海底堆積物について

海にある堆積物のことを海底堆積物と呼んでいます。

海底堆積物(かいていたいせきぶつ marine sediment)は、海水により運搬され沈積した堆積物のことです。
この堆積物は、海にあるすべての堆積物を言うのですが、何を基準にするかで多様な分類があります。
河川から海へと流入して海水に懸濁し、溶解し、海底を移動する堆積物があります。
この海水流動の指標としては、粒子の大きさによる分類があります。
この場合は
・礫
・砂
・泥
(シルトと粘土)
に分けられます。
この生成環境を陸からの距離で分けると、
・沿岸堆積物
・近海堆積物
・半遠洋堆積物
・遠洋堆積物

となります。
これを水深で分けると、
・海浜堆積物
・浅海堆積物
・中深海堆積物
・深海堆積物

となります。
堆積物粒子の起源を基準とすれば、
・岩圏起源堆積物
岩圏は、岩石圏とも言い、地球上層部の岩石でできている部分のことです。
地球の外側の岩石殻で、固体地球の最外部の約100km程度の部分での起源堆積物のことです。
・生物圏起源堆積物
生物圏とは、地球上でなんらかの生物が生活できる環境を有している部分のことです。
地表,地下,水中など永続的に生活できる範囲であり、空中は含まれていません。
・水圏起源堆積物
水圏とは、地球の表面で水の占める部分のことです。
大部分は海洋で、表面積は約7割を占めています。
・宇宙起源堆積物
文字の通り、地球起源ではない堆積物のことです。
に分けられます。
これらを組み合わせると、
・陸源堆積物
陸源堆積物(りくげんたいせきぶつ terrigenous sediment)は、陸性堆積物とも言い、陸地から供給された物質が海に濃集して作られた堆積物のことです。
礫、砂、泥、青泥、赤泥、緑泥、タービダイト、氷河堆積物、遠洋粘土などがあり、混濁流(乱泥流ともいう)によって深海底に運ばれた陸源性の堆積物を、乱泥流堆積物(らんでいりゅうたいせきぶつ turbidite)として分けることもあります。
・化学源堆積物
化学源堆積物(かがくげんたいせきぶつ chemical sediment)には、マンガン団塊、リン酸塩団塊、パラゴナイト、フィリップ石、重晶石などがあります。
・生物源堆積物
生物源堆積物(せいぶつげんたいせきぶつ biogenous sediment) としては、石灰質堆積物(有孔虫軟泥、翼足虫軟泥、ココリス軟泥、サンゴ堆積物など)と、珪質堆積物(放散虫軟泥・珪藻軟泥)などに分けられます。
運搬経路あるいは形成過程によっては、河川、海流、風、氷河、氷山、混濁流、生物遺骸(いがい)、無機的沈殿、風化などを指標に分けることもできます。
一般的にみると、大陸棚では陸源の砕屑(さいせつ)物、火山堆積物、サンゴ堆積物が多く、大陸斜面とその沖合いにはタービダイトが多いのが特徴です。
大洋底ではプランクトン遺骸(有孔虫軟泥、ココリス軟泥、珪藻軟泥)、海水からの沈殿物(マンガン団塊)、風成堆積物(遠洋粘土)と、その海底風化物質などが多く見られます。
大洋底は堆積速度がきわめて遅く、層を乱さずにこれを採取すれば、過去にさかのぼって堆積環境を知ることができます。
堆積物の生成年代の決定は、
・放射性同位体による方法
・古地磁気学的方法
・火山灰層による方法
・生物層序学的方法
(放散虫、珪藻、ココリス、有孔虫などの種の変遷の組合せ)
があり、これらによって過去の気候変化、海流変化、プレート移動などを推定することも可能です。
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