美しい港町オーレスンのユーゲント・シュティールの町並み

ノルウェーにオーレスンという美しい港町があります。

オーレスン(Alesund.ogg Ålesund, Aalesund)は、ノルウェーのムーレ・オ・ロムスダール県にある都市で、人口は4.5万人(2013年)です。
ノルウェーでは、首都のオスロに次ぐ規模の都市であるベルゲンの北北西236kmにあり、沿岸の島に位置する港町です。
10世紀にノルマンディー公となったロロが、フランスに渡る以前につくったギスケの町(オーレスン北西)がオーレスンの起源といわれています。
オーレスンは、1904年1月23日の大火により、16時間の間に850軒もの家が焼失し、1万人もの人々が家を失いました。
地元住民と遠方、近隣から駆けつけた人々の並外れた努力によって1907年には街の中心は再建されました。
この再建には、ノルウェー国内のみならず、外国からも多大な援助を受けたそうです。
特に頻繁にフィヨルド群へ休暇で訪れていたドイツ皇帝ヴィルヘルム2世は、ドイツ国内に於いて大々的にオーレスンへの支援を呼びかけ、オーレスン復興の最大の貢献者となりました。
そして街は当時最先端のユーゲント・シュティール建築の建物に建て替えられ、現在ではこの街並みがオーレスンの最大の観光資源となっています。
この再建を手がけた人の中に、当時ヨーロッパでよくみられたアールヌーボー調のロマン主義と、現代モダンアートの両方にインスピレーションを受けた若いノルウェー人建築家たちがいたため、現在でも街のいたるところにたいへん美しいアールヌーボー調の建物も残っています。
ユーゲント・シュティール様式の町並みで知られ、アールヌーボー調の建物としても知られています。
では、ユーゲント・シュティーと、アールヌーボーは、どこが違うのでしょうか。
ドイツのユーゲント・シュティールは、フランス・ベルギーのアールヌーヴォーに対応する言葉だそうで、ドイツで刊行された美術雑誌『ユーゲント』に由来し、ドイツ圏の世紀末芸術の傾向を指す語について説明しています。
したがって、広義のアールヌーヴォーと同じ意味の言葉だそうです。
ユーゲント・シュティールは、「構成と装飾の一致」を理念とする様式で、簡潔で機能を重視した形体が重んじられる一方で、一度限りの芸術性、唯一無二のデザインが尊重され、日本の浮世絵や、フランスの後期印象派などの影響も受けていると言われています。

19世紀後半からは近郊のフィヨルド群に多くの観光客が訪れるようになりました。
ノルウェー内でも規模の大きな港があり、漁業が盛んです。
タラ、ニシン、カニの水揚げが多く、かつては漁船用の造船所が多かったのですが、1960年代の北海油田開発以降は石油産業向けの船の建造に取って代わられるようになったそうです。
家具製造業も盛んだそうです。
交通機関は、ノルウェー西岸地域を連絡する沿岸急行船が毎日停泊するほか、ガイランゲルフィヨルドを始めとしたフィヨルド群観光の中継地となっているため、フェリーやバスの便があります。
郊外のオーレスン・ヴィグラ空港は、国際空港として、国内各都市、ロンドン、コペンハーゲン、アムステルダム等への便が発着しています。
オーレスン空港へは、オスロから約1時間でアクセスが可能だそうです。
ゲイランゲルフィヨルドに日帰りで行ける距離にあり、ここからレンタカーを借りれば北からトロルスティゲンを通り、ゴールデンルートと呼ばれる道からゲイランゲルフィルドに行くこともできるそうです。


ノルウェーの南西、ベルゲンから北に車で7時間30分程にあるヴェストラン地方オーレスンの街並です。
この写真を見ると、カラフルでとても美しい町並みです。

ユーゲントシュティールの家:ヴィーンツァイレ
ユーゲントシュティール建築は、ウィーンが有名なのですが、永遠に新鮮な建築史上の傑作として、近年ますます高く評価されるようになっています。
ユーゲント・シュティールは、「構成と装飾の一致」を理念とし、美や快楽と実用性を融合させることを主たる目的としていました。
美術・工芸デザインに見られるユーゲント・シュティールは、動植物や女性のシルエットなどをモチーフとし、柔らかい曲線美を特徴としています。
一方で、直線平面を強調し、やや左右非対称の幾何学的な模様を使用する傾向があります。
ユーゲント・シュティールの建築は、簡潔で機能を重視した形体が重んじられる一方で、一度限りの芸術性、唯一無二のデザインが尊重されるため、「装飾過多」「貴族主義」などの批判を受けることもあるそうです。


アールヌーヴォーの特徴は、有機的な曲線です。
植物や昆虫などに見られる滑らかな曲線を職人たちは観察しデザインに取り入れていきました。
優しくのびのびと流れていくようなフォルムは、内向的で女性的なイメージです。
この写真の、「黄道十二宮」(1896-97)では植物や曲線といったアールヌーヴォーの要素がふんだんに盛り込まれています。
なお、「黄道十二宮」というのは太陽の通り道である黄道を12等分して12星座がそれぞれ当てはめられた領域のことを言うそうです。
スポンサーサイト
最新記事
カテゴリ
リンク
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

月別アーカイブ
カウンター
検索フォーム
QRコード
QR