中国の大規模な人災地すべり

日本では、とてもじゃないけど考えられない地すべりです。

中国の広東省深セン市北部で、同省東莞市と接している光明新区内の恒泰裕工業パークで20日午前11時40分(日本時間、同日午後0時40分)ごろに発生した大規模な地すべりがあったというニュースがありました。
崩れた土砂に覆われた範囲は、38万平方メートルもあるそうで、東京ドームに入れると8個分にも及ぶそうです。
中国のメディアによると、建物33棟が破壊されたそうです。
内訳は工場建物14棟、オフィスビル2棟、食堂1棟、比較的小さな建物13棟、宿舎2棟です。
そして、天然ガスのパイプラインが破壊され、爆発も発生したそうです。
この土砂ですが、地山が崩れたのではなく、崩れたのは残土や建築ゴミを積んだ人工的な山だそうです。
つまり、元からあった山体は何も動いていないそうです。
現場は採石場跡で、2008年の2月に撮影された衛星写真では白い岩石が写っており、窪地に水がたまっていました。
2014年10月でも、やはり窪地に水がたまっており、これまでは残土は運ばれていないようです。
ただし、2015年9月の衛星写真では、現場は赤茶色の土砂でおおわれています。
この写真で推測すると、もともと採石場だった場所が2014年10月以降に残土置き場として使われるようになったと考えられ、一日に数百台のダンプカーが残土や廃棄物を運び込んでいたという情報もあります。
中国のメディアは、「残土は20階建てのビルに相当する高さまで積み上げられていた」という住民の証言を伝えています。
「(毎日、車が土砂を運ぶのを見た?)毎日だよ。昼から夜までずっと運んでいた」
「(残土の高さは)ビル10階~20階、30階建てくらい。しかもすごい傾斜です」
このような住民の声もあり、急斜面が100メートルくらいの高さになっていたようです。
残土置き場として2月までは許可を得ていたらしいのですが、無許可になった後も一日に数百台のダンプカーが残土や廃棄物を運び込んでいたと言われています。
日本では、これ一つでも考えられない事です。
今回の地すべりでは大雨は降っていません。
あまりにも高く積み上げすぎて急傾斜になっていたそうです。
これによりこの地すべりのメカニズムを推定すると、
①採石場で窪地になったところに水がたまって湖のようになっていた。
②そこを残土置き場として使うようになり、残土の底の部分は軟弱地盤になり上へ上へと積み上げていった。
③残土の量が多く、また傾斜が急になった。
④傾斜が急すぎたのと、重量が重くなり、底の部分の軟弱地盤が耐えられなくなり崩壊した。

地すべりが起きた深センは、広州の日本総領事館によりますと、去年10月の時点で5334人の日本人が在留届を出しているほか、ことし10月までに電子機器やOA機器の日系企業など530社が進出しているそうです。
日本総領事館によりますと、これまでのところ、日本人や日系の企業が巻き込まれたという情報は入っていないとしています。
また、深センに進出している日系企業などで作る深セン日本商工会は「会員の企業に被害は出ていないが、下請け企業などへの影響を調べている」としています。

中国では、少し前にも人災で起こった天津の大爆発がありました。
爆発後に巨大なクレーターができるほどの爆発でしたが、その爆発の原因が危険な科学物質のずさんな管理から起こった事故だったそうです。
大気汚染も問題になってます。
汚染された大気にはPm2.5といいう有害物質を多量に含んでおり、その大気の汚染で視界がさえぎられるほどひどい状況です。
中国政府のこうしたずさんな管理での相次ぐ人災に、中国のインターネットには、怒りや皮肉を込めた投稿が目立っているようです。
「長江の転覆事故は?天津はどうなった?死んだ大勢の同胞に顔向けが出来るのか?」
「(事故当時)雨が降っていたら、神様がぬれぎぬを着せられるところだった」
「自分たちで造った人工の山に埋もれる、悲しい中国人」
このように書かれてもしょうがないほど中国政府はずさんな管理だと思います。
特に深センでは、不動産や鉄道の建設現場から出た残土の処理が深刻な問題になっていたということなので、今回の事故の背景には、急速な発展によるツケという、中国の大都市が等しく抱える問題もあるみたいです。
それにしても、もっと常識的な危機管理をしっかりしてもらわないと、今後は日本企業が撤退していくと思います。


赤茶色の土砂の深さは10mにも達しているそうです。


こんなにも大きいビルでも倒壊しています。
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