大島の大入池の伝説

以前に、当ブログで、地殻変動によってできた「シュードタキライト」を紹介したことがあります。

「シュードタキライト」は「地震の化石」で、1995年に愛媛大学の研究グループにより発見され、現在では国の天然記念物に指定されています。
この場所は、愛媛県の西側、八幡浜の「大島」です。
八幡浜市の沖合いに位置し、定期船に揺られること約25分で着く離島群です。
大島だけでなく、山王島、地大島、粟ノ小島、貝付小島の大小5つの島を合わせて「大島」と呼ばれています。
大島と山王島、地大島はそれぞれ橋で結ばれ、海面すれすれの道を自転車で走るとまるで海面を走っているような清々しさだそうです。
私も、20年ほど前に仕事で「大島」に行きました。
仕事の合間にその頃にはまだあった旅館(今はもう旅館は1件もないそうです)で自転車を借りて地大島の東端にある貝付小島まで走りました。
その時に見た大入池の、とても不思議な感触は今でも忘れられません。
その日は晴れていたのですが、大入池の門をくぐったとたん薄暗くなったような印象を受けました。
遠くではカラスが鳴いているし、周りは暗いしで、竜でも出てきそうな印象でした。
この大入池の別名が竜王池と呼ばれているのは後で知りました。
大入池には伝説があるそうです。
五反田の保安寺裏の小池に雄の龍神が住んでいたそうです。
でも、段々と成長してくるにつれ住んでいた池が手狭になってきて、どこかへ住まいを移したいと考えていました。
そこで目をつけたのが大島の大入池でした。
ある日龍神が娘に化けて舌間の海岸に出ると、そこへ一人の貧しい漁師が通りがかったそうです。
漁師は親切に、龍神を船に乗せて大島まで渡ってくれました。
漁師の親切に感謝した龍神は正体を明かし、「もし私の事を口外しないならばこの船をいつも大漁にしてあげよう」と告げたそうです。
それ以来、漁師は大漁続きとなったそうですが、ある日うっかり口を滑らしてしまうと途端に魚は揚がらなくなり、もとの貧乏に戻ってしまったそうです。
これが一般的な龍神伝説ですが、私が地元の人に聞かされたのは、これとは違う話でした。
あるとき、街から来た若者がこの大入池を見つけ、ボートを浮かべて釣りをしたそうです。
そして、驚くほどの大量のうなぎが釣れたそうです。
その日に持って帰ってみんなでうなぎを食べたそうですが、翌日には食べた人は死んでしまい、うなぎも蛇に変わっていたというお話です。
私が聞いた話のほうが恐怖感があります。
大入池は、海岸のすぐ横なので、汽水池かも知れないのでうなぎがいるかどうかも疑問です。
でも、あまり大きくない島に、これだけ大きい池があるのは、それだけで不思議な気がします。

龍伝説がいくつも残る八幡浜において龍神の安住地とされている神秘的な大入池(別名・竜王池)。
大入池(別名・竜王池)は、龍神の安住地とされている神秘的な池です。
この写真では、周りは明るい印象ですが、私が行った時は昼間なのに薄暗い感じでした。

普段は離島だが、引き潮になると地大島から道が現れて渡れるようになる貝付小島。島の裏側には白亜の灯台が建ち、西予市の諏訪崎から眺めることができる。
普段は離島ですが、引き潮になると地大島から道が現れて渡れるようになる貝付小島です。
島の裏側には白亜の灯台が建っています。

八幡浜大島地図
大島の右端には、大入池も貝付小島も載っています。
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