立ち入り禁止の孀婦岩

神秘の島とも言われている孀婦岩の紹介をします。

孀婦岩(そうふがん、-いわ)は伊豆諸島の島です。
同諸島の最南端にある無人島で、北緯29 度47 分38 秒、東経140 度20 分07 秒に位置し、所属市町村未定のため東京都の直轄となっており、東京都総務局の出先機関である八丈支庁が管理事務を行っています。
ちっぽけな島ですが、日本の気象庁により活火山とされています。
場所は、東京の南約650km、鳥島の南約76kmに位置する標高99m、東西84m、南北56mの顕著な黒色孤立突岩です。
火道内のマグマが硬化してできた典型的な岩頸です。
岩頸(がんけい)は、岩栓(がんせん)、突岩(とつがん)とも言いますが、この地形は、火道内のマグマが硬化してできた形成物です。
火山が侵食によって削られて、火道内の岩栓が地表に現れた独特の地形です。
この下にはマグマ溜まりが存在することがあり、その圧力によって火山爆発が起こることもあります。
孀婦岩の岩質は玄武岩です。
頂上付近には水面に対して垂直方向の柱状節理が認められます。
面積は0.01平方kmで、カルデラ式海底火山の外輪山にあたり、孀婦岩の南西2.6km、水深240mには火口があります。

孀婦岩について初めて確実な記録を残したのは、イギリス人で元海軍大尉のジョン・ミアーズでした。
彼は交易のため二艘の船団でマカオを出発、ミンダナオ島を経て北アメリカに向かう途上で孀婦岩を目撃したそうです。
ミアーズの記録によると1788年4月9日、彼は初めてこの岩を目撃し「その岩に近づくにつれ、我々の驚きはより大きくなった。船員たちは何か超自然的な力が、この岩の形を現在の形に突然変えたのだ、と強く信じたがっていた」と書き記しています。
ミアーズは、この岩をその不思議な形から旧約聖書の創世記(19章26節)において神の指示に背いたために塩の柱に変えられてしまった女性に見立てて「Lot's wife(ロトの妻)」と名づけました。
ミアーズの報告と実際の岩の位置は緯度が大きく異なっており、実際よりも17度も東にされています。
日本語文献では1885年の『寰瀛水路誌』に初めて「孀婦岩(ロッツワイフ)」の名が現れますが、これは「Lot's wife」を「やもめいわ」と意訳したもので、やがて音読して「そうふがん」と読まれるようになったと考えられています。
今日では「そうふいわ」と呼ばれることも多いようです。

孀婦岩は、立入禁止地帯になっているようですが、世界の名だたる立入禁止地帯の中で、近寄るのが困難なものの筆頭格だそうです。
伊豆諸島は、伊豆大島や三宅島、八丈島などの名前が有名ですが、先に述べたように、周囲に同じような島がまったくないことから未亡人を意味する孀婦の名がつけられているようです。
孀婦岩は「島」とされていますが、実際には「島」というよりは「岩」のようです。
周囲の海の水深は約2000mだそうですが、そこから真っ直ぐに切り立った岩が海面まで飛び出しています。
標高は99mで、全面が切り立った崖です。
それに、周囲の海域は潮流も複雑でつねに激しい波が打ち付けているので、近寄っても上陸することは非常に困難だそうです。
また、この島を見たいと思っても、近くを通る公共交通機関は存在していないそうです。
伊豆半島の下田から漁船をチャーターして向かうのがもっとも簡単な方法だそうですが、漁船のチャーター料は、燃料代を含めて200万円近くかかるそうです。
豊かな漁場なので、大物を狙う釣り人やダイビング愛好者を対象にしたツアーも組まれていようですが、それでも往復で40万円近くかかるそうです。
この島の周囲は、断崖絶壁になっていますが、頂上にはわずかな平地があるそうです。
このような尖った形状のために上陸することは困難ですが、1972年に早稲田大学の学生が上陸、登頂に成功しています。
2003年にも、ロッククライミングで登頂した例などが存在しますが、転落事故も記録されています。
記録によれば、漁船などから、ボートを下ろして手こぎで島に近づく方法が用いられるそうですが、島の周囲は黒潮に洗われて、激しい波が打ち付けているそうで、小型のボートで上陸しようとすると、海が穏やかな時でもうねりで4~5mも波の中を上下しながら進まなければならないそうです。
そして、船から飛び降りると同時に岩にしがみつき、海に引きずり込まれないうちに岩肌をよじ登るという芸当が必要になります。
そこから、頂上へ登るルートも困難で、いくつかの登頂成功事例があるとはいっても、正確なルートが確立されているわけではありません。
落ちたら一巻の終わりですが、それ以前の問題としてここは立ち入り禁止地帯です。
頂上は、畳数枚分の広さがあるそうです。
そして、そこには、鳥が種を運んできたのか、イネ科の草が生えているようです。

海域の周辺は火山の熱で温められた海水のため、プランクトンもよく育つ豊かな漁場です。
海鳥の生息地となっているため、島は鳥の糞で白くなっています。
周辺では海底火山が活動中だそうで、1975年に孀婦岩の北約500 メートルの海域に緑色の変色水の発生が観測されたそうです。
戦後において、小笠原諸島と沖縄がアメリカ統治下に置かれていた時代では、この孀婦岩が事実上日本最南端の地になっていたそうです。

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柱状節理のいたずらでしょうか。
それにしても、荒波にもまれてもびくともしていないのは、よっぽど硬質の玄武岩なのでしょうか。

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孀婦岩の周囲の海の水深は約2000mだそうですが、そこから真っ直ぐに切り立った岩が海面まで飛び出しています。
標高は99mですが、全面が切り立った崖です。
こんなところを登るのは自殺行為ですが、この島に上陸するのさえ困難なようです。
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