑が水の流動とともに運搬される場合は溶流と呼んでいます。
また、岩屑粒が水底に沿って運搬される場合を掃流、水中に保持された状態で運搬される場合を浮流と呼んでいます。
⑤堆積作用
堆積作用(sedimentation)は、流水,風,潮流,氷河などによって運搬された粒子や岩石片が、流速が衰えるなどして運搬しきれなくなった場所に沈んで積ることを言います。
また、岩石から地表水あるいは地下水に溶け出した物質が、蒸発,温度変化,バクテリアの作用等によって再び固相として沈殿する現象も含まれます。
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