山芋の種類と効果

健康に良いと言われている食品の一つに山芋があります。
私も、玉ねぎと同様に、ほぼ毎日食べています。

(1)山芋の種類
山芋は、ヤマノイモ属のつる性植物のうち、栽培作物として発達したものの総称だそうです。
世界には600種類もあるそうで、亜熱帯から熱帯にかけて分布しているそうです。
山芋は、縄文時代以前から食べられていたそうで、日本では、さつまいもやじゃがいもが無かった時代には、いもといえば、山芋をさしていたそうです。
その形状から、日本では「山のうなぎ」とも言われ、中国では「山の薬」と言われています。
現在、日本で採れる山芋は、大きく分けると、長芋、大薯(だいしょ)、自然薯(じねんじょ)の3種類で、農林水産省の統計種類でも、この3種類を山芋と呼んでいるそうです。

1)長芋
①長芋(ながいも)
現在、最もポピュラーな山芋で、栽培されている山芋の約2/3がこの長いもです。
現在主流になっている長芋の品種は、青森県の在来種を改良した「ガンクミジカ」と呼ばれているものです。
ガンクとは首を意味し、首が短く均一に太く肉付きが良い事からそう呼ばれるようになった芋で、色が白くアクが少ない上、シャキッとした歯触りが特徴です。
北海道幕別町では1998年、町内で見つかったヒゲ根のないナガイモが1本発見され、それを増殖していき、2004年には農水省の品種登録を受け、2006年から幕別町の特産として「和稔(わねん)じょ」という名称で特産化されています。
長芋は、水分が多く、粘りが少ないため、とろろにはあまり向きません。
サクサクとした歯ざわりをいかして、山かけやあえもの、サラダなどにすると、持ち味が生きます。
②銀杏芋(いちょういも)
銀杏芋は、関東では大和芋(やまといも)と呼ばれています。
またの名を、仏掌芋(ぶっしょういも)、とろろいもとも呼ばれ、いちょう形、手のひら形、ばち形などありますが、いずれも扁平な形が特徴です。
なめらかで粘りが強く、とろろに最適です。
とろろとしてよく使われていますが、栽培はやや難しいそうです。
③捏芋(つくねいも)
関西でよく出回る品種で、ゴツゴツとしたこぶしの形をしています。
山芋の中では最も粘り気が強く、食感も濃厚です。すりおろしてとろろ汁にしたり、揚げ物にしたりしても美味しいです。
もともと奈良に多く見られたことから関西ではこれを大和芋(やまといも)と呼びます。
黒い皮の加賀丸いも、丹波やまのいも、白い皮の伊勢いもなどがありますが、いずれも中は白色です。
土質を選び、乾燥をきらうので、栽培が難しく、産地は限られます。
高級料理の食材として珍重されています。
かるかんや薯蕷饅頭(じょうよまんじゅう、じょよまんじゅう)などの和菓子の原料になるのもこの種類です。
石川県では大正時代に三重県の伊勢いもを持ち帰り栽培し始めたのが始まりと言われている「加賀の丸いも」が有名で、名前の通り球形に近い丸い形をしています。

2)大薯(だいしょ)
だいじょとも呼ばれ、長芋や自然薯と同じヤマノイモ属の仲間で熱帯産のヤムイモの一種です。
アフリカからアジア、オセアニアに至る熱帯から亜熱帯地域で広く栽培されており、原産地には諸説あるようですが、インドから熱帯アジアという説が有力なようです。
日本には台湾から沖縄を経て九州に伝わったとされ、「台湾山芋」や「沖縄山芋」とも呼ばれています。
また、九州各地ではこの「大薯」を「捏芋」と呼んでいます。
形は塊状のものや扇形、紡錘形、長形、色は灰白色や濃い赤紫色など、変化に富んでいますが、日本で栽培されているのは、塊状または紡錘形で灰白色のものが多いようです。
水分が多く、ややにおいがありますが、粘り気は強く、天然の増粘剤としてアイスクリームに混ぜられることがあります。
市場にはほとんど出ません。

3)自然薯
①自然薯(じねんじょ)
自然薯(じねんじょ)は自然生(じねんじょう)とも呼ばれ、日本が原産のヤマノイモです。
かつては山に自生している天然のものを収穫していましたが、近年では栽培が盛んに行われるようになり、まっすぐに伸びた綺麗な形の物が市場に流通しています。
もともと野生種で山菜の王者と呼ばれ古くから珍重されてきました。
芋の部分だけでなく蔓には「零余子」と呼ばれる大豆ほどの実を付け、これも食用になるほか、春には新芽も山菜として食用とします。
天然の物や栽培物もあり、細長く、山芋の中では最も粘りと旨みが濃いとされ、山菜の王と言われています。
短形自然薯と呼ばれる塊状になるものもあります。
古くから、食用ばかりでなく、薬用としても使われてきました。
旬は晩秋から冬。収穫できるまでに3~4年かかります。
長さは60cm~1mと、長いもよりずっと細長く成長します。
天然ものは非常に粘りが強く、味も抜群ですが、収穫に手間がかかるために流通量は少なく、まっすぐにはならないために調理にも手間取ります。
最近は栽培もされていますが、収穫量はわずかです。
栽培ものは、埋めたパイプの中でまっすぐに育てます。
②零余子(むかご)
別名は、ぬかご、いもご、いもしかご、ばちかご、肉芽(にくが)、珠芽(しゅが)など、いっぱい呼び名があります。
山芋の葉の付け根の部分が養分を貯えて、小指の先ほどの球状になったものです。
暗褐色をしていて、そのまま食用にしたり、種芋につかったりします。
10~12月頃収穫されますが、量は多くありません。
蒸してそのまま食べたり、ご飯に炊きこんで、むかごご飯にしたり、塩ゆでやから揚げにするのがいいそうです。
さらして乾燥させたむかご粉は、くずやかたくり粉よりも粘り強くなります。
③宇宙芋(うちゅういも)
宇宙芋は、エアーポテトとも呼ばれ、東南アジア原産とされるヤマノイモ科の一種で、その蔓にできる「零余子」を指します。
ヤマノイモ科と言えば一般的な長芋や自然薯などもその仲間で、蔓に「零余子」を沢山付けますが、これらの「零余子」は小豆から大豆程のものが多く、大きくてもソラマメ程度です。
ところがこの「宇宙芋」は、卵くらいの物から、大きいものだと赤ちゃんの頭ほどにもなるそうです。

(2)山芋の効果
山芋には酵素が豊富です。
ビタミンB1,ビタミンC、カルシウム、カリウムなどが豊富に含まれています。
そしてムチンというネバネバ成分が体内に入ることで、タンパク質の吸収を向上させていきます。
このムチンが、疲労回復に大きな役割をもっているそうです。
ただしこの栄養素は、熱には弱いので加熱せず、生のまま摩り下ろすなどをして食べるようにしないといけないそうです。
熱いだし汁を掛けるのも禁物で、人肌程度にぬるくしてから加えるのがよいそうです。
山芋の効果についてはいろいろあるそうです。
①痰を除去したり呼吸器を強くする効果
山芋に含まれている酵素が、一緒に食べた食べ物の消化と腸の栄養吸収を助け、ムキンを含んだグロブリン様タンパク質などが強壮強化をあらわし、基礎体力をつけることで、呼吸器の弱い人も、改善してくれるそうです。
また、山芋を蒸し焼きにし、柔らかくなったら砂糖をつけて食べると、痰を取り除く効果があるそうで、漢方で使われています。
つるりとしているので飲み込みやすく、消化にもよいので胃に優しい食べ物として重宝されているそうです。
②消化促進に効果
山芋の主成分は糖質で、その大部分はデンプンですが、分解酵素のアミラーゼ、オキシダーゼ、グリコシダーゼなどが含まれています。
食べ物を消化するには消化酵素というものが必要になりますが、山芋に含まれるアミラーゼが消化と吸収を助け、ムチンが胃粘膜を保護するそうです。
そのうえ山芋のデンプン自体もたいへん消化がよく、一緒に食べた他の食べ物の消化もよくするそうです。
消化吸収がとっても良い糖質を含んだ食材だそうです。
③若返りや更年期障害にも効果
山芋は女性の美肌や若返りにとても効果があると言われています。
食物繊維が豊富なので腸内をきれいにし、便秘が解消されるため肌の調子がよくなるそうです。
大腸がんや高血圧の予防などの働きもありるそうです。
麦とろご飯にするとさらに効果が倍増するようです。
麦米は白米より栄養素も高く、ダイエットに向いているそうなので、炭水化物を禁止しているようなダイエットの方には最適だそうです。
また、山芋にはジオスニゲンという若返りホルモンが含まれており、アルツハイマー病の改善につながるという研究結果も発表されたそうです。
④肝臓に脂肪が溜まらないようにし、糖尿病に効果
山芋に含まれるネバネバのムチンは食物繊維なので、糖質の吸収を遅らせる効果があります。
食後の血糖値の上昇を抑えるため、インシュリン分泌も少なく抑えることができます。
そのため、食後血糖値をコントロールできない糖尿病患者には、身体に優しい食べ物と言われています。
また、サポニンとよばれる成分が血管壁に付着したコレステロールを除去する働きもあります。
サポニンには抗酸化作用もあり、解毒作用の成分と共に肝臓の健康を促進します。
⑤疲労回復、スタミナ増強、虚弱体質改善に効果
山芋のヌルミには、グロブリンとマンナンが含まれ、これがすぐれた強壮効果をあらわすそうです。
このためスタミナの増強がはかられ、基礎体力がつきます。また、
体が弱く、病気にかかりやす人を健康にしてくれます。
山芋に僅かな酢、お好みで納豆などを混ぜたネバネバ食材をご飯にかけて食べると疲労回復が出来るそうです。
酢を取り入れると疲労成分である乳酸が燃やされ、納豆で疲労回復効果のあるビタミンB1が取り入れられ、そして山芋で消化力と、滋養強壮を促進するそうです。
⑥腸粘膜の機能を高める効果
山芋の中に含まれているアミラーゼ、オキシダーゼ、グリコシダーゼなどの酵素が、腸内細菌の性状をよくして、腸粘膜の機能を高めるそうです。
ただし、これらの酵素は熱を加えると酵素作用が失われるため、とろろ汁のだし汁は人肌程度にさましてから加えるとよいそうです。
⑦胃腸を強くする効果
山芋を常食していると胃腸が強くなり、膵臓からインシュリンの分泌を正常にし、よけいな負担を膵臓にかけることもなくなるそうです。
また、山芋に含まれた酵素や、グロブリンとマンナンなどの働きで胃腸によけいな負担をかけず、逆に胃腸を強化し、心身を丈夫にするそうです。
⑧下痢止めに効果
乾燥した山芋を煎じて飲むと下痢に効くそうです。
スポンサーサイト
最新記事
カテゴリ
リンク
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

月別アーカイブ
カウンター
検索フォーム
QRコード
QR