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有害物質の種類

土壌汚染の問題については、7月頃に当ブログ「土壌汚染について」でも述べましたが、土壌汚染の有害物質について考えてみたいと思います。

(1)イタイイタイ病
50年くらい前に、岐阜県神岡町(現・飛騨市)の神岡鉱山から排出されたカドミウムが神通川に流れ、川水を灌漑用水に使用していた富山県の農地では、このカドミウムを含む汚水によって汚染された土壌から採れた米を食べたことによって生じた「イタイイタイ病」が問題になりました。
2007年7月現在で認定患者は191人にも達し(うち生存者4人)、それ以外にも要観察者は335人(うち生存者2人)、現在でも新規患者の認定が続いておりまだまだこの問題は終わりがありません。

(2)水俣病
1956年に熊本県水俣湾周辺の住民に発生が報告された「水俣病」もあります。
チッソ水俣工場のアセトアルデヒド製造工程で使っていた無機水銀の触媒から生じた微量のメチル水銀が工業排水として水俣湾に排出され、生物濃縮を経て魚介類中にメチル水銀が蓄積し、それを大量に食べることによって発生した公害病です。
手足の感覚障害、運動失調、求心性視野狭窄などを主症状とする中毒性の中枢神経系疾患があります。 
メチル水銀中毒の母親から胎盤を経由してメチル水銀が胎児へ移行し、言語知能発育障害、嚥下障害、運動機能障害を示す子供もみられました。(これを先天性水俣病と言っています)
公害健康被害補償法の認定患者はこれまでに2,265人(2002年2月末現在の累計)に及んでいます。
また、1964年ごろから新潟県阿賀野川下流域でも同様の症状を示す患者が発生し、これを第2水俣病または新潟水俣病と呼んでいます。

(3)土壌汚染対策法
「イタイイタイ病」はカドミウム、「水俣病」はメチル水銀が原因ですが、このように土壌汚染につながる有害物質は、土壌に含まれることで人の健康に係る被害を生ずるおそれがある物質として、土壌汚染対策法(2002)で基準を設けています。
この土壌汚染対策法では、有機溶剤、重金属、農薬といった有害物質の25項目が指定されています。
自治体の条例などでは、このほかにダイオキシン等を加えているところもあります。
有機溶剤のトリクロロエチレンは、精密部品の脱脂工程で過去によく使われ、魔法の溶剤で使用が推奨された時代がありました。
重金属の鉛は、一昔前の水道管にもよく使われています。

(4)有害物質の摂取経路と種類
土壌に含まれる有害物質が人に摂取される経路には、
①有害物質を含む土壌を直接、口又は皮膚から体内に取り込む経路(直接摂取によるリスク)
②土壌中の有害物質が地下水等に溶出し、当該地下水等を飲用することにより体内に取り込む経路(地下水等の摂取によるリスク)
の2通りが考えられます。
このうち、
揮発性有機化合物11物質を第一種特定有害物質・・・11項目
重金属等9物質を第二種特定有害物質・・・11項目
農薬等5物質を第三種特定有害物質・・・5項目
として分類し、第二種特定有害物質についてのみ、(1)の経路に着目した土壌含有量基準が定められています。
なお、第一種特定有害物質のうちテトラクロロエチレン等4物質の分解生成物も特定有害物質として調査の対象物質となっています。 
以下に有害物質を列記します。
有害物質の基準値
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