水に触れたものすべてが石に変わる泉

水に触れたものすべてが石に変わるといわれる場所があります。

ここは、イギリスの「ナレスボロの石化泉」と言われ、ノース・ヨークシャー付近を流れるニド川のほとりにあります。
迷信にも思えますが、これが本当だそうです。
実際に、泉に物を吊るすと、どれも石となってしまうそうです。
このような場所なので、近くに住む人々は、昔からここが悪魔に呪われた場所だと信じてきたそうです。
泉の両脇は巨大な髑髏(どくろ)に似ているそうです。
そして、人々は、誤って水に触れてしまえば、自分も石に変わってしまうという恐怖とともに生きてきたそうです。
でも、一部の人は、ただ石に変わっていくその様子を観察するためだけに、毎日滝の側に物を置いてきたそうです。
硬い石に変わってしまった1800年代のシルクハットや婦人のボンネットのように、その名残は今でも目にすることができます。
また、最近では可愛らしいテディベアやヤカン、さらには自転車が置き去りにされ、同じく石化しています。
歴史的にみると、かつてこの泉は「癒しの泉」だったようです。
これについて初めて言及したのは、イングランド王ヘンリー8世の古物商であったジョン・レイランドです。
1538年、彼は癒しの奇跡をもたらす泉について記述しています。
この水を浴びた大勢の人々が、様々な病気から回復したという言い伝えだそうです。
1600年代初頭には、ある医師が水を検査し、身体のあらゆる場所に驚くべき効果があると結論したそうです。
だが、物がゆっくりと石化する現象が目撃され始めると、そうした評判も地に堕ちたそうです。
評判が地に堕ちたのにはもう一つ理由があり、泉付近の洞窟で、ある売春婦がマザー・シップトンを出産したそうです。
彼女は生まれつき醜くかったそうで、その酷さは人々が、父親は悪魔だと信じるほどだったそうです。
ただし、成長するにつれて不思議な力を発揮するようになったらしいと伝えられています。
この言い伝えによれば、彼女は、1666年のロンドン大火、1588年のアルマダの海戦での無敵艦隊の敗北、さらには携帯電話の発明まで予言したそうです。
1630年、泉がある王室所有の森林の一部が、チャールズ1世によってチャールズ・スリングスビー卿という地元の名士に売られました。
そのころには、この泉は大きな人気を博すようになっており、彼は観光客のガイドによって利益を上げることができたそうです。
これが、イギリス初の観光スポットだそうです。

「ナレスボロの石化泉」は、その後、科学者による石化泉の調査を行っています。
その結果、泉の水には大量のミネラルが含まれており、これが物の表面を覆うことが判明しました。
長期間、水に曝されると、その表面に硬い鉱物の殻が形成されます。
これは、鍾乳石や石筍が形成するのとほぼ同じ仕組みなのですが、そのスピードははるかに速いのが特徴です。
水に含まれた方解石の濃度は非常に高く、観光客が飲まないように注意されるほどだそうです。
滝の下には、石のテディベアが、服、シルクハット、靴、トレーナー、さらには傘までがぶら下がっています。
小さなテディベアなら3~5ヶ月、水の浸透する大きなものなら6~12ヶ月、シルクハットや消防士のヘルメットのような水が浸透しないものならば、18ヶ月もあれば石に包まれるそうです。

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なんとも面白い写真です。
大きな布をかぶせて、その下に、服、シルクハット、靴、トレーナー、傘、ヤカンまでがぶらさがっています。
この写真だけでは、これらがすべて石になっているとは思わないのですが。

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上の写真のクローズアップです。
水が落ちているのがよくわかりますが、これがすべて石化しているとは不思議です。

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この自転車も泥を被っているだけに見えますが、やはり石化しているようです。
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