地質用語(59)


地質用語及び関連用語をまとめてみました。
前回に引き続き、(こ)から始まる用語です。

・光学性 (こうがくせい)
光学性とは、結晶が光学的に正号か負号かの区別のことです。
・光学的異方性 (こうがくてきいほうせい)
光学的異方性とは、光学的性質が方向により異なることを言います。
・光学的正号結晶 (こうがくてきせいごうけっしょう)
一軸性結晶で、異常光線の屈折率が常光線の屈折率よりも大きいものを光学的正号結晶 (optically positive crystal)と呼んでいます。
・光学的弾性軸 (こうがくてきだんせいじく)
光学的弾性軸とは、光学的異方性の物質において、最大速度の光の振動方向、最小速度の光の振動方向、および両者に垂直な方向のことです。
・光学的等方性 (こうがくてきとうほうせい)
光学的等方性とは、光学的性質が方向により異ならないことを言います。
・光学的負号結晶 (こうがくてきふごう)
一軸性結晶で、異常光線の屈折率が常光線の屈折率よりも小さいいものを光学的負号結晶 (optically negative crystal)と呼んでいます。
・光学的分散 (こうがくてきぶんさん)
光学的分散とは、屈折率、複屈折、吸収率、光軸角、消光角など光学定数や光学的弾性軸の方位が光の波長により異なることを言います。
・光学的方位 (こうがくてきほうい)
光学的方位とは、結晶の光学的諸方向と結晶軸との関係のことです。
・甲殻類 (こうかくるい)
甲殻類は、節足動物の分類群の一つで、分類学上では甲殻亜門(こうかくあもん Crustacea )と呼ばれていいます。
エビ、カニ、オキアミ、フジツボ、ミジンコなどを含むグループで、深海から海岸、河川、湿地まで、あらゆる水環境に分布しますが、主に海で多様化し、陸上の生活に完全に適応しているのはワラジムシ類など僅かです。
・鉱化剤 (こうかざい)
鉱化剤 (mineralizer, mineralisateur)とは、マグマ性のガスを指し、この中には水素,水および,フッ素,ホウ素,硫黄,炭素などの化合物,および他の揮発性物質が含まれています。
鉱化剤の語源は、ミシェル・レヴィが提案したのですが、内容はボウモンの定義に従っており、鉱化作用の考えはシィラーによって発展されました。
・鉱化作用 (こうかさよう)
鉱化作用 (mineralization)とは、岩石中に鉱床,鉱物が形成される作用のことです。
鉱化作用は、ガス体による気成作用、溶流による熱水作用、マグマ,鉱化流体などによる交代作用、あるいは変成作用の過程で起ることが多いのが特徴です。
鉱化作用のうち、金属鉱床をつくる作用を、特に金属鉱化作用と呼んでいます。
・降下スコリア (こうかスコリア)
スコリアは、玄武岩など鉄,マグネシウムなどの多いマグマの発泡により生じ、爆発的噴火に伴う降下堆積物を降下スコリアと呼んでいます。
・後火成作用 (こうかせいさよう)
後火成作用は、後マグマ作用とも言い、マグマの固結末期におけるペグマタイトの形成・気成作用・熱水作用による岩石の変質や鉱床の生成などを総括的に表す言葉です。
・抗火石 (こうかせき)
抗火石は、東京より南に約150㎞に位置する伊豆諸島の新島(東京都新島村)で産出する貴重な自然石です。
地質的には浮石質黒雲母流紋岩(以前は石英粗面岩と分類されていました。)、もしくは浮岩に属し、主成分は硅酸およびアルミナで、耐久性・耐酸性・耐火性に優れた性質を持っています。
・鉱化溶液 (こうかようえき)
鉱化溶液(mineralizing solution)は、逸散したガスや残液で、マグマの結晶作用の間に形成されたもので、これによって物質が運ばれ最後には鉱物鉱床が形成される溶液のことです。
・鉱化流体 (こうかりゅうたい)
鉱化流体 (ore‐forming fluid)は、岩石やマグマから鉱床を構成する物質を溶出(濃集)し、それを運搬・沈殿することによって鉱床を生成する流体のことです。
従来は固結するマグマから放出される水を主とする流体がこの働きをすると考えられてきたのですが、近年は酸素や水素の同位体の研究から、地下浅所を移動する地表水、堆積岩の固化に伴って放出される水、変成作用の際に鉱物間の脱水反応によって放出される水など、さまざまな起源の水やその混合物が鉱化流体となることが分かってきました。
・後カルデラ丘 (こうカルデラきゅう)
後カルデラ丘は、複式火山において、火口またはカルデラをかこむ外輪山の内側にある火山体で、中央火口丘 (central cone)中央丘、とも言います。
溶岩円頂丘、成層火山、砕屑丘であることが多いのですが、楯状火山もあります。
外輪山より新しく、かつ相対的に小さく、また噴火様式も異なる例が多いのが特徴です。
複数の後カルデラ丘が箱根や阿蘇のように一列に配列している例も多く見られます。
その列は、複式火山体の下方にある弱線(断層や割れ目)に沿っています。
・鉱管 (こうかん)
鉱管は、鉱柱 (pillar)、鉱筒、管状鉱床、および竜頭あるいは残柱とも呼ばれ、鉱山において坑内の天盤または上盤を支え、坑道や採掘切羽を安全に維持するため、採掘せずに残して自然の柱にする鉱石部分のことです。
炭鉱の場合には炭柱呼んでいます。
規則正しく碁盤目状に鉱柱を残す方法と、比較的低品位の鉱石の部分を不規則に残す方法とがあります。
・硬岩 (こうがん)
硬岩は、土木工事を目的にした岩盤強度を表す一つの尺度で、各省庁によってさまざまな基準があります。
・交換河川 (こうかんかせん)
交換河川とは、流水が沿岸の帯水層中の地下水と連続していて、流水と地下水とが相互に交換しあう河川のことです。
・交換酸度 (こうかんさんど)
交換酸度とは、土壌に塩化カリウムを加えて抽出した酸性物質(主に交換性アルミニウム)の量のことです。
作物の酸性障害の指標となるほか、交換酸度が大きい土壌ではジャガイモそうか病の発病が抑止されます。
交換酸度は、pHによって変化し、pH7付近でほぼゼロ、pHが下がるにつれて増加します。
・広鹹性 (こうかんせい)
広鹹性とは、塩分の濃度に対しての適応性の広い生物の性質のことです。 
・交換反応 (こうかんはんのう)
交換反応とは、化合物中の特定の原子・原子団・イオンが同種または別種の原子・同位体・原子団・イオンに置き換わる反応のことです。
・高気圧(こうきあつ)
高気圧(anticyclone、high)とは、周囲より気圧の高い部分を言います。
周囲より気圧が高いと定義されるので、中心気圧が1気圧 (1013hPa) より低い高気圧も存在します。
一般に、高気圧は晴天をもたらします。
・好気性 (こうきせい)
好気性とは、酸素の存在する中では活動が非常に活発になることを言います。
反対語は嫌気性で、酸素の存在する中では活動が困難又は不可能なことを言います。
主に細菌に使い、好気性細菌は、 枯草菌・結核菌・酢酸菌などがあり、嫌気性細菌は、乳酸菌・破傷風菌などがあります。
・光球 (こうきゅう)
光球( photosphere)とは、太陽などの恒星の表層部分にあり、不透明なガスによって形成される薄い層です。
恒星の外部に放出される光はこの層で発生するため、視覚的な恒星の表面に相当します。
光自体は内部からも発生していますが、これらの光は光球内のガスに吸収されるため、外に出ることはありません。
・鉱業権 (こうぎょうけん)
鉱業権とは、鉱業法(昭和25年12月20日法律第289号)第5条では登録を受けた一定の土地の区域(鉱区)において、登録を受けた鉱物及びこれと同種の鉱床中に存する他の鉱物を掘採し、及び取得する権利のことです。
なお、鉱業権の詳細な規定については鉱業法に規定されています。
・鉱業出願 (こうぎょうしゅつがん)
鉱業出願とは、鉱業権取得のために法律に定める機関に鉱業権設定の出願を行なうことです。
日本の鉱業法 (昭和 25年法律 289号) の規定によれば、未採掘の鉱物は「鉱業権によるのでなければ、掘採してはならない」 (7条) とされ、「鉱業権の設定を受けようとする者は、通商産業局長に出願して、その許可を受けなければならない」 (21条) と定められています。
・鉱業法 (こうぎょうほう)
鉱業法とは、鉱物資源の合理的開発のため鉱業に関する基本的制度を定めた法律(1950年公布,1951年施行)です。
旧法(1905年)を全面的に改正したもので、まだ掘採されない鉱物の管理権を国が有することを前提として、鉱業権,租鉱権,鉱区,鉱業に伴う土地の使用・収用,鉱害賠償などにつき規定しています。
・硬玉岩 (こうぎょくがん)
硬玉岩(jadeitite)とは、アルカリ輝石,ジェダイト(jadeite)を主成分とする細粒の岩石で、少量の長石または准長石を伴っています。
アルカリ火成岩が高圧変成作用によって形成されたものと思われています。
・鋼玉岩 (こうぎょくがん)
鋼玉岩(corundolite)とは、大部分がコランダムからなる粒状組織を示す岩石で、エメリー(emery)岩などがあります。
鋼玉を主成分として、多少の磁鉄鉱,赤鉄鉱と他に鉄尖晶石,黒雲母,ルチルなどが含まれます。
このような岩石は、ダイアスポアやラテライトのようなAl2O3に富む岩石から変成したものと、花崗岩やペグマタイトに関連して生成したものなどがあります。
・紅玉髄 (こうぎょくずい)
紅玉髄は、カーネリアン(carnelian)とも言い、鉱物の一種で、玉髄(カルセドニー)の中で赤色や橙色をしており、網目模様がないものを言います。
べにぎょくずいとも呼んでいます。
ちなみに、網目模様があるものを瑪瑙と言います。
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