海底火山の噴火の島「スルツェイ島」

日本では、海底火山の噴火により出現した島として、西之島が有名ですが、アイスランドにも、同じような海底火山の噴火の島でスルツェイ島があります。

スルツェイ島(スルツェイとう、アイスランド語: Surtsey)は、アイスランドの南にある無人島です。
今から50年以上前の1963年に出現しました。
出現における歴史として、
1963年 - 11月14日 アイスランド南西海域付近で操業中の漁船が硫黄臭に気付き、午前7時に噴煙を確認しています。
11月15日 - 海上に新島を確認しました。
12月6日 - フランスの週刊誌記者が上陸し、新島を「Surtsey」と命名しました。
12月16日 - 科学者が初上陸しています。
1964年(1月) - たびたびの噴火で標高173メートルを記録しました。
2月2日 - 第二火口が形成され、第一火口の活動が停止しました。
4月 - 4月までに新島の周囲は1.7キロに達しています。
4月4日 - 地上に出現した第二火口から溶岩の湧出が始まりました(29日まで)。
7月9日 - 溶岩の湧出が再開しました(翌年1965年4月まで)。
1965年 5月 - アイスランド政府が聖域宣言し、入島は許諾制となります。
Surtsey Research Society(スルツェイ島研究学会)が設立されました。
1967年 6月4日 - 火山活動が停止しました。
2008年 7月8日 - 第32回世界遺産委員会でアイスランド初の自然遺産として登録されました。

4年間も火山活動があり、日本の西之島と並んで、海底火山の噴火から新島を形成した典型例として有名です。
なお、「スルツェイ」はアイスランド語で「スルトの島」を意味するため、正確には「スルツェイ島」は重複表現だそうです。
アイスランドは大西洋中央海嶺上にあり、もともと火山活動が活発です。
スルツェイ島は誕生直後から波による浸食にさらされているが、火山活動による面積拡大が浸食を上回り、島の消失は避けられました。
現在では、
面積 - 2.8 km²
標高 - 173 m
です。
西之島が
面積 - 2.71 km²
標高 - 38 m
なので、西之島が少しは小さいみたいです。
噴火の形態には、「ハワイ式噴火」「ストロンボリ式噴火」「ブルカノ式噴火」「スルツェイ式噴火」「プリリー式噴火」「プリニー式噴火」「ウルトラプリニー式噴火(カルデラ噴火)」などのタイプがありますが、スルツェイ島の噴火は、「スルツェイ式噴火」と呼ばれています。
従来では、「ウルトラブルカノ式」と呼ばれていた噴火形式で、マグマたまりの中の水蒸気圧力が上昇することによって爆発するタイプですが、高温のマグマが海水に触れることによって、大量の水蒸気を発生させ大爆発を起こすところから、マグマ水蒸気爆発の事です。
スルツェイ島の噴火が典型例であったところから、「ウルトラブルカノ式噴火」は逆に「スルツェイ式噴火」と呼ばれるようになりました。
西之島は「ストロンボリ式噴火」です。
「ストロンボリ式噴火」(-しきふんか、英:Strombolian eruption)は、噴石、火山礫、火山弾が数千メートルの高さに達する噴火に用いられる分類で、名前はイタリア共和国ストロンボリ山から取られています。

スルツェイ島はベストマン諸島の南方20キロメートルにある孤立した陸地で、全くの荒れ地から始まった土地に植物や動物が繁殖してゆく順序やきっかけを調査する貴重な研究拠点となっています。
植物はほとんどが海鳥が持ち込んだもので、噴火2年後の1965年に維管束植物の生育が初めて観察され、灌木が現れたのはようやく1998年になってからだったそうです。
海鳥が島に群れを作るようになったのは1970年頃からで、最初に、フルマカモメとハジロウミバトが留鳥として住みついたそうです。
海鳥の大量のフンにより、溶岩と火山灰からなる荒れた島の土壌は、次第に植物の生育に適したものに変えられていったそうです。
アザラシの繁殖が始まったのは1983年だそうです。
西之島も、同じような歴史をたどるのでしょうか。


上空から見たスルツェイ島です。
この写真でみると、現在でも活発な火山活動が続いているようです。


島で人間に許されている居場所は、この研究者用の簡素な小屋だけのようです。
ここはスルツェイ島研究学会が管理しています。

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1963年11月14日にアイスランド沖に出現したスルツェイ島ですが、西之島の画像とダブります。
ユネスコによれば、1964年に調査が開始されて以来、海流によって運ばれた種や、カビ、微生物、菌類の出現が観察されており、65年には初めて維管束植物が確認されたそうです。
2004年までには、維管束植物は60種にまで増え、コケ類75種、地衣類71種、菌類24種が確認されているそうです。
また、同島では89種の鳥類が記録されており、うち57種はアイスランド国外から飛来したものだそうです。
さらに335種の無脊椎動物が生息しています。

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これもスルツェイ島の写真ですが、いつ頃の写真でしょうか?
あまり植生がありません。
西之島も、50年たってもこんな感じなのでしょうか。
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