オパールの「ヴァージン・レインボー」

世界でもっとも美しいオパールの展示会があります。

オーストラリアのアデレードにあるサウスオーストラリア博物館で、9月25日から「ヴァージン・レインボー」というこのオパールが初めて一般公開されます。
100万豪ドル(9000万円)以上の価値があるこの地質標本は、まるでパレットにぶちまけられた絵の具に光が反射してできたような模様みたいで、きらめくような美しさです。
ほかのオパールと同じように、シリカ(珪素)と水でできていて、恐竜の化石がケイ化したものだそうで、とつてつもなく長い年月を経てできたものです。
このオパールが採取された「クーバーピディ」という町は、南オーストラリア州アデレードから北へ約800km、アリススプリングスに向かうほぼ中間地点にあります。
「クーバーピディ」は鉱山の町ですが、地下の町です。
教会もホテルも何でも地下にあります。
地上から見ると、ちょっと盛り上がった丘の断面にぽっかりと入り口の穴があいているだけで、反対側からは、茶色い大地の起伏がひたすら広がっているようにしか見えません。
地下の町を知らずに、高台に上がって写真を撮っていると、いきなり足元から人が現れてびっくりすることもあります。
ここでは真夏の気温が40度から時には50度にも達する一方で、冬には0度近くまで下がることもある砂漠気候です。
ところが地下なら気温はいつでも20度前後で快適だそうです。
実際、入り口をくぐり、岩を段状に掘り下げた階段を地下に向かって降りていくと、1段ごとに空気が冷んやりしてくるのを肌で感じます。
内部は「掘りっぱなしの岩壁」です。
これほど地下住宅が発達したのも、もとはと言えばここがオーストラリア一のオパール産地で、至る所に採掘跡の穴がボコボコ空いているからなのだそうです。
旅行者でも、採掘跡に残された無数の白い原石のかけらをより分けて、赤や緑の色が入った価値のある石を探し出す作業(ヌードリングという)で、簡単に運試しができるとのことです。
かつてここの土地は、海洋恐竜の住むシリカが豊富な内海だったのですが、現在は世界の90%以上のオパールを産出する熱く乾燥した土地になっているそうです。
オパール展示会の見学者たちは、宝石を見るだけでなく、採掘作業の歴史や文化を学び、先に紹介した「クーパーペディ」の鉱山町を見ることもできます。
「我々は、オパールの歴史や美しさを見てもらいたいと同時に、オパール採掘の厳しい労働や献身についても知ってもらいたい」と博物館長のブライアン・オールドマンさんは言っています。
クーバーペディから土を持ち込んで、博物館の中に地下のオパール採掘場を再建する計画もあるらしいそうです。
この展示会は来年の夏まで開催されるそうです。

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「ヴァージン・レインボー」ですが、これが自然にできたオパールには見えません。
人工的に造られたものみたいです。
こんなのが地下に埋もれているのが不思議です。

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博物館に所蔵されているオパールの一部は、傷ひとつない宝石に磨き上げられていますが、多くはこの写真のように、恐竜や古代の海洋生物の化石に埋まった原石のままで採取されます。

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これくらいの鉱物だと、自然の物だと実感します。
このように、あまり輝いていない原石の方が、見ていて落ち着くのは私だけでしょうか。
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