熊本県益城町「震度7」の大規模な地震のメカニズム

昨日(4月14日)午後9時26分ごろ熊本県益城町で震度7を観測した大規模な地震がありました。

今日現在のの発表だと、建物の倒壊などにより亡くなった人は9人で、熊本県内のけが人は少なくとも860人、うち53人が重傷だそうです。
そして、熊本県内約500カ所に一時約4万4400人が避難したそうです。
この地震は、「平成28年熊本地震」と名付けたと気象庁が発表していました。
気象庁は大きな被害の災害に名前を付けることがあり、地震災害に名前が付くのは5年前の「平成23年東北地方太平洋沖地震」以来だそうです。
この「平成28年熊本地震」ですが、マグニチュードは6.5で、震源の深さが11kmでした。
「平成23年東北地方太平洋沖地震」は、マグニチュードが 9.0で、震源の深さが24kmで、やはり最大震度は7でした。
マグニチュードが1上がると32倍と言われていますから、なんで今回の「平成28年熊本地震」が震度7になったかと言うと、それはやはり震源の浅さと直下型地震の影響力だと思います。
震度7というのは大変な地震です。
気象庁のマニュアルだとこんな状態になります。
①人の体感・行動について
立っていることができず、はわないと動くことができない。
揺れにほんろうされ、動くこともできず、飛ばされることもある。
②木造建物(住宅)の状況
・耐震性が低い建物・・・・傾くものや、倒れるものがかなり多くなる。
・耐震性が高い建物・・・・壁などのひび割れ・亀裂が多くなり、まれに傾くことがある。
③鉄筋コンクリート造建物の状況
・耐震性が低い建物・・・・壁、梁(はり)、柱などの部材に、斜めや X状のひび割れ・亀裂が多くなる。1階あるいは中間階の柱が崩れ、倒れるものが多くなる。
・耐震性が高い建物・・・・壁、梁(はり)、柱などの部材に、ひび割れ・亀裂がさらに多くなる。1階あるいは中間階が変形し、まれに傾くものがある。
④地盤・斜面等の状況
・地盤の状況・・・・大きな地割れが生じることがある。
・斜面の状況・・・・がけ崩れが多発し、大規模な地すべりや山体の崩壊が発生することがある。大規模な地すべりや山体の崩壊等が発生した場合、地形等によっては天然ダムが形成されることがある。大量の崩壊土砂が土石流化することもある。

この地震のメカニズムとしては、地質の専門家は、南北方向に引っ張られる力で断層が横に動いた「横ずれ断層」型だと言っていました。
今回の震源の近くには、熊本県内をほぼ北東から南西方向に延びる布田川(ふたがわ)断層帯、日奈久(ひなぐ)断層帯があります。
阿蘇外輪山の西側斜面から八代海南部に至る全長約101kmの活断層で、熊本県の内陸部で以前から大きな地震を起こすと考えられてきました。
[布田川断層帯]
布田川断層帯は、阿蘇外輪山の西側斜面から宇土(うと)半島の先端に至る活断層帯です。
布田川断層帯は、熊本県阿蘇郡南阿蘇村から今回の震源地である上益城郡益城町(かみましきぐんましきまち)木山付近を経て、宇土半島の先端に至る断層帯です。
本断層帯は、概ね東北東-西南西方向に延び、全体の長さは約64km以上の可能性があります。
布田川断層帯は、断層線の分布等から、阿蘇村から木山付近に位置する長さ約29kmと推定される布田川区間、木山付近から宇土市中心部に位置する長さ約20kmの可能性がある宇土区間及び宇土市住吉町(すみよしまち)から宇土半島北岸に沿って宇土半島先端に至る長さ約27km以上の可能性がある宇土半島北岸区間からなります。
このうち、宇土区間の一部と宇土半島北岸区間は、従来認定されておらず、重力異常の急変帯の分布などから布田川区間及び宇土区間東部の西方延長部において地下に伏在する活断層として新たに推定されたものです。
布田川区間は、南東側が相対的に隆起する上下成分を伴う右横ずれ断層であり、一部では複数の断層が並走して小規模な地溝帯を形成しています。
宇土区間及び宇土半島北岸区間は、南東側が相対的に隆起する上下成分を伴う可能性があります。
[日奈久断層帯]
日奈久断層帯はその北端において布田川断層帯と接し、八代海南部に至る活断層帯です。
日奈久断層帯は、やはり今回の震源地である上益城郡益城町木山付近から葦北(あしきた)郡芦北町を経て、八代海南部に至る断層帯です。
本断層帯は、概ね北東-南西方向に延び、全体の長さは約81kmである可能性があります。
日奈久断層帯は過去の活動時期から、益城町木山付近から宇城市豊野町山崎(うきしとよのまちやまさき)付近まで延びる長さ約16kmの高野-白旗(しらはた)区間、宇城市豊野町山崎から芦北町の御立(おたち)岬付近に分布する長さ約40kmの日奈久区間及び御立岬付近から八代海南部に位置する長さ約30kmの可能性がある八代海区間に区分されます。
日奈久断層帯は、断層南東側の相対的が隆起する上下成分を伴う右横ずれ断層であり、一部では断層が並走して小規模な地溝帯を形成しています。

そして、布田川断層帯も、日奈久断層帯も、四国を東西に横切る活断層「中央構造線断層帯」の延長にあり、以前から中規模から小規模の地震が頻発していました。
東北大教授(地震地質学)の遠田晋次さんは、「今回もその一環で、これまでよりも大きく強い地震が起きたのではないか」と指摘していました。


布田川断層帯と日奈久断層帯の位置関係です。
熊本県益城町の震源地は、ちょうどこの二つの断層帯の交わるところです。
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