四国の黒沢湿原

日本で湿原といったら釧路湿原が有名ですが、四国にも湿原はあります。

黒沢(くろぞう)湿原は、徳島県三好市池田町漆川(しつかわ)の標高 550m程の山頂部にある盆地です。
周囲は標高 600m前後(標高の最高は624m)の山に囲まれています。
黒沢盆地は南北に細長く、長さ約2km、幅 100~300m程あり、面積は40ha程の広さがあります。
5,000haもある釧路湿原とは、比べ物にならない狭さですが、一度行ってみると、「こんな山奥に、こんなにも広い湿原があるなんて」と思いました。
盆地には小川があり北から南へと緩やかに流れ、南端では滝となって松尾川へと流れは落ちていきます。
そして、黒沢湿原は、昭和40年(1965年)に、サギソウなどの湿原植物群落が徳島県の天然記念物に指定されているだけでなく、トンボ、メダカ、昆虫も貴重なものが生息しています。
水生植物は、オオミズゴケ・サギソウ・イシモチソウ・キセルアザミなどが繁茂しており、これらは徳島県指定天然記念物だそうです。
小さい黒沢湿原ですが、環境省において、四国で唯一、日本の重要湿地 500にも選定されています。
JR阿波池田駅から黒沢湿原までの距離は16km程あり、山道を車で走っても35分ほどかかります。
黒沢湿原には、駐車場、トイレ、休憩所、展望台、野鳥観察小屋が整備され、遊歩道もあります。
黒沢湿原が有名になった時期があったそうです。
きっかけはバブル経済の絶頂期を過ぎた1990年のリゾート開発反対運動だそうです。
当時は、この地にゴルフ場を中心とするなどの大型リゾート施設の誘致計画が持ち上がりました。
これに反対する住民は「サギソウを守れ」「黒沢湿原を守れ」と立ち木トラスト運動などを展開して当時マスコミにも随分取り上げられたそうです。
その運動の中心の人は地元池田町の頭師喜久男さんで、教職時代も含めて長年黒沢湿原の花を観察し写真に収められています。
この反対運動で、池田町議会も建設計画の延期=実質上の白紙撤回を決議し数々の絶滅危惧植物種が生息する黒沢湿原が今日も自然の姿で残る事になったそうです。
アクセス道路は井川方面から阿波池田の街中に入り、出口付近で「黒沢湿原」への標識があり左折、あとは道は狭いのですが標識が要所に置かれて迷う事はなく到着できます。
私も、7年くらい前に行きましたが、のんびりと遊歩道を散策するのにはいいところでした。
黒沢湿原の南端には「たびの尻滝」があります。
北側から湿原の水路を流れてきた水はここで一気に200mほど下の松尾川に落ちていっています。
雨の後とか水量は多く、ごうごうと音を立てるそうです。


黒沢湿原の看板があります。
雑草みたいに見えますが、ここからが湿原です。


メインのサギ草です。
サギが飛んでいる姿に似ていることが名前の由来だそうです。


遊歩道から見える湿原です。


遊歩道も整備されています。


黒沢湿原の遊歩道の案内図と、徳島県指定天然記念物の紹介です。


黒沢湿原の地図です。
右側の地形図でもわかるように、山の上に形成されています。
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