角閃岩について

角閃岩について調べてみました。

角閃岩(かくせんがん、amphibolite)は、普通角閃石(amphibole)と斜長石を主成分とする塩基性変成岩です。
暗緑色で緻密な岩石ですが、しばしば片理や縞状(しまじょう)構造をもっています。
角閃石は、長径0.3〜0.8mm程度の長柱状であることが多く、時に斑状変晶様を成しています。
角閃岩の化学組成は、若干の水(H2O)を別にすれば、玄武岩や安山岩のそれによく似ています。
したがって、角閃岩は、玄武岩や安山岩が変成作用を受けたために、その鉱物組成が変化したものであると考えられています。
斜長石は、径0.2mm以下、時には0.5m內外の粒状で、他形をなすものが多く、双晶はよく発達していないこともあります。
斜長石と普通角閃石の組合せは、泥岩と石灰岩の中間的な組成の堆積岩が変成作用を受けても生成することから、すべての角閃岩が火成岩から導かれるわけではないとされています。
もとの火成岩が酸化マグネシウムに富む場合には、普通角閃石のほかにカミントン閃石や直閃石をも含む角閃岩が生成されます。
また、この2鉱物のほかに、多少の石英や鉄鉱を含むことが多く、ときには黒雲母や榍石、稀に柘榴石や緑簾石も含まれます。
石英は、角閃石と斜長石との間を塡め、不定形の径0.1mm以下の細粒となっています。
量はきわめて少なく、また認められないことも多いようです。
鉄鉱は、磁鉄鉱および磁硫鉄鉱がみられ、散点状に含んでいるのが特徴です。
黒雲母が発達していることもよくあり、周縁部に点々と葉片状のものがみいだされています。
榍石は認められないことも多いのですが、部分的に岩石が破砕作用を蒙って撓曲したようなところに濃集していることがあり、この場合、0.1mm以下の粒状結晶を成しています。

角閃岩は、玄武岩や安山岩あるいはそれらに近い化学組成の岩石が、ある程度高い温度(300~500℃)の条件下で変成作用を受けて生じたものです。
温度がやや低い(200~300℃)と緑簾石が多く、斜長石がナトリウムに富む緑簾石角閃岩になります。
さらに低い温度では普通角閃石は生成されず、アクチノ閃石、緑簾石、緑泥石などを主成分とする緑色片岩になります。
日本では、日高、阿武隈、飛騨、領家、肥後などの各変成岩地帯に角閃岩が広くみいだされています。
愛媛県では、小規模ですが、別子~東赤石山地域の五良津岩体と東平岩体、それに八幡浜南方の真穴構造帯(川舞岩体)に分布しています。
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