LPSと免疫力について

人は、人それぞれです。
一年中風邪を引かない人もいれば、しょっちゅう風邪を引いている人もいます。
これは、単に身体が丈夫とか、弱いとかの問題と思われがちですが、近年の研究によって誰しもが丈夫な身体になることも可能かも知れません。

(1)免疫力とマクロファージ
人には免疫力があります。
免疫力とは、外敵から身を守る力であり、誰もが持っていると言われています。
この外敵にもいろいろあって、強い動物が襲ってくるような、目に見える外敵と、ウイルスや細菌などの、目に見えない敵があります。
目に見える敵には、いろいろな武器を使って身を守ればいいんですが、目に見えない敵は自然に体の中に入ってしまいます。
その体の中に入った目に見えない敵をやっつけようとするのが、免疫力です。
この免疫力は、生まれた時から20歳くらいまでが一番強くて、加齢とともに、その力が落ちてくると言われています。
それなので、食生活や運動などで、その力をなるべく落とさないようにしていく必要があります。
免疫機能は、細菌やウイルスなど、外部から入ってきた有害な物質を排除したり、体の中にできた癌などを死滅させて、体の中から出して健康に保つことです。
つまり、免疫機能が弱くなっていくと、病気がちになったり、癌になったり、寿命が縮んでいってしまいます。
そのためには、体の中に入ってきたウイルスや体の中にできてしまった癌を異物として見つけたり、攻撃して無力化したり、それらに指令を出したりするものが必要なんですが、それが、白血球です。
白血球が免疫システムなんですが、白血球にもいろいろと種類があったり、2段階の免疫システムがあります。
2段階の免疫システムとしては、
①自然免疫系
②獲得免疫系

があります。
自然免疫系は、生まれた時から持っている免疫システムで、常に、体の中を見回ってくれて、外敵をやっつけてくれます。
自然免疫系が防ぎきれないような病原体がやってきたときに動き出すのが、獲得免疫系です。
獲得免疫系は、新たな病原菌が体に入ってきたときに、その情報を記録したり、武器となる抗体を創ったり、その病原体に感染した細胞を死滅させて排除できるようにします。
次に入ってきたときは、それらの記憶ですぐにやっつけることができます。
白血球は様々な種類があって、それらの免疫系にあうようにいろんな形に進化しています。
その中の一つが、マクロファージと呼ばれるものです。
マクロファージとは、大食細胞とも言われています。
アメーバのような単細胞で、体の中を、自分から運動して動きながら、死んだ細胞や体の中にできた変性細胞で、侵入してきた細菌などを捕食して消化しています。
とくに、けがをした時に、活発に動き回っています。
それと同時に、外敵の情報を記録して、ほかの免疫細胞に伝えています。
マクロファージの寿命は数か月といわれていますので、マクロファージを活性化させたり増やしたりする食べ物を多くしていく必要があります。

(2)LPSについて
前置きが長くなってしまいましたが、その食べ物の中の一つが、LPS(リポポリサッカライド)です。
このLPSの効用については、世界一受けたい授業でもやっていましたが、この研究の第一人者は、 香川大学医学部統合システム免疫学講座の教授である杣源一郎(そま げんいちろう)さんだそうです。
LPSは、免疫ビタミンと言われているもので、私たちの体内にある免疫細胞を劇的に活性化させてくれることで、今注目を浴びている成分だそうです。
免疫力は、生まれてから20代まで高くなり、30代で現状維持、40代からは低下するのが一般的です。
したがって、癌などの病気になるリスクも、40代から多くなります。
免疫力が落ちると、
①季節の変わり目に必ず風邪をひく
②きちんとケアをしているのに肌荒れがひどい
③1年中便秘や下痢をする
④しっかり寝たはずなのに体がだるい

こういう症状が出るそうです。
インフルエンザにかかりやすい人も免疫力が落ちている人です。
そして、インフルエンザだけではなく、色んな病気になり、治りも遅くなります。
そこで免疫力は、体の外から侵入してきた細菌やウイルスなどの病原体や癌細胞から体を守る仕組みになります。
病気の元となる細菌や体の中にできる異物を、先に述べたマクロファージという細胞がむしゃむしゃ食べて排除してくれます。
この免疫力に必要な物が免疫細胞です。
免疫細胞は血管やリンパ管を通って、全身に流れ、病原体から守るために常にパトロールしてくれています。
病原体が侵入しやすい口や鼻・のどの粘膜では細菌やウイルスの侵入を防ぐために戦っています。
マクロファージは白血球の一種でこのマクロファージの元気がなくなり、弱くなると、異物などを除去できなくなります。
そんな状態になると病気になってしまいます。
そして、健康のカギをにぎるマクロファージのパワーをアップさせ、病気にかかりにくい体を作るための物質が免疫ビタミンのLPSになります。
LPSが免疫ビタミンと呼ばれだしたのは2015年の1月頃なので、ごく最近です。
LPSは、昔からある物質で、土や野菜の中にある微生物の成分の1つです。
元々は人間の体にないものですが、口に入れても安心・安全な物だそうです。
食べることによって、粘膜を通じて、体の中の免疫細胞を活性化させてくれます。
また、空気中にも存在して、皮膚に触れることによっても免疫細胞に働きかけてもくれるそうです。

(3)LPSの効用
そんなLPSには2つの力があります。
1)防ぐ力
①癌予防
②アルツハイマー病予防
③うつ病予防
④花粉症抑制
⑤感染症予防
⑥高血圧予防
⑦糖尿病予防
⑧骨粗鬆症予防

などがあります。
2)治す力
①アトピー性皮膚炎を改善
②胃潰瘍を治す
③やけどの改善
④腎臓結石の治療を助ける
⑤傷の早期回復
⑥疼痛・神経痛の緩和
⑦手術後の痛みに対する鎮痛効果

などがあります。
本当にこんな力があるかちょっと不思議ですが、世界一受けたい授業では、アトピーと診断された犬に1ヶ月LPSを投与すると、毛が抜けてしまった犬が1ヶ月でふさふさの毛になり、目もぱっちり開いていました。
この効果は人でも同じだそうです。
皮膚の中にも多数の免疫細胞があり、皮膚の入れ替えが早くなるそうです。

(4)LPSを多く含む食材
LPSの一日推奨摂取量は大人で500μg、体重10kgで100μgと言われていますが、LPSが多く含まれる食材にはどんなものがあるのでしょうか。
身近にある多くの穀物、野菜にはLPSが含まれているそうで、LPS含有量(μg/g)が多い順は、
①メカブ・・・ 42.8
②ワカメ ・・・21.2
③明日葉(粉末)・・・13.8
④レンコン ・・・5
⑤ほうれん草 ・・・1.3
⑥トマト・・・0.8
⑦金芽米・・・0.53

となっています。
特に、海の中で育つ海藻類は、農薬や肥料が使われていないので、自然に近い状態でLPSが含まれています。
そして、わかめやのりよりも、メカブが1番多く含まれているそうです。
海藻に含まれるヨードは、甲状腺ホルモンの働きをよくしてくれます。
甲状腺ホルモンの働きが良くなると、元気が出ると言われているので、この辺りも関係しているのかも知れません。
でも、めかぶやわかめが多く含まれているからといって、甲状腺に異常がある人にはお勧めできないそうです。
手術で甲状腺を摘出した人などには、特に注意が必要なので、そんな場合は、明日葉や玄米がいいそうです。
LPS研究の第一人者の杣源一郎さんもおすすめの食材があります。
上記の数値の物とは若干違っていて、
1位、玄米
2位、メカブ
3位、レンコン
4位、ヒラタケ
5位、岩のり

玄米はヌカの部分にLPSが多く含まれていて、その部分も一緒に食べられるのがおすすめだそうです。
また、玄米と同じような効用として、日本そばもお勧めだそうです。
この食材を使った最強の免疫力アップ定食のメニュ―は
・レンコンたっぷりレンコンハンバーグ
・ヒラタケのソテー
・岩のりの佃煮
・めかぶの味噌汁
・玄米ごはん
などがあります。
このほかに、ある食べ物と一緒に食べることでより効果が上がると言われているものがあります。
それはヨーグルトだそうで、ヨーグルトに含まれる乳酸菌はLPSと同時に接種すると強い相乗効果があるそうです。
また、風邪を引いたた時にこそ、ヨーグルトを食べるのがお勧めだそうです。
風邪をひいて処方される抗生物質には、菌を殺す力もありますが、同時にLPSを持つ菌も殺してしまうそうです。
ヨーグルトを食べることでLPSが元気になるそうです。

(5)LPSは本当に大丈夫?
LPSの効用について、いっぱい述べてきました。
LPSが免疫ビタミンと呼ばれだしたのは2015年の1月頃なので、まだ1年と3ヶ月しか経っていません。
LPSは、グラム陰性菌と呼ばれるタイプの細菌の、細胞壁に含まれてる成分で、別名をエンドトキシン(内毒素、endotoxin)という細菌毒素です。
血中に混入すると発熱や全身性の発疹、ひどい場合はショック症状を起こして死に至る、そんな毒素なのです。
すべてが信用できるほどには、まだまだ研究不足だとは思います。
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